どっとさん🐧

ここは煩雑な文字列の掃きだめです。某国立大学大学院の修士2年生/教育学専攻。誰に向けて…

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ここは煩雑な文字列の掃きだめです。某国立大学大学院の修士2年生/教育学専攻。誰に向けて書いているかわからない記事もあります。気にしないでください。 ※卒業時にすべて削除します

最近の記事

ホームスクール:ニューヨーク州の法制度

2024年9月25日  ニューヨーク州では、義務教育年齢の子を持つ親または保護者は、自宅で教育を行うことが法的に認められている。自体を拠点として親または保護者の監督下においておこなれる教育活動/形態はホームスクール(homeschool / homeschooling)と呼ばれているが、ニューヨーク州においてはHome Instruction(以下、HI)と呼ばれている。いずれにしても、広義でのホームスクールはニューヨーク州でも親の法的権利として認めらえているのである。以下

    • ホームスクール:教育者の区分

      Neuman, A., & Guterman, O. (2016). Structured and unstructured homeschooling: a proposal for broadening the taxonomy. Cambridge Journal of Education, 47(3), pp.355-371. 2024年9月19日  教育者を区分する際に用いられる一つの基準として、構造化/非構造化されたホームスクーラーというものが用いられる。Neu

      • 教育機会確保法:制定までの構図・論点

        ※高山(2019a; 2019b)の内容を、理解のためにまとめる。直接読んだ方が内容は詳しいはず。 2016年12月に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(以下、教育機会確保法)であるが、法案成立に至る過程で複数の法案が検討され、修正されて成立・公布に至っている。詳しい経緯は高山(2019a; 2019b)の論考に譲るが、第一案の「子どもの多様な学びの機会を保障する法律案」(以下、第一法案)、第二案の「義務教育の段階における普通

        • nikkiki #06-0815

          夏休みを一足早く終えました。8月の頭から2週間、きっかり休みをもらって、明日からは前線に復帰したいな。大学院2年生の夏休みなんて、修士論文を目の前にして到底余裕はないだろうと思っていたけど、学生生活最後の夏休みを死守した。あとのことは、その時の自分が頑張ってくれるでしょう。信じています。 一回長く休んでしまうと、もう一度物事に取り掛かるときに大きなエネルギーを要する。でも、だからと言ってダラダラと長くやっていれば生産性が上がるかといえば、そういうわけでもない。バランスが大事と

        ホームスクール:ニューヨーク州の法制度

          ホームスクール:ケンタッキー州の2018年報告書

          Coleman, R., Left in Limbo: Examining Kentucky’s 2018 Report on Homeschooling, https://responsiblehomeschooling.org/left-in-limbo-examining-kentuckys-2018-report-on-homeschooling/, 2024/07/29 accessed ※これはメモです。翻訳したものではありません。引用箇所は筆者訳:〈〉 2024

          ホームスクール:ケンタッキー州の2018年報告書

          nikkikki #06-0730

          大学院生になってから、自分のデスクが研究室にできたことで、研究室で過ごす時間と快適性が大きく変化した。それに伴い、コーヒーをよく飲むようになった。ハンドドリップでコーヒーを淹れて、シェアしたりしながら飲む。1年目はほとんど毎日のようにコーヒーを飲んでいた。私はカフェインにあまり耐性があるほうではないので、お昼の12時以降は極力飲まないようにしないと、夜に眠れなくなってしまうことは経験上よく分かっていた。2年目になり、しばらくコーヒーを飲まない期間が長く続き、最近また週に2日く

          ホームスクール:発達的なアウトカム

          Green-Hennessy, S. (2014). Homeschooled adolescents in the United States Developmental outcomes. Journal of Adolescence, 37(1), pp.441-449. ※これはメモです。翻訳したものではありません。引用箇所は筆者訳:〈〉 2024年7月30日  Green-Hennessy(2014)の研究は、ホームスクールに肯定的な実証的研究の結果とは異なる結果

          ホームスクール:発達的なアウトカム

          nikkikki #06-0729

          バイクをついに契約してしった。金銭的な余裕なんかあるはずもないのが大学院生だけど、自分でも随分と思い切ったことをしたものだと思う。総額でも3桁万円まではいかない金額とはいえ、人生で一番高い買い物になってしまった。こんな金額になると、普段から貧相な生活を送っている身としては、もう金額に何の実感も感じられない。50万だろうと90万だろうと、正直原資が0の自分にとってはさほど差は感じられなかった。不思議だ。 逆に言えば、金額の大小に実感がないからこそ、結構思い切った買い物をすること

          ホームスクール:ホームスクーラーと社会化

          Kunzman, R., & Gaither, M. (2020). Homeschooling: An Update Comprehensive Survey of the Research. Other Education: The Journal of Educational Alternatives, 9(1), pp.253-336. ※これはメモです。翻訳したものではありません。引用箇所は筆者訳:〈〉 2024年7月29日  ホームスクール(Homeschoo

          ホームスクール:ホームスクーラーと社会化

          nikkikki #06-0726

          2024年7月26日 最近論文をよく読む。研究全体でみても、インプットする作業が多いフェーズにいる。一日かけて英語の本を読んだりするんだけど、なんだか頭に入っているような気がしない。読んで理解しているつもりなのに。それで、レジュメを書くときになって、それまでに読んだ論文やら本やらをひっくり返してもう一度読みながら書くことになっているきがする。 ふと気が付いたのは、インプットした段階では、私の脳みそは完全には理解してないし、定着もしていないということ。アウトプットするときによ

          ホームスクール:ホームスクーラーの学業成績

          Kunzman, R., & Gaither, M. (2020). Homeschooling: An Update Comprehensive Survey of the Research. Other Education: The Journal of Educational Alternatives, 9(1), pp.253-336. ※これはメモです。翻訳したものではありません。引用箇所は筆者訳:〈〉 2024年7月26日  ホームスクールと学業成績というトピ

          ホームスクール:ホームスクーラーの学業成績

          スタンスとしての「当事者」と研究 #3

          2024年7月26  最近、どうにかやっとのことで研究の方向性が見えてきた。文転して大学院の修士課程に入学してから一年と半分ほどまで来てしまった。これまでずっと取り組んできたような作業からは少しだけ距離を置き、研究らしい研究としての作業に取り掛かっている。そこだけを見れば、お勉強ともとれるのだが、自分だけでも研究と言い張っておこう。  もうひとつ、最近の大きな変化がある。それは、進路に関することだ。3月から就活をまかりなりにもやってみて、なんとか内定をもらったわけであるが

          スタンスとしての「当事者」と研究 #3

          ホームスクール:アメリカの規制法制

          宮口誠矢(2017)「米国ホームスクール規制法制の現状と課題:「子どもの将来の自律性」と「親の教育の自由」の観点から」『東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢』37, pp.55-82 2024年7月26日 ホームスクールは全州(50週+D.C.)の州法で合法とされている 宮口(2017)は全州のホームスクール規制法規を網羅的にまとめている。 ホームスクールオプション ホームスクールだけに対象が限定された、ホームスクール限定型のオプションと、私立学校や宗教学校で義務

          ホームスクール:アメリカの規制法制

          ホームスクール:アメリカのホームスクール運動の歴史

          Gaither, M. (2017). Homeschool: An American History. Palgrave Macmillan.※これはメモです。翻訳したものではありません。引用箇所は筆者訳:〈〉 2024年7月24日  本書は、メサイア大学でアメリカ史を専門とするMilton, Gaither(ミルトン・ゲイザー)よって執筆された、数少ないアメリカのホームスクールに関する包括的な歴史書である。2017年に出版された本書は、2008年の初版を基に改訂された第

          ホームスクール:アメリカのホームスクール運動の歴史

          nikkikki #06-0723

          2024年7月23日 統計の勉強会をやった。隔週の開催だと進度が遅いのは否めないけど、それでも少しずつ分からなかったことがわかるようになってきた。今日やった内容はt検定だった。でも、勉強した統計はすぐに何かに使うというより、論文を読むための教養だ。そういえば、統計の勉強をはじめてから、量的分析をしている文献は読んでないや。 研究の方は、あんまり身が入らなかった。自動二輪の免許をとって、なんのバイクを買おうかと浮かれているからだ。この浮かれポンチめ。それでも、M. Gait

          面白い本に出会った:『当事者は嘘をつく』

          小松原織香(2022)『当事者は噓をつく』筑摩書房 2024/05/31 「」:引用 〈〉:感想 第一章 性暴力と嘘  筆者は性暴力被害者であり、当事者としての記憶が「嘘」であるかもしれないことに常に疑念を抱いてきた。 「私は自分に暴力を振るった人を告発しているわけではない。私はこの文章を、自分が性暴力の被害を受けた当事者であってもなくても、普遍的な価値を持っていると信じて、綴っている。だから、私が脅迫的に自分の記憶を疑い、嘘かもしれないと気に病む必要はない」(p.28)

          面白い本に出会った:『当事者は嘘をつく』