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マインドフル・ボディ・プロジェクトVol.5 :甘い誘惑〜何をするか、何をしないか。僕の方法。

お店で勧められて服を買ったけれど、帰宅してもう一度着たら、なんか満足いかない。で、他の服を買うんだけれど、どうも違う。そのように消費を続けてしまうこと、僕を含めて誰にでもあると思う。

今日は甘い誘惑の話。

       🥊

では本題へ。

間もなく訪れる夏。気温35度の外からレストランに入り、冷たいビール。あるいは、よく冷えたアイスコーヒー。最初のひと口で生き返る!

外で遊んで、お腹がぺこぺこな時のジューシーなハンバーガー。最初のひと口は最高。あっという間に飲み込んじゃう。おー、元気が蘇る!

寒い冬に訪れた温泉。手足が冷え切った時に浸かる湯船。お湯に首まで浸かった最初の瞬間、あ〜至福。癒される!

        🥊

じゃあ、甘いものは?

例えば、アイスクリーム。

最初に口に入れた瞬間、冷たくて、甘くて、溶けて喉をながれて行く感じが最高!

で、ふた口目は?

同じ感激はある? 多分、ないと思う、
ひと口目とふた口目、絶対に何かが違う。

目の前にあって、口に運んだものは、全くおんなじ。
でも、ふた口目はほんの少しだけ、感激が少ない。
それを僕は敏感に感じ取っている。無意識に。

さっきよりちょっと嬉しくない。

そこで僕は思う。

もうひと口食べれば、最初の喜びが戻ってくるのでは。多分、ふた口目はちょっと小さかったのかも。あるいは、続けて食べたからかな。

で、僕は3口目を食べる。

美味しいことは美味しいけれど、ふた口目より、さらに普通な感じ。

喜びの質・両共に、低下していることを感じている。

あれ、まただ。食べ足りないのかな。もっと食べれば、最初の喜びや感激がくるはず・・・

でも、あとどれだけ食べても、最初のひと口目の感激は戻らない、と言うことを僕は薄々気づいている。

でも僕は、それから目を逸らして、食べ続けてしまうのである。

限界効用低減の法則。

簡単に言えば、同じものの喜びはどんどん少なくなってしまうよ、ってこと。


どこまで食べたら満足しますか。なくなるまで? その線引きを自分でやれますよね。


          🥊

ほんとなのだろうか。もう一度、思考実験。

今度はレーズンサンドでやってみよ。買ったのは3個セット。

最初の1個は美味しい。

2個目。まだ目の前にあるし、せっかくだから食べちゃう。でも、それほど感激がない。空腹感も弱まってるし。

まだもう1個あった。そうだ、3個セットだったからね。残すと勿体無いし、次はいつこのお菓子を食べられるかわからないから、古くなる前に今食べちゃおうっと。

・・・やっぱり、最初の1個が一番美味しかった。

口数で数えようと、個数で数えようと、結果はおんなじ。

3個セット。無くなるまで食べますか?


          🥊 

じゃあどうする?

その答えは、最初のひと口に100%集中して、それを味わい尽くす、ことにあると思う。僕はそう考える。

ゆっくり、ゆっくり味わうのである。そして、その為には準備が求められる。

目で見て、口に運ぶまでが勝負。だから、いきなり食べない。

まず、よーく観察。目で味わう。そして、香りを味わう。

その時点で口に入れた時の味わいを想像する。

吊るしてある服を自分が着たらどう見えるかを想像するのと同じ。

そして、スプーンですくう感触を味わう。スプーンから伝わる質感、口に入れたらどう感じるかを想像する。

ここまでやってから、口に入れることを自分に許可するのだ。

そうして、最初のひと口目を味わい切る。甘さ、酸味、質感、温度、喉越し。

こうやって、じっくり楽しめば3口もあれば、そのデザートを堪能できるはず。だから、僕は3口を基準にしている。

          🥊

では、実際に僕が、3口を超えて食べない為に自宅でやっていることを、アイスを例に書いてみる。

❶ 食べる日にだけ買う。よって、買い置きをしない。

❷3口だけ食べて、残りはすぐ捨てる。
 これが難しければ、食べる前に、3口より多い分を捨ててしまう。
 或いは、3口だけ食べて、冷蔵庫に戻す。
 これをやると、後で食べる気がなくなり、結局は捨てることに。
   (注:同居家族のいる方、戻すと怒られることが多いので注意)

❸もし、予定回数を超えてどうしても甘いものが食べたくなったら、
   アイスを1すくい口に入れると同時に、残りを捨てる。
   そして、そのひと口を徹底的に『味わう』。大体30秒くらい。
   そして、飲み込まずにシンクに吐き出す。
   30秒も口に入れていると、もはやアイスではない感じがして、
   飲み込まなくても良い気分になれるのだ。

❶〜❸をやると、自分に打ち勝ったという手応えを感じられて、大会へのモチベーションも上がり、一石二鳥。ダイエットしたい人であっても、自分で自分をコントロールできているとの手応えがあるから、やはりモチベーションが上がるのだ。

彼は水さえ飲まなかった。マインドフル・ボディ・プロジェクトではお水を飲みます。

まぁ、昭和の世界。力石徹の感じ・・・もするけれど。

服も甘いものも、どちらも自分で選びきる。本当に味わえるものだけを装い、身体に取り込みたい。

そんなお話でした。

※※※


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