見出し画像

東京駅周辺の美術館、博物館をめぐる1日-国立映画アーカイブ、インターメディアテク、東京ステーションギャラリー

久しぶりのnote更新になってしまいました。今回は先週後半(2023/03/23)に東京駅周辺の美術館、博物館3館を回ってきたのでその感想です。
興味のある方はどうぞ


『ポスターでみる映画史-恐怖映画の世界』展(国立映画アーカイブ)

まずは1館目。国立映画アーカイブで開催中の『ポスターでみる映画史/恐怖映画の世界』展に行ってきました。

国立映画アーカイブの入り口

『カリガリ博士』『吸血鬼ノスフェラトウ』などの古典作品から『ミッドサマー』『牛首村』などの近年の作品まで、様々なポスターを通してホラー映画の歴史をたどる企画展。

BGMでサスペリア、エイリアン、オーメン、犬神家の一族、八つ墓村の印象的なサントラが流れる中、会場の端から端まで並ぶ1910年代〜2020年代までの洋画、邦画のホラー映画のポスター…とホラー映画好きにはたまらない展示でした!
「あ〜!『反撥』『顔のない目』や『回転』とかの不穏な感じが漂う60年代ヨーロッパホラーのポスター好みのデザインだ〜!でも『サンゲリア』とか『ゾンビ』とかのおどろおどろしさを前面に出したわかりやすいポスターも好きだな…あ、ブレアウィッチのポスター懐かしい…!」と一人思い出に浸りつつ楽しく観ました。

1977年の『八つ墓村』のポスターが米倉斉加年のイラストを使ったお洒落なデザインなのが意外でした。あの映画、桜の木の下を走ってくる山﨑努のイメージが強すぎる…

第1章の展示。ノスフェラトゥのポスターがかっこいい
プレスシートとかロビーカード、学生の時に映画グッズショップで買ってたなあ

展示の写真は『吸血鬼ノスフェラトウ』『オペラの怪人』など古典作品のポスターが並ぶ第1章のみOKでした📷
期間は3/26まで。閉幕ギリギリで見れてよかった。


開館十周年記念特別展示『極楽鳥』展(インターメディアテク)

国立映画アーカイブのあとは歩いてKITTEの中のインターメディアテクへ向かいます。(途中でアーティゾンと三菱一号館美術館に少し寄り道しましたが、これについては後ほど書きます)
こちらではインターメディアテク開館十周年記念特別展示『極楽鳥』展が開催中でした。

『極楽鳥』展内の剥製展示

上のフロア全体を使って、鳥モチーフのジュエリーと並んで鳥の剥製や鳥類図譜がたくさん展示されていて見応えあった〜!

手前がケースに収められたジュエリー、奥が鳥類図譜

ジュエリーを綺麗に写真に収めるのが難しく、途中で諦めてしまったのであまり展示の様子の写真が撮れなかった…

展示の入り口ではB5サイズ、中身までフルカラー44Pフランス表紙の豪華な展示ガイドが無料配布されてて「ヒェ…」って声出た。しかも本文用紙がヴァンヌーボとかアラベールっぽい厚くて立派なやつ…すご…。中の写真も素敵なので行った人は必ずもらってきましょう

そしてインターメディアテク、今月から撮影可能エリアが広がったとの事とても嬉しい🙌
このヨーロッパの博物館みたいな空間、ゆったり見るだけでも楽しいけれど、資料になりそうなものいっぱいあるから写真撮りたい〜!!と毎回思っていたので。

こちらは常設展のフロア。いつみても最高の空間…

『極楽鳥』展は5/7まで。


『佐伯祐三-自画像としての風景』展(東京ステーションギャラリー)

インターメディアテクのあとはすぐ近くの東京駅の中にある東京ステーションギャラリーで開催中の『佐伯祐三-自画像としての風景』展へ。

なんと、展示されている100点以上の絵画は全て佐伯祐三の作品!見応えあって大変充実した内容でした。
特に印象深いのは、東京ステーションギャラリーの煉瓦の壁の展示室が、パリの街角を描き続けた佐伯の作品とすごくマッチしていてよかったこと。東京駅の煉瓦の壁が1917年に竣工されたもので、作品が1920年代に描かれたものだから相性が良いのも納得。ここで見れてよかった…と心の底から思った展示でした。
あまり見る機会のなかった、日本で描かれた風景画もたくさん見れてよかった。佐伯らしいコントラスト強めな黒や赤が使われていてパリの風景を描いた絵と変わらず格好良かった。

有名な《立てる自画像》、裏に描かれた《夜のノートルダム(マント=ラ=ジョリ)》も見れる(上下逆だけど)ように展示されていたのがよかった。
マント=ラ=ジョリのノートルダム教会、ノルマンディー旅行の途中でマント=ラ=ジョリ駅で降りたときに立ち寄りたかったけど時間が足りなくて諦めたのを思い出しました。今度フランス行った時には寄りたいな。

ミュージアムショップで購入した図録とポストカード、フレークシール

東京での展示は4/2まで。残り期間少しですが佐伯の絵が少しでも好き、または気になっている方なら絶対に行って損のない展示だと思います。

展示室を出た後に見える、丸の内北口改札上の吹き抜け部分。ここからの眺めが好き


ミュージアムショップ購入品

国立映画アーカイブの後に、アーティゾン美術館のミュージアムショップに寄ってみたら、新しく発売されていたキャンバスアートが素敵だったので、ベルト・モリゾの《バルコニーの女性と子ども》とクロード・モネ《睡蓮の池》の2つを購入。
F0サイズ(180×140mm)と大きさもお手頃なので作業机の横の壁に飾りたいと思います。

一緒に写っているのはデュフィの作品とイランの《白地多彩鳥文鉢》をモチーフにしたマスキングテープ。

アーティゾン、今回は時間がなかったので展示は見れなかったのですが、後日展示の方も行きたいと思います。


こちらはアーティゾンの後に寄った三菱一号館美術館のミュージアムショップで購入した画家モチーフのボールペンと色鉛筆、ロートレックのコースター。モネのボールペンは以前から持っていたので、今回マネさんのペンケース入り色鉛筆とボールペン、ルノワールのボールペンを買い足ししました。
ロートレックの描いたワニ、ゆるくてかわいい。

三菱一号館美術館、4/10から2024年まで長期休館との事なので今回立ち寄れて良かった(アーティゾンと同じく時間足らずで展示までみれなかったのが残念ですが)


最後に

見に行った展示、どれも楽しくて充実した1日でした。しかし1日に美術館や博物館3つ行くのは結構体力使うようで、帰り道でへとへとに…(なぜか展示を見ている間は元気)
じっくり見るなら1日2館位が限界かなあ。

次はBunkamuraのローランサン展と東京都美術館のエゴン・シーレ展が4/9までなので、なんとか都合つけて観に行きたいな。