吐き出したいだけ。

今日、共テの自己採点の結果を元に担任と親と三者面談をしてきました。
点数的には惨敗すぎて笑えない感じで、
「共テで第2志望までは確実に取りたいね」とか言ってたのに
第3志望がギリとかいうオチです。死にたい。

親は、その結果に驚いてもくれませんでした。
励ましてもくれないし、国語は7.5割以上取れているのにそれに関しても何も言ってくれなかった。
…僕が落ち込んでいることにすら、気付いてくれなかった。

確かに、必死に必死に勉強を重ねてきた人たちに比べれば、僕の勉強に対する態度は鼻で笑われて然るべきでしょう。だって勉強嫌いだもの。そもそも大学に行きたい事自体、「姉から離れたい」という不純な理由だもの。
それでも、身内の殆どが中卒・高卒な我が家で大学に入れれば多少は認めてもらえるかもしれないと、そんな期待もしていたんです。

馬鹿だなぁと今なら思うし、きっと高卒くらいが僕の身の丈には合っているんだろうな、とも思います。勝手に期待して、失望して、壊れるくらいなら、高校にも入りたくなかったし大学受験なんてしたくなかった。

親から「もうちょいだ、ここ踏ん張れよ」と言われました。
無理に決まってる、と思いました。ドッジボールででも喩えましょうか。ずっと強い球が飛んできて、アウトにならないように必死に受け止めたり避けたりしながら段々後ろに下がって、僕は今エンドラインの上に立っています。逃げ場なんてもうないんです。なのに親は「そこで球を避け続けろ」と言います。

なんで僕ばっかりが、こんなに我慢して、踏ん張って、苦しまなきゃいけないんだろう。
どうして何もできない人が愛されて、大事にされて、普通の人が頑張らないといけないんだろう。
誰の手も煩わせないようにひとりで抱えていた僕が間違っていて、誰かに泣いて縋れる姉が正解なんでしょうか。


先日、僕が泣けないのは僕の宝物が傷つくことに繋がりかねないから、といった趣旨の話をしました。勿論それもあります。ありますが、もうひとつ。僕は多分他の人よりプライドが高くて、そのプライドが傷つくのを恐れているんです。だから弱音を吐くことができないんです。むしろなんで皆さん人前で泣けるんだろう。すごいな、恥ずかしくないのかなと純粋に疑問に思ってしまいます。

僕は臆病です。そういう自覚があります。
痛いことも嫌い、暗い場所も嫌い、大きな音も嫌いだし、ホラーやグロも嫌い。高い場所…は馬鹿だから好きだけど、そこから落ちるのはたとえゲームでも苦手です。

何より怖いのが人から置いていかれること。劣っているとみなされること。たとえば人混みを歩いていると沢山の人が早足で僕を追い抜いていきます。それが怖いんです。いつかこの人混みぜんぶが僕を抜き去っていなくなるんじゃないかって、そんな馬鹿な考えが頭をよぎります。
誰かと一緒に歩いていたら、もう最悪です。隣を歩いてくれたり、少し後ろをついてきてくれるならいいのだけれど…前を歩かれると、置いていかれる気がしてしまう。元々僕は歩くのが遅い方ですから、必死に足を動かしてついていくのが精一杯で。
それが、自分のいる立場に似ているようで苦しくなってしまうのです。

でも結局、“怖い”という言葉は、他人より劣っている証明のようで吐き出せません。口から先に出ることはなく、胸のあたりまで逆流して、心臓に負荷をかける枷になる。
プライドが高いとは言いますが、それは誇りなんてかっこいいものじゃなくてただの保身です。「ダメな子」って思われたら、本当に誰も見向きもしてくれなくなると思ったから。幼い僕が一生懸命考えて、必死に身体に刷り込んだ処世術です。何一つ上手くいってないけど。現状、ただ己の首を絞める縄だけど。

吐き出す場所が見つからないから、こんな誰の目に触れるかもわからないところにつらつら書いてしまいます。
まぁ姉や親には見つからないでしょう、と勝手に決めつけときます。


“ひとりで大丈夫”なんて勘違いをしてくれないでいてくれたら!
僕を置いて行かないでいてくれたら!
上から見下ろして「頑張れ」って言うんじゃなくて、隣で「頑張ろう」って言ってくれたら!
僕は貴方達のせいで傷付いた!
笑っていたけど本当は痛くて悲しくてたまらなかった!
僕の傷や痛みに、誰か1人でも気付いてくれれば良かったのに!!

実家を出たらもう姉の電話には出ない。もうこれ以上、お前のために神経を擦り減らすのなんてごめんだ。そうだな、僕の推しのいいところでも推し1人につき便箋3枚分くらい書いて、手紙で送りつけようか。

貴方達に感謝することなんて一つもない。愛してくれないくらいならいっそ生んでほしくなんかなかった。家族じゃなくて奴隷が欲しかっただけなんでしょ?
僕は絶対許さないし、老年になってからも絶対支えてなんかやらない。実家には戻らない。介護なんて死んでもするものか。自宅警備員がやればいい。

……直接言えもしない臆病者のくせに、そんな不満ばかりを日々胸に溜めています。被害妄想と揶揄されれば反論できません。ヘタレと指をさされたらぐうの音も出ません。
それでも知らない人しかいない、後腐れのない場所でくらいは、本音を晒してもいいでしょうか。

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