今日は、明日の練習日

新しい服を着た　気分はるんるんだった　それなのに、今朝の名城線一両目内はとてつもなく臭かった　300日目のおかずのにおいがした　どうか、新しい服ににおいがつきませんように、とそっと手を合わせた　瞳の色も眉毛の濃さもわからないどっかの神さまに願った　また、ぼちぼちな一日が始まり孤独は深まり資源は減りゆくのだ と、ぼんやり覚悟していた
　
　

　

イヤフォンで音楽を聴いていた帰り道　キャンパス内の坂をくだっているとうしろからドタドタと足音がした　大学にいる知らない元気な女たちが駆けてきたのだろうと思って、音量を上げた　下を向いて歩いていたつまらない視界の両端に、学部の友だちの笑顔が映った　びっくりした　なんだか嬉しかった　私もだれかを嬉しくしたい

イヤフォンで音楽を聴いていた帰り道　乗り換え駅の改札でひとの流れに乗っていたら、瞳の左端からバンドメンバーの笑顔が映りこんだ　びっくりした　なんだか嬉しかった　改めて、バンドメンバーは美人だなと思った　色素のうすい瞳も、ころころ色を変える髪も、とても素敵だ　私もだれかをハッピーにしたい

あしたはイヤフォンの音、すこし小さくしようかな　あしたはイヤフォンなしで、いつもの道を歩こう