見出し画像

勇者史外典 第二章 芙蓉友奈は勇者でない 第4話 の聖地巡礼記事

前回の記事はこちらから  ↓

本記事では、芙蓉友奈は勇者でない(以下、ふゆゆ) 第4話 のご当地情報について纏めております。作品を未読の方でネタバレ等を気にされる方は本記事を読まないよう、予めご忠告させて頂ければと思います。

【2023年10月23日追記】
④岬めぐりの道(四国自然歩道)、⑤道の途中の道標、⑥関ノ浦 のスポット情報を追加しました。


◆ ふゆゆについて

神世紀29年、『乃木若葉の章』と『赤嶺友奈の章』の間に相当する時系列で繰り広げられる、2人の「友奈」の物語。舞台は『結城友奈の章』と同じ香川県観音寺市。
タイトルからもわかる通り、登場人物は勇者でも巫女でもない一般人、さらに主人公はシリーズ初のハーフでありサブタイトルも英語という異色な内容となっている。
総じて一般人の視点から勇者であるシリーズの世界を見た物語になっていると言えるだろう。
ファンからはこれまでの通例に倣って「ふゆゆ」の愛称で定着しつつある。

ピクシブ百科事典 概要項 より引用)

ふゆゆは 電撃G'sマガジン 2020年10月号(2020年08月28日発売)~2021年2月号(2020年12月28日発売)にて、全5話構成で連載されていました。記事執筆時点で書籍化の発表は行われておりませんが、カクヨムHPにて試し読みはできるようです。



該当話掲載号はこちらから  ↓


◆ 巡礼マップ(第4話)

勇者史外典 全三章 の巡礼スポットを纏めたマップはこちらから

「のわゆ」から30年経過した世界でのお話ということで、勇者史外典 第二章では四国を舞台に物語が進んでいきます。第4話では観音寺市の東側に位置する三豊市と、同市北西部に位置する荘内半島を舞台に物語が進行していきました。
本記事では、①財田川、②詫間駅、③仁老浜のみ記事として扱わせて頂ければと思います。


◆ ① 財田川

画像3

町の中心を穏やかに流れる財田川ですが、アニメの一期・二期、ならびに第一弾の市内名所コラボポスターでお馴染みの方が多いかと思います。ふゆゆの世界では主要人物達の自宅が川の傍にあるという設定の為、外典の世界においても度々スポットとして登場していました。

画像3

財田川は、昔から田に宝をもたらす水源として利用されていることから、地元では別名“宝田川”とも呼ばれているそうです。

画像4

リリは光を乱反射する川の水面を見ながら淡々と話す。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)


◆ ② 詫間駅

画像2

翌日、日曜日の夕方ーーー私とリリは予讃線の詫間駅で待ち合わせた。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

詫間駅は荘内半島の先端にある入江 ”関ノ浦” に訪れるために、二人の友奈が途中で下車した駅として作中に登場しています。瀬戸大橋から鉄道経由で巡礼された方からすると、要潤さんと馬渕英俚可さんの大きな看板がホームにある駅でお馴染みかと思います。観音寺駅からは、普通列車で20分程でアクセスできるようです。

画像15
駅構内には交通系ICカードを読み取る機械が常設されている
画像6

二人の友奈が訪れた関ノ浦ですが、駅構外に展示されていた観光案内板には特にリストアップされていなかったので、観光地として扱われていない印象を受けました。

画像15

荘内半島は浦島太郎の伝説が残る土地ということで、駅前には亀を逃がす浦島太郎が立像されていました。


◆ ③ 仁老浜

画像16

”岬めぐりの道”と呼ばれるハイキングコースの途中に目的地とする関ノ浦がありますが、その道への入り口が仁老浜の敷地内に存在するということで、土地の名称が作中に登場しています。読み方は ”にろはま” と読むそうです。

画像5
詫間駅に設置されていたバス路線図

二人の友奈はバスを利用して仁老浜へアクセスしていましたが、公共交通機関を利用して仁老浜に訪れるためには、三豊市が運行するコミュニティバスを利用する必要があります。


【交通アクセス】
① 詫間線 … 詫間駅~大浜(約30分)

② 荘内線 … 大浜~仁老浜(東回りで約20分、西回りで約15分)

仁老浜は駐車場が完備されている海岸であり車でアクセスすることは可能ではありますが、荘内半島の奥に向かうほど離合しづらい細い道が多かったため、運転に自信のない方はコミュニティバスを利用した方が宜しいかと思います。(詫間線、荘内線と乗り継いでも片道200円とお得でしたので)

DSC00736ふぁ1
三豊市コミュニティバスの外観と内観
DSC00451ふぁ
詫間線から荘内線への乗り換え時に利用した大浜バス停
画像14

途中で一度バスを乗り換え、仁老浜というところにたどり着いた。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

浦島太郎を町興しの一環として採用しているため、停留所の標識で詫間町内にあるものは、竜宮城を模したプレートを採用しているとのこと。

画像9

良い意味で田舎感を感じれるこちらのバス停ですが、平日は一日15本・日祝は一日11本もバスが停車するので、利用される地元の方が多いのかなといった印象を受けました。

上図より、バス停から仁老浜までは約400メートル程。その敷地内にある”岬めぐりの道” への入り口部から関ノ浦までは約2000メートル程あるとのこと。

画像16

仁老浜へと続く道は、車での離合が難しい生活道路でした。

画像11
仁老浜の敷地内に設置されていた看板

そのまま ”岬めぐりの道” への入り口部まで行きたかったのですが、バス停を出発して200メートルほど進んだところで、上記写真の看板を拝見したので引き帰させて頂きました。
関ノ浦への巡礼は情勢を読んだうえで、機会があればまた改めて来訪させて頂ければと思います。

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。(終わり)


↑↑↑ 2021年07月08日に公開した内容はここまで ↑↑↑
↓↓↓ 2023年10月23日に公開した内容はここから ↓↓↓


仁老浜バス停と糸の越バス停の位置関係

2021年05月01日に荘内半島を訪れた後、X(旧twitter)を閲覧していると、仁老浜にろはま地区は通過せずに室浜ぷろま地区から関ノ浦まで行かれた方がいらっしゃったので投稿された内容を参考にさせて頂き、2022年04月01日に再度荘内半島へ聖地巡礼に行かせて頂きました。
公共の交通機関を利用し室浜地区から出発する場合は、三豊市コミュニティバスの 荘内線-糸の越 が最寄りのバス停となります。(仁老浜バス停の一つ先)

Yamapによるルート比較画像
左が仁老浜地区出発ルート、右が室浜地区出発ルート

YAMAPというスマートフォン用の登山地図アプリで、正規のルート仁老浜出発ルート迂回ルート室浜出発ルートを比較してみると、距離・標高ともに両者にそこまでの差異はないようです。
ふゆゆ第一話で登場した高屋神社の累計標高は約350mの為、関ノ浦の方が難易度は低めですが、天候などにも注意し動きやすい服装で巡礼されることをお勧めさせて頂きます。

バス停→岬めぐりの道入り口までのルート中の写真

糸の越バス停から岬めぐりの道入り口までのルート中の写真を纏めてみました。docomoユーザーの方でしたらゴールとなる関ノ浦まで、問題なく電波は入りますが、岬めぐりの道に入るとGoogleマップに未登録の道を歩くことになりますのでご注意ください。(一本道なので迷わないとは思いますが…)

関ノ浦までは腕木の標識が多数点在していたので、ハイキング道として整備されている印象をうけました。

迂回路を通り、二人の友奈が歩いていた仁老浜側の道を目指します。

糸の越バス停から歩くこと30分程、仁老浜側の岬めぐりの道へ到着しました。一本道なので迷うことはないと思います。


◆ ④ 岬めぐりの道(2023/10/23追記)

「このあたりは『岬めぐりの道』と呼ばれるハイキングコースの一部なんだ。このコースを歩いていくと、荘内半島の一番先の讃岐三崎灯台にたどり着く。その途中にある関ノ浦という場所が目的地だ」

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

木の幹を切り倒せるスペックのチェーンソーの重さを調べてみると、軽くても3kgはあるのですが、関ノ浦まではゆるやかな勾配の道が続いていたので中学生の女の子でも携行しながらの山行は不可能ではないのかな?といった印象をうけました。
岬めぐりの道は樹生林に覆われた道を歩くので、あまり展望は望めませんでしたが、日差しも少なく潮風を感じながら歩くことができたのでなかなか快適でした。


◆ ⑤ 道の途中の道標(2023/10/23追記)

そこから二、三十分ほど山道を歩いただろうか。道の途中に道標が立っていて、『関の浦 0.2km』と書かれていた。その道しるべが差す方向へ進む。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

ノベライズの通り、関の浦までの方向と距離を示す標識が設置されていました。

標識は三崎神社の標柱のすぐ近くに設置されていました。標柱より先は三崎神社の本殿と讃岐三埼灯台があります。

標柱の近くには関ノ浦の案内板も設置されていました。

おそらく関ノ浦へ行く道は、ハイキングコースから外れた脇道なのだろう。今まで通ってきた道よりも、地面がガタガタしていて不安定だった。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

岬めぐりの道とは異なり、日常的に人が通らない道のせいか地面が踏み固められているという感じではなく、また進路上に折れた木の枝が倒れていたりと、なかなかハラハラする感じの道だったと記憶しています。


◆ ⑥ 関ノ浦(2023/10/23追記)

やがてその道を抜けた先に、小さな砂浜が現れる。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

海水浴客が来るような砂浜でもないため、私たち以外に人の姿はない。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

鎌倉~室町時代は通行税をとっていた関所として、明治~昭和初期までは漁船の休憩所として賑わっていたそうですが、かつての賑わいがなくなった現在は、海岸線からひっそりと瀬戸内海を往航する船の安全を見守っている浜辺のような印象を受けました。

砂浜には漂流して来たと思われる折れた木の枝や幹などが散らばっている。それらの中に紛れるように、一際大きな木の幹が転がっていた。

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

ノベライズの通り、海岸線から離れた位置に流木やドラム缶が散在していました。芙蓉友奈が製作していた丸木船もこの近くに置いていたのかなと思ったのですが、満潮時の海水の影響で湿った砂がすぐそこまで迫っていたのが少し気になりました。

ーーー迷信を捨てよう。真実を確かめよう。そうしないと、リリ、お前はもう止まることができないんだろう?今は私も同じだ、納得ができない。
「私がお前に壁の外を見せてやる」

(芙蓉友奈は勇者でない 第4話より引用)

糸の越バス停から関ノ浦まで往復2~2.5時間程かかるということで、勇者であるシリーズの聖地の中でもアクセス難易度の高いご当地スポットだとは思いますが、個人的には二人の歩いた足跡を辿ることで物語の解像度があがった(気がする)のでおすすめさせて頂ければと。


以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。(終わり)


ーーーあとがきも纏めましたーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


<撮影日>
①財田川  (2021/05/01)
②詫間駅, ③仁老浜 (2021/05/02)
④岬めぐりの道(四国自然歩道)、⑤道の途中の道標、⑥関ノ浦(2022/04/01)

<編集履歴>
2021年07月08日 第一版として公開
2023年10月23日 第二版で ④岬めぐりの道、⑤道の途中の道標、⑥関ノ浦を追記

※この記事では、聖地巡礼時に撮影した写真との比較・検証のため、作品内の 文章 及び 挿絵 の一部を引用させていただいております。
これらの著作権は、「(C)2021 Project 2H」「(C)AKASHIRO AOI」に帰属していることを明示させていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?