初めて美 少年の配信を見た夏

2020年の夏。

2019年の夏に別れを告げたときに想像していたような、夏じゃなかった。家を出る時はマスクをしているか常にチェック、勤務先ではコロナ対策を徹底するよう消毒液が各所に置かれ。出来る限り人混みを避け、街には「新型コロナ感染症対策のため○○祭りは中止とさせていただきます。」。帰れば携帯に表示されるのは「本日の感染者数」。楽しいことはなにもなく、文字通りただただ一日一日が過ぎていった。

思えば、春に緊急事態宣言が出され、家から一歩も出ない生活をしていた頃。私は、YouTube漁りに必死になっていた。もともとジャニオタなわたし。休みが取れず、見れていなかった推しの冠番組も緊急事態宣言下で全部見切ってしまった。友人がYouTube番組をもつJr.を応援していたのもあり、わたしもせっかくの休みだからYouTubeを見ることにした。

そしてあのYouTubeに辿り着くのだ…

料理ができることがキュンだったとかそういうのを通り越していた

ここにあったのはまさに

『『『愛』』』

どんな背景で、大昇さんが料理をすることになったのかはわからなかったけれど、メンバーの好みから創意工夫を凝らして全員分作る。そして美少年全員が互いのものを羨ましがり美味しそうに食べ、料理人に感謝する。料理をした大昇さんは、全員の食べる表情を見て優しい笑みを浮かべる。

まさに

Love & Peace

そのあと様々な回を見ていくうちに、この人たちのパフォーマンスが見たいなあ…!と思い始める。

でもYouTubeには公式パフォーマンス動画は少なく、いつかこの目でライブを見たいなあという気持ちが高まる一方だった。

そして、来たのだ。夏が。

8/22 の 15時公演。

6人のカメラアピール、ダンス、歌、バックJr.の紹介

全てを見ている間に感じる懐かしさ

あー…ジャニーズのエンターテイメントだ

美少年は王道ジャニーズなのだ

プレゾン・ドリボの曲や、サマリー・JWを彷彿とさせる曲選びとセトリ。TDCホールに様々な劇場が集結し、様々な時代を辿っていったような気がした。そこには後継者としてのプライドのようなものを感じる一方、彼らがやりたかったものが純粋にジャニーさんの意志を無意識に引き継いでしまっていただけのような、そんな自然さもあった。特に、大昇さんのソロ。歌にあれだけの思いを載せる。そして歌いきる。あれは、彼がジャニーさんのやりたかった目指したエンターテイメントを理解して引き継ごうという意志を感じざるを得なかった。

美少年といえば特定のグループのバックについている印象もなく、ダンスに特化したわけでもオラオラに特化したわけでもない。アイドルとして集められた人達だという印象があった。でも彼らのアイドル像が、ここまでジャニーさんの意志を引き継いでいるものだとは知らなかった。

ジャニーさんの魂を垣間見たことへの感動もさることながら、それを自分たちのものとして消化しいかしている若き6人が眩しくてかわいいくてかっこよくて、アイドルだった。6人みんなに個性があって、その個性をそれぞれ生かして、観客を魅了する。そんな6人が、素敵な未来を迎えられたら良いな〜と思ったのだ。そしてなにより、わたしがこの6人のパフォーマンスをもっと見たいと思ってしまったのだ。

そんなこんなで、感動して、ここに美少年を推すことを表明するような夏も、想像していなかったみたい