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愛情溢れるエンタメを見て

ミュージカルヘタリア The Fantastic Worldを観しました。

一言で言うなら、ヘタミュは愛のエンタメだな〜という感想。
製作陣も演者も愛を持って作り上げてくれるのが肌感覚ですごく伝わる。
それは客席の私たちにも十二分に伝わってきて、開幕前のパスター!の円陣の声もこちらの気持ちを高めるのに充分だったと思う。
お芝居中もすごく楽しく演じてるのが伝わるし、楽しい楽しいって気持ちでやってるから最後まるフェスのあの気持ちの高揚感に繋がるんだな〜と思った。

次に内容的な話。
まあ蘭兄が居る時点で予想はしてたけどやっぱり開国まわりの話、でも忠実よりではなくオリジナルが八割九割な感じでしたね。
キャラ解釈については細かく後述するとして、最後「夢?」ってなったことで少し「なるほど」となった。
本田の「夢」でのことならそれぞれのキャラが変わってもおかしくは無いかもしれないし、「当時の○○はこのくらいに見える」くらい「怖かった」「頼もしかった」だったんだろうな〜という印象。まあキャラ崩壊では?と思えるくらいの演出なのはどうかって話ではあるけど……

楽しい話からしよう。
一個目、念願の衣装替え!
ヘタミュって今までほとんど衣装替えが無くて、顔はめパネルとかドレス被るとかジャケットがキラキラとかはあるけどしっかり衣装替えがあったのって何人かくらい?しかいなくて。
植ちゃんのツイートで見て和服があるのは知ってたんだけどほぼ全員で隊長とイタちゃん以外はあったかな?なのがアツかったね。
何より和服が念願すぎて、やっぱり植ちゃん似合うな〜って嬉しく。
カークランドのシャツ+ベストもめちゃくちゃ良かった。

二個目、枢軸そろったー!!
前回当たり前のように揃ってると思ってて少し寂しかったので今回ようやく揃って嬉しかった〜!
やっぱり三人が良いよね。

三個目、演出が凄い!
さすが吉谷さんという所もあるけど、私は大きなセットをシーンごとに色んな背景に見立てて演者が動かして〜っていうのがすごく好きなのでパイプで出来た左右にあるセットも良かったし、富士山を表した白い布も良かった。
それに加えてラストの花火をプロジェクションマッピングで会場全体、ステージを超えて上手下手両方の客席真横位まで投影してたのは凄かった。
あれだけの規模の会場で東京も大阪もそれができるって凄いよね。見てみたらエーステでいつもお世話になってるところだった。いつもありがとうございます……。


さて以下は楽しくない話なので、見たくない人はすっ飛ばしてね。
一個目、みんな言ってると思うけどキャラ解釈について。
にほん→ネガってしまうのは私はそんなに気にならなかったというかそのくらいメンタルダメージがデカい時期なのかな〜くらいだったけど、それより「かわいい」「弱々しい」に全振りされてた感じの方が気になった。
今まで割と可愛くも凛としてかっこいい感じがちゃんとあったから急にどうした?感はあった。どうした?

らんにい→正直一番引っかかったのはここ。最初と最後の世界会議は割といつものらんにいに近い感じはあったけど、夢?過去?世界の中では完全に少女漫画のヒーローみたいになってたよね。
当時のにほん視点で考えてすごくそこを主張させればそうなるのもわかるんだけどそれをやったとしても、「お代は笑顔でいい」なんて言うらんにいはらんにいではなくて、それだとにほんの中のらんにいも理解が足りてないみたいになっちゃうと思う。
あとすっごい細かいことだけどメインメンバーではないらんにいが当たり前のように会話に加わってて誰もそれを気にしてないのもちょっと引っかかった。例えばいない空間に「○○もそう思うよな」ってそこにはいないキャラの名前呼びかけたりすればああみんないるけどたまたま映ってるのがこの人達だけなんだな、と思うんだけど。
省きたい訳じゃなくて、おーすとりあさんとか親分って現在も割と関わるキャラクターがそれぞれいるからプラスアルファでいてもそんなに違和感ないんだけど、らんにいってベルベルとルクセンが一緒にいてなるほどそこの三人が今回はいるのね、になると言うか。じゃ無ければ他の欧米諸国もいないとちょっとなんでだろ?になるというか。私だけかな……。

どいつ→前回居なかったぶん尚更引っかかったのもある。
どいつって、いたちゃんのこと見捨てられるんだ?今までのシリーズのどいつってむしろ結構いたちゃんに依存しててでも世話も焼いてて気にかけててってのがあったと思うんだけど、あんまり今回は「いたりあ」を見ていないというか「ローマ帝国の子孫」が意識のどこかにあって、それはそうだけどそんなに気にする?みたいな話ではあるし……。中の人がすごく真摯で役のことが大好きで大切にしてくれてる人だから余計になあ……。

二つ目、客降り。
単純に客降りできる世になったのは嬉しいし、あんな感じでワイワイ客降りしてくれるのはすごく嬉しい。
ただこれは前から思ってたし他作品にも言えることだけど、客降りを演出で使うなら通過するだけとかファンサのための客降りに絞るとか……ってして欲しいなって思う。2階席の1列目座ったけど、それでも下でやってる事って全く見えないんだよね。客降りで近くで見たいということではなくて、単純に見えないところで何か楽しいことをして1階の人達だけがワイワイしてるのって凄い疎外感感じる。
まあこれは積んで1階に入れば良い話か……とも思うが。

三つ目、お客さんの反応。
すごく楽しくて演劇よりもエンタメ力が強い作品なところがヘタミュの楽しいところでもあり、私も好きなところではある。 お客さん含めてヘタミュファミリーってしてくれるのもわたしはすごくすごく嬉しいしだいすき。
でも、一部のお客さんに関してだけすごく観劇マナーが酷くて……。 初めて見た時右に外国の方、左にたぶん学生さんだったんだけど、公演中もずーっと喋ってて。まあ笑い声がデカすぎるとか反応がデカイのは許容範囲だとしても口に出して「えーっ」とか「きゃー」みたいなのをやられるとすっごい熱が冷めちゃう。あと足バタバタしたり身体ごとガタガタしたりしててすごい集中力が欠けた。私が気にしすぎなのかな。ここが気になりすぎて二回目行くのかなり迷ったくらいだった。もしこれがヘタミュの観劇スタイルなのだとしたら私は配信か円盤にして生はやめなきゃいけないと思った。難しい。

基本的に自ジャンルに関してあまりマイナスな話はしない人だけど、まあせっかくだから残しておきます。
今回は「挑戦」だったと聞いてるし、次回以降の様子見かな、また次に彼らに会えることを楽しみにしています。

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