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漠然とした不安に対抗するため家計を見直し中な話

7月に引っ越しをしました。分不相応にもお家賃12万円。
貯金額は減らしたくない、ということで家計の見直しを行いましたが、お金ってたまらないもんですね。
貯蓄系Youtubeとか眺めてたけど、食費ってそんなに抑えられる?って疑問しかないです笑
直近のレシートを見直したら、お酒とかお菓子とか珈琲とか食費の1/3くらいは嗜好品でした、、、。
とりあえず、お酒とコンビニはやめようと心に誓ったところで、
結局いくらためればいいの?
貯金しても貯金しても不安、、、
ということで、お金にまつわることを諸々調べてみました。

まずは保険です。
社会保険は優秀!民間の保険は不要!という方も多いですよね。
でもよく分からないとすっぱり解約することは難しい、、、。
そこで、病気になって入院したら、、、をシミュレーションしてみました。

私は元々、生命保険には加入していません。独身だし、扶養している家族もいないので、死んだところで金銭的に困る人がいないからです。自分の葬式代も今の貯金で十分に賄えます。
ちなみに健康保険に加入していれば、埋葬費が5万円まで出ます。
独身で扶養者もいないと簡単でいいのですが、それ以外の方々は色々悩むところだと思いますが、本日は独身女(30)編なので、追々まとめます。

さて次に医療保険です。
私は今、会社の団体定期保険に加入しています。
改めて補償内容を確認したところ、下記のようになっていました。
保険料は3,310円/月です。
・疾病入院、傷病入院:10,000円/日、支払限度日数120日
・疾病入院、傷病通院:  6,000円/日、支払限度日数  90日
・がん入院     :10,000円/日、支払限度日数  なし
・がん通院     :  4,500円/日、支払限度日数  45日
・がん退院一時金  :   10万円
・がん診断一時金  :    100万円
・先進医療費等費用 :    500万円
うん、分からん、、、。
※筆者は超健康優良児です。入院したことはおろか、風邪も数年に一度しか引きません。

そこで厚生労働省の「令和2年 患者調査」から平均在院日数を持ってきました。

$$
\begin{array}{|r|r|r|r|r|} \hline
        & 0-14歳 & 15-34歳 & 35-64歳 & 65歳以上 \\ \hline
日数 & 8.9 & 12.2 & 24.4 & 40.3 \\ \hline
\end{array}
$$

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/20/dl/heikin.pdf

上記はあらゆる病気の平均在院日数になりますが、統計上は傷病分類ごとに平均在院日数の統計が出ています。
15~34歳で見ると最短日数が脂質異常症の2.1日、最長日数がアルツハイマー病の159.7日になっていました。
精神疾患は入院日数が伸びる傾向にあるようです。
あとは身近な病気やケガだと、骨折で10.6日、肺炎で15.5日でした。
それを考えると120日もいらなさそう、、、というのが所感です。

では社会保険からはどのくらい補償がされるのかについて書いていきます。けがや病気が業務中に発生したか否かで、労災保険から休業補償給付が支給されるか、健康保険から傷病手当金が支給されるかの違いがあるのですが、今回は、給付額がより少なくなりそうな傷病手当金で計算してみます。

まず、傷病手当金ですが、連続して3日以上仕事を休んだ時、4日目から支給されます。4日目は連続している必要がなく、3日連続で休んだ後、1日出勤して、その翌日休む場合でも対象となります。
今回は入院で連続して12日休む場合を考えます。

傷病手当金で給付される金額は1日につき標準報酬日額の2/3の金額です。法律の良くないところは「標準報酬日額」とか用語で、訳分からなくしてくるところだと思います。標準報酬額は調べると表になって出てきますが、傷病手当金の計算においては、ざっくり自分の平均月給(諸手当含む)だと思ってください。「標準報酬額」は、それを30で割った金額です。

年収420万、月給35万円と仮定すると東京都における令和5年度の標準報酬月額は36万円となります。(https://www.cells.co.jp/hyoujyun/hyoujyunhousyu.php
よって傷病手当で給付される金額は1日につき7,778円になります。

12日入院して仕事を休む場合、4日目から9日分の手当てが支給されるため、合計で70,002円が支給されることになります。

次に1日の入院費はいくらか、ですが調べたところ1日15,000~20,000円くらいが相場なのかなという感触でした。1日20,000円として12日間入院すると入院費用は240,000円となります。

約170,000円の差額が出ました。これなら保険に入っておいた方が、、、と思うかもしれませんが、日本では更に高額医療費支給制度があります。
高額な医療費が発生する場合には、月単位で自己負担限度額が決まっており、限度額を超過する分は払い戻しを受けることができます。

この限度額も標準報酬月額や年齢によって異なりますが、年収420万、標準報酬月額が36万円の場合、次のように算定できます。

$$
自己負担限度額 = 80,100円+(総医療費-267,000円)×1\%
$$

この総医療費は自己負担前の総額です。240,000円は自己負担分であり、総医療費の3割のため、240,000円を3割で割り戻します。

$$
240,000円 / 0.3 = 800,000円
$$

これを自己負担限度額の計算式に当てはめて計算すると、自己負担限度額は85,430円になります。傷病手当との差額は15,428円になりました。
つまり、12日間入院する場合、15,428円の貯えがあれば入院費用を賄える計算になります。

高額医療費支給制度は月単位での支払いに対する補償制度なので、入院が月をまたいでしまうと自己負担の額は増えると思いますが、月末に6日、月初に6日入院した場合、最大の自己負担額は約16万円から傷病手当約7万円を除いた約9万円となります。

なお、高額医療費支給制度については、過去12か月以内に3回以上、自己負担額限度額に達した場合に、4回目から自己負担限が軽減される制度もあります。

入院が長引く場合、自己負担額は変わらず手当の金額が日数に応じて増えていくので、1度のけがや病気での入院を考えれば、最悪の場合でも10万円程度のお金を出せる余裕があれば、急場をしのげる計算になります。

さて、民間の医療保険の話に戻ります。
私の場合、保険料は月額3,310円。年間で39,720円の保険料を支払っています。この分のお金を貯金できるなら、医療保険は別にいらなさそうです。

しかし、今回は年収420万円で計算していますが、年収(標準報酬月額)が増えると高額医療費支給制度の自己負担限度額が増えます。
年収(標準報酬月額)が次のランクに行くと自己負担限度額は次の算定式になります。

$$
自己負担限度額 = 167,400円+(総医療費-558,000円)×1\%
$$

1日にもらえる傷病手当の金額も増えますが自己負担限度額も増えます。先ほどの例で月末に6日、月初に6日入院する場合は、各月の支払120,000円が自己負担限度額を超えないため、240,000円全額を自己負担することになります。この場合、やはり10~15万程度は貯えが必要かなといったところ。

今回、調べてみて、1度限りのけがや病気を考えると、掛け捨ての医療保険に入るより、その分貯蓄しておけば充分かなという感じがしました。

がん特約や先進医療特約もありますが、正直なところ、ここにどれだけお金をかけるかは、安心をどれだけお金で買うかだと思います。どれだけ保険に入っても不安な人は不安だろうし、不安で生活がままならないってなるよりは、保険に入った方が安心した生活を送れます。

だけど、なんとなく保険屋さんに勧められてとか、他の人に不安を煽られて加入している人は、見直してみるといいと思います。

保険を見直しても筆者のキャッシュフローは改善されなさそうなので、今後も色々と家計の話をしていきたいと思います。

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