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あの日から、この日まで

去年の2月5日に写真家の幡野さんのワークショップに初めて参加してから1年が経った。
今年の1月27日にほぼほぼちょうど1年が経ったくらいのタイミングで"その2"のワークショップに参加することができたので、その間の写真を振り返ってみようと思ってこのnoteを書いてる。
何かあればその都度noteに書き散らかしているから真新しい感じはないかもだけど、これはこれ、それはそれ、だ。

1年前、あの日からもっと写真が楽しくなった。

年末に1年間を振り返る機運が高まっていたなか、ぼくは大晦日にかろうじて12月だけを振り返ることにいっぱいいっぱいになってしまっていて完全に乗り遅れた。流行に乗るのがワンテンポ遅いぼくならではである(ポジティブ)。

そんなちょっとやりきれない気持ちをどこかで、おそらく上半身の真ん中あたりで抱えつつ日々を過ごしていたら、編集者の辻さんが、写真を始めて1年経つので振り返ります!というnoteを公開していて、ということはぼくも初めてのワークショップから1年が経つのでは?と思い立ったというわけである。天才か。

辻さんのnote、写真1年目でも全然撮れますよ、という素敵写真であふれているのでぜひ。写真やってるひとは写真撮りたくなるし、写真やってないひとはやりたくなると思います。ぜひ。

ほんとうは2月5日で1年だったから、その日に更新したかったんだけど、雪が降ったから遅くなってしまった。仕方ない。ぜんぶ雪のせいだ。前々から書いていればこういうことはなかったと思うんだけど、いつだって割と思い立つのが遅い。思い立つのは遅いけど、思い立ったら割と早い。

思い返すと1年前のワークショップのnoteを公開した次の日も雪が降ったんだった。幡野さんが読んでくださって、まさかのあの糸井さんまで読んでくださったっぽく、まじで嬉しくて天井突き破る勢いで飛び上がった。さながらトムとジェリー。
ただ当時、めちゃくちゃ嬉しかったのを気取られないようにスカジャン以上にスカしていた気がする。なんのために?ていうかスカジャンのスカはそのスカではないのでは??

その内心ホクホクの気持ちのまま東京出張に行って、見事に雪の影響で道という道が通行止めになり、山梨から締め出しをくらったのを覚えてる。忘れるわけない。「進めない道は道とは呼べない」とかわけわからないことをぼやきながら通行止めの国道20号に突入しようとしたとかしなかったとか。

こういう良いことと悪いことが交互に訪れることをなんていうんだっけ?1番最初に思い浮かんだのが“因果応報"だったけど、たぶんぜんぜんちがう、100%ちがう。わからなくて調べたら"水戸黄門"って出た。人生楽ありゃ苦もあるさ。これもなんか違う気もするけどそういうことにしておこう。おもしろいから。世界はダッチロール。

何はともあれこの1年間でしこたま写真を撮った。しこもたまもなんだか知らないけど、兎にも角にもしこたま撮った。現像しただけで10,589枚。撮るひとからしたらたぶんまだまだ少ない方だとは思うんだけど。先のnoteでも書いたようにぼくがそれまでの間で撮っていた枚数をこの1年で凌駕している。
写真を見返していて、好きなもの、心の動いたもの、これだけあるんだって嬉しくなった。

あんまり多くても見るのが大変だと思うので、去年のワークショップから今年のワークショップの間まで(2023年2月5日〜2024年1月27日)で30枚くらいに絞った。これがなかなか大変な作業だった。
絞って絞って出涸らしさえ粉末になるくらい絞った。それでも絞りきれなかったので、最終的には全くぼくという人間からぼくを切り離して写真を選んだ。自分のアイデンティティに変な弊害が出ていないと良いが。

前置きがひたすら長くなってしまったけれど、これから写真を載せていきます。一応時間軸に沿って。
現像も当時のまま、そこら辺の1年を通した微妙な変化も面白いかもしれない。

見たものを撮ればいい、と教わった日。
空き瓶のきらきら感は異常。空っぽなのに何かが詰まってる気がする。
いわしって正面から見ると意外とけっこう怖い。
友達と(なぜか西向きの桟橋に)日が昇るのを見にいって、車の中で爆睡して完全に昇っちゃった日。
彼を見てすごく海が似合うと思った。同じ色の服だから、だけではないと思う。
おれも父親とThe Rolling Stonesのライブとかいきたかったのかもしれない。
龍が住んでると噂の湖の浅瀬に沈んだ花びらが、龍の鱗みたいだな、と思っていたらコップに舞い降りた。
きっと神輿を担ぐ人。"粋"がそのまま歩いてるような人だった。
秘密基地感がすごい家があってテンアゲ。なぜか仮面ライダーBLACK RXを思い出した。なんで?
ライブをしにいって神輿に遭遇した。5類に移行してこういうお祭りもたくさん復活した。見てるだけで楽しかった。
ちゃんとしたカヌレを食べるのが初めてだったのでちょっと緊張した。カヌレはものの数秒で胃袋に消えた。
迷った先に貫禄がエグい鹿がいておののいた。進んじゃいけない気がして引き返した。
花フェスで出会った鼻ピ水色男子が軽快で痛快だった。彼のことはきっといつまでも忘れない。
横浜の海がどのくらい深いか知らないけど、しんいちさんはきっと横浜の海よりももっとずっと深い人だと思う。
ジェイコブにはずっと日本にいてほしかった。もっと遊びたかったな。
and recipeのイベントへ友達夫婦と。2人と一緒に幡野さんに会えて嬉しかった。(撮影:友人妻)
大学生ぶりにカラオケオールをした。カラオケで恋バナもした。大学生だったかもしれない。
友人の結婚式の3次会、この日もオールでライブ。みんな疲れてたけどめちゃくちゃいい顔してた。
地ビールフェスが暑すぎて早々に引き上げてアイス食べ放題パーティ。気兼ねなくこういうことができると大人になったな、と思う。
割とよく行っていた花火大会で、初めて打ち上げ場所近くの土手まで行った。音と光がケタ違いできっとアホづらで目をキラキラさせてたと思う。
夏は基本的に液体になってやりすごしているうちの猫。毛が長くて暑そうだけどかわいい。
サルを見て「ああなりたい」と思ったのは初めてかもしれない。
静岡の騒弦というライブハウスに何回も行った。ダクトエアコンが死ぬほど寒いけど、場所も人もあったかい。
あっちゃん最後の日。不思議と悲しい気持ちよりも楽しいが勝っていた。
初めて東京のバスに乗ってただでさえ緊張していたのに、なかなかのスリルドライブに震えた。
会うたびに元気をもらえる大学の同級生のみどりちゃん。なんだか大人の余裕を感じた。
4年ぶりに岩手の友人に会いに行ったら子煩悩になっててなんかすごくよかった。
こういう光を見るとなんだかちょっとさみしいけど同時にどこかあたたかい気持ちになる。
すごくロケーションのいい山中湖のタコス屋さんでの友達のライブに遊びに行った。なんとなくすごくいい日になる予感がした。
かっこいい人たちを見ると憧れる。こういうのが何かを始めたいと思うきっかけになるよな。
ようやく食べることができた紅まどんな。ひたすらジューシー。思い出すだけでよだれが出てくる。
洗車機の時間が好きになった。大晦日に洗車したらブラシ(?)の部分がそばに見えてものすごくお腹すいた。
少し標高が高めの場所で初日の出を見た。いろんな初日の出の迎え方があるなあ、と感心した。
コンビニでこんなにきれいなひかりと出会うとは。
ワークショップその2のお昼ごはん。いまだに思い返しては食べたくなってる。
パスタだったもの。いつだっておかずを最後に残したいので、炭水化物を先に食べきってしまう。


過去にすがるってわけじゃないけど、日常の中でふと写真を見返すと楽しかった記憶がよみがえって自然と笑顔が増えた気がする。
大丈夫、好きが積み重なってる。
"写真は宝物になる"ほんとうにその通りだと思う。

あと写真を見返していて、今のぼくだったらこう撮ったかも、とか、ちょっとこのトーンやりすぎかも、みたいなのを結構思った。なんだかんだ成長しているのかもしれない。

まだまだ大きくなります、たぶん。

今年ももうたくさん撮ってる。
写真ていいですよね。楽しいですよ。
ここ最近これしか言ってないけど、仕方ない、ほんとなんだから。
でも写真が楽しいのって、ひとりで好きなことしてる時はもちろん、バンドだったりご飯食べに行ったり友達と遊んだり、写真以外の色々が楽しいからなんですよね。
みなさんいつもいつもお付き合いいただきありがとうございます。

今年こそは年末に1年間を振り返れたらいいな(真顔)。

では、また。

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