弾丸

生きてる、何も考えずに。
ボーっとしてると涙が出てくる。

布団に横になり起き上がることもない毎日。
カーテンが開くことはない。
心臓は動き続ける、意味もなく。
過眠と呼べるほどにひたすら眠り続ける。
息をするだけで酷く疲れる。
一秒でも長く横になっていたい。
仕事も休み、食うや食わずの生活。
体重も気持ちも日に日に落ちていく。
これはつまり死んでると同義だ。

先生『今どんな気持ちですか』
自分「喪失感、みたいな」
先生『もう少し分かりやすく説明できますか』
自分「引越しで退去間際の段ボールだらけの空っぽ
　　　な部屋を眺めているような気持ちです」

つい先日、このような会話のやり取りをした。
喪失感なんて一言では済まされない。

人は喪失を許容できる生き物だと、誰かが言った。
私はとても許容出来そうにない。

殺傷能力の高い言葉の弾丸はすべて命中した。
簡単に人の心は死ぬ。
何十発では済まない弾丸をすべて命中させた結果
出来上がった産物がコレだ。

いつだって撃たれる側は、何の準備もしていないんだ。撃つ側は、自分は撃たれても大丈夫なように
或いは撃たれないように、理論武装をする。

撃たれた私が悪い。