慣れと違和感とワンピース
大好きでたまらないブランドがある。
一目惚れしたのが始まり。あれは確か、巡り逢わせる麻の葉浴衣。花火大会の日に間に合うようにって親に頼んで初めてネットで買った。
それからコツコツお金を貯めて、がんばったご褒美にって1着、また1着とお迎えして。少しずつクローゼットに仲間入りするワンピースたちを眺めるのが大好きで。
気づけば10着を超えていた。
これは、50音順に並んでる私のワンピースたち。50音順に並べるなんて名前がついてるからこそできること、なんだって最近改めて思うようになった
いつもこの光景を見るのが幸せで、どうにか伝えたくてストーリーにあげたら、えるさんが見てくださってた。
それだけでも嬉しいのに、親友が出したストーリーもとても嬉しかった
いつか大切な人にあげたいという夢もLEBECCAで叶えられた。
彼女はワンピースの名前を覚えてくれてた。なんにもない日に突然贈ったワンピースの名前を。そんなことある?
LEBECCA boutiqueを知らない彼女がワンピースの名前を覚えてくれてるなんて私は思ってもなかったから心から嬉しかった。彼女のお気に入りの服になっているらしい。
ある日のこと。その日はまだLEBECCAに出会う前に買ったワンピースを着ていた。LEBECCA以外のワンピースを着るのは本当に久しぶり。
「あれ?ない」
私の違和感はポケットだった。
LEBECCA boutiqueのお洋服にはほぼ100%ポケットが付いていて、そんな所も大好きで、私はそれが普通になっていたようだった。
友人に出会った時。
「可愛いワンピースだね」の返しが「ありがとう」しか言えなかった。
LEBECCAのワンピースの時は、名前が言えるのに。ここの襟が素敵で、裾が、袖が、このボタンが、影もね、なんてずっと話せるのに、あの瞬間、私はありがとうしか言えなかった。
LEBECCA boutiqueの洋服に身を包んでいたことによる慣れと、そうじゃない服を着た時の違和感。そんなものを感じれるようになるくらいにLEBECCA boutiqueを愛してるんだって感じれて実は私はとってもとっても嬉しかった。
慣れと言ってみたものの、ずっとLEBECCAの洋服に袖を通す時は緊張する。一瞬息が止まって、鏡を見てため息と一緒に感激の声が出る。いつまでも慣れない、慣れたくない、変わらない私のときめく瞬間。
戦闘服?勝負服?
私にはその言葉よりときめく服の方が似合うかも。
慣れと違和感とワンピースとこれからも。ずっとずっと。
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