おじいちゃんが徘徊した!

今日は一日中ひまだった。
お昼時に起きて、映画を二本観て、油絵にまた一色足したりした。
夕方、気づいたらおじいちゃんがいなくなってた。ちょうど帰ってきた母と父と、近所を探しにいった。足が悪いおじいちゃんは、もうまともには歩けないけど、庭にも近所の畑にもいなくて、困っていたところ、ご近所さんから電話がきた。近くのお寺にいるらしい。とっくに死んでしまったご先祖様のことばかり考えてるおじいちゃんを責める気にはならない。ただ、誰かの代わりに、すべてを吸い込んで思いきり吐き出すように、泣いてしまいたかった。

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