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Just a little bit more of my favorite loneliness

お別れのときがやってきて、もう愛されなくなって悲しいのに、そんなのどうでも良くなるほどせいせいしている。このせいせいした気持ちが、秋風のなかわたしに耳打ちをする。慰められているような、咎められているような感覚のなかわたしはとぼとぼ歩いていく。やさしい洋楽を聴きながら。スイートポテトの作り方を思い出しながら。

盲目的に愛されてきた。でも彼らはわたしがどうして美しいか、どんなふうに美しいかを本当は知らない。わたしの魅力をわかっていない人に愛されてもそれは味のないスパイスのように意味がなくて可笑しい。

I guess I'll leave you alone

                                         That's what i've wanted


わたしはひどいだろうか。
そっとしておいて欲しい、と言うと勝手に傷つく相手が想像できてしまうからなかなか言い出せずにいた。でもそこを理解して受け入れてくれるような相手でないならば、ここまでわたし側が配慮する意味もないのかもしれない。好きになってくれる人がいて嬉しいのだけど、それらすべてがわたしの望む愛ではないし、彼らみんながわたしのことを深く理解しているわけではない。
「付き合いたいと思ってる」
…わたしの好きな色も知らないのに?
今なら企業側の気持ちが吐きそうなほどにわかる。これなら就活もそれなりに進めていけるだろう。

愛は意外と頻繁に押し付けがましくて、恩着せがましい。もらえるものはもらっておこう なんていう態度でいると後々すごく厄介なことになる。愛を受け取ることに責任を持たないといけない。愛すにも、愛されるにも、覚悟を持っていないといけない。納得のいく愛され方だけを許していこう、すこし身軽でいたい22の秋。

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