お月様みたいな人

昔からお月様みたいな人に憧れていた
昔から夜みたいな人に憧れていた
私はなれなかった

私はどちらかというと
太陽みたいと称されることが多かった
色黒、濃いめの顔などあげればキリがないだろう

うちに持った陰鬱さ繊細さを覆い隠す鎧のようで
隠せているような気がしてホッとする気持ちと
うまく表現できないもどかしさがそこにはあった
だからこうして文章を書いているのかもしれない

昨日、お月様みたいな子とお話しできた
とても美しいと思った
私の憧れが形になったような美しさを纏っていた

話してみるととてもよく笑う子だった
もしかしたら彼女もまた表現者なのかもしれない
今私が望んで太陽を表現しているように

また来週お話しできたらいいな

2024.5.14

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