無題

1770歩、最大心拍数153bpm、睡眠時間4時間12分
スマートウォッチに完全に支配され始めた生活。
しかしこのスマートウォッチ、存外気に入っている。

昨年末あたりから4月頃まで睡眠時間が
極端に少ない日が断続的に続いた。
薬を飲んでも繰り返す中途覚醒には諦めがついた。

最近も中途覚醒は継続しているものの
睡眠時間の確保としては平均4時間半で安定してきている。
正直、自分の睡眠時間が少なくても「くそ眠い」以外の感想は無かった。自分のことにはあまりにも無頓着なのは昔からだ。

だけど自分以外の人が同じような状況の真っ只中と知ると、何故こんなにも気が気じゃないのか。
ありとあらゆる、考えられる方法を手当たり次第に試して少しでもよく寝て欲しいなどと思う。

…何という独りよがりな祈りなのだろうと、自分の浅ましさに辟易としているのは言うまでもない。

それでも願ってしまう。
よく眠れた日々が少しでも多くありますように。
私にもそんな日々が増えていきますように。

そして私たちが安心してよく眠れる日がきますように。

自分にも他人にも殆ど興味なんて持たない人間だったはずなのに。

一人で美味しいものを食べた時、一緒に食べたいな、とか思う人間じゃなかったのに。

味はごく普通の味噌ラーメンでも一緒に食べたら、きっと忘れられない記憶として残るのだろう。

今や様々な連絡手段が溢れていて、便利すぎる世の中だと思う。
遠くにいる相手とも素早く連絡を取る事ができる。

それ故の連絡頻度や未読や既読などというものに
騙されてはいけない。
ましてや相手を試したり、量る方法にしてはならない。
ただ信じていてね、お互いに。

なぜなら、言葉で分かりあうよりも、言葉にならない瞬間や言葉にできない瞬間を共有できるほうが偶然的で印象深いから。
距離感や視線、瞬きの速度、握る手、鼓動。
まるでスローモーションの無声映画みたいに。


「言葉はなくても伝わる」なんて、あまりにもロマンチックすぎるけど、伝わる時もあるのかも。
私は伝わったと思ってる。