Red Fire 〜青い炎〜

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最近の記事

親の役割は子どもの友人になることなのか?

 子どもが小学一年生のころ、お世話になった保育園で秋祭りが開催され、卒園生もお邪魔できる運びとなった。我が子とは別の小学校に進んだ、保育園当時の友人とも再会できた。  その友人を仮にAとする。  Aは昔から、よく言えばのびのびと大らかに、悪く言えば放任主義的に育てられた子で、率直に言ってその親子ともども私は苦手だった。  たとえば交通ルールを守らない。保育園の門から左右を確認することもなく全速力で飛び出してしまう。Aが飛び出ることで、その他の、多くの場合はより年下の友人も続

    • 前回(2020年4〜5月)の緊急事態宣言中の在宅勤務&在宅保育でうつが再発した感じになった話

      育児関連のnoteを書いていましたが、下記の事情もあって、まったく更新できない日々が続いていました。そんななか、忘れていたタイミングで届くnoteの通知で、スキやコメントをいただいたことが励みになっていました。本当にありがとうございます。「だからなんだ」という記事ではあるのですが、似たような思いをされた方の参考にでもなればと思い、久しぶりに記事を書きました。 2020年4月、緊急事態宣言の発出に伴い、ふたりの我が子の通う保育園も休園となった。多くの子育て家庭と同様、我が家で

      • 【育児トラブル】#7119に電話したときの話

        このごろ2歳の娘が頻繁に夜泣きをするようになった。4歳の息子も通った道で、私も妻も息子が2歳ぐらいだったときの経験で鍛えられ、耐性ができているので、過度に心配することはない。ただ、心配していないときほど落とし穴があるのも育児の怖いところだ。 数か月前の夜、何事もなく寝かしつけを終え、私と妻はこっそりと起き上がり、録画した大河ドラマ『麒麟がくる』を観ていた。大人だけの時間の楽しみである。 すると、寝室から娘の泣き声が聞こえる。何もしなくとも泣き止むことがあるので、『麒麟』を

        • 【育児ストレスを減らす】そのストレスは本当に「育児ストレス」なのかを考える

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方、なったばかりの方に自分の経験を語る。 イライラしてしまいますよね……。「育児」というと、幸せや楽しさよりも先にしんどさやストレスが語られていると思う。 望んで子どもを授かったのに、不思議な話だし、子どもにとって失礼なことでもある。が、同時に「まあでもそうだよね、大変だよね」と思う。 「育児、超楽しい! 毎日ハッピー!」という人ももちろんいるのだろうけれど、少なくとも私

        親の役割は子どもの友人になることなのか?

          【魅せる育児】「新生児と話すことなんてねーよ……」と思ったら「予告・実況・感想」を意識する

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 「魅せる育児」が自分を守る言うまでもなく育児というものは、唯一無二の個性を持つ親と、唯一無二の個性を持つ子との関係性なので、無限と無限のかけ算だ。 だからまわりとの比較は、まるで無駄。「よそはよそ、うちはうち」という金言の価値を思い知る。 ただし、そうは言っても初めて行うことの数々に劣等感は忍び寄り、自動思考でまわりと比較し「自分はダメな親なんだ」

          【魅せる育児】「新生児と話すことなんてねーよ……」と思ったら「予告・実況・感想」を意識する

          【産後の妻の支え方】目標がないと生活に張りがなくなる人は「妻にひとり旅行でも言ってきな」と言えることを目標にしてみよう

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 育児中、目標を持つことはストレスに直結する向上心を持つ人は多い。そのように仕向けられて教育を受けてきたからだ。 勉強では「〇〇高校を目指そう」「英検〇級を取ろう」、部活でも「めざせ全国!」、仕事でもノルマや出世。 我々の生活に目標は不可欠なものだったし、目標を持たない人は落伍者のように扱われてきた。 ただ、育児と目標は両立しない。 私も第一子の

          【産後の妻の支え方】目標がないと生活に張りがなくなる人は「妻にひとり旅行でも言ってきな」と言えることを目標にしてみよう

          【産後の妻の支え方】「結果」以外に集中すると寝かしつけのストレスは激減する

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 育児の最初にして最大の課題のひとつが寝かしつけ赤ちゃんは自分では何もできないのだろう、という予測はしていたものの、まさかひとりで眠ることもできないとは思いもしなかった。 大きな声で泣いている。 なぜか? お腹が空いている、ならばわかる。 暑かったり寒かったりする、ならばわかる。 さびしいとか、おむつが気持ち悪いとか、そういうことで泣くのも理解できる

          【産後の妻の支え方】「結果」以外に集中すると寝かしつけのストレスは激減する

          在宅勤務×在宅保育で子どもにつらく当たってしまったあなたへ

          できもしない無理難題をふっかけられて、心を折ったことがある。 休職して、通院して、治ったんだか治ってないんだか、いまだによくわからない状態で、それでも少なくとも毎朝嘔吐することはなくなったので、一応、また会社員として社会復帰している。 経済的にも世間体としても、完全にマイナスの経験だけれど、マイナスのまま終わるのも癪だ、と思えるぐらいには回復したので、あの経験から何かをつかもうとした。 そしてぼくがつかんだ言葉はこれだ。 「空を飛べ」と言われて飛べないことを、悩む人は

          在宅勤務×在宅保育で子どもにつらく当たってしまったあなたへ

          【産後の妻の支え方】出産までにパジャマと手紙を準備する

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 生活が一変するなかでこれまでのプレゼントが通用しない無事に出産が終わると、しばらくは病室での生活となり、退院後も母子の体力の問題や風邪などの恐れから、自宅に引きこもりがちな日々が続く。 産後にサプライズで何かプレゼントしたい! そう思っていても、これまでのようなプレゼントはあまり意味をなさない可能性がある。 アクセサリーは子どもにひっぱられたり誤

          【産後の妻の支え方】出産までにパジャマと手紙を準備する

          オビラプトルの名前を変えたい。

          子どもの影響で、恐竜にくわしくなるのは、子育てあるあるのひとつではないだろうか。 自分も子どものころ、好きだったなあ、恐竜。 ……と、そんなふうに懐かしく思うばかりではないのが、この分野の奥深いところである。 たとえば、最新の研究によりティラノサウルスには羽毛が生えていた可能性がかなり高いとされている。 あのティラノサウルスに、羽毛。 ショックである。 学校一の不良が、おばあちゃんの手を握って横断歩道を渡るのを目撃してしまったような感覚になる。別にいいんだけれど、君

          オビラプトルの名前を変えたい。

          【妻の産前にしておきたいこと】睡眠時間をお金(ロボット掃除機、食洗機、洗濯乾燥機)で買う

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 日本でもトップクラスの忙しさになる産前の準備といえばどうしても育児グッズに目が行きがちであるが、私はそれ以上に家事の負荷削減に目を向けるべきだと考える。 産後は多忙を極める。 たとえば、睡眠時間が激減する。それもやりたいことがあって計画的かつ自主的に睡眠時間を削るのではなく、主に子どもの夜泣きによって自分の体調や予定とは無関係に削らざるをえない状況

          【妻の産前にしておきたいこと】睡眠時間をお金(ロボット掃除機、食洗機、洗濯乾燥機)で買う

          【妻の産前にしておきたいこと】床を準備する

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 産前に準備した育児グッズは使わないこともある産前にやることのひとつに育児グッズの大量購入がある。 「まずは育児の象徴みたいなベビーカーを買おう。大別してA型・B型があるみたい。両方必要なのかな?」「ベビーベッドも必要だよね。ベッドメリーをぶら下げたほうが安心して眠れるかな?」などなど、産後の生活を一生懸命想像して買い物をする。 しかし、実際に子ども

          【妻の産前にしておきたいこと】床を準備する

          【妻の産前にしておきたいこと】子どもの名前を考える

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 子どもの名前を考える。それは妊娠前に想像することとしては重大なイベントのようだが、実際には後回しにされがちなことだと思う。 妊娠期はやることがたくさんあるし、体調も落ち着かず、ゆっくりと考える時間がないからだ。 ただ、それでも産後のほうがなお大変なのは言うまでもない。 「生んでから考える」というのも一案ではあるが、産後の環境や気持ちの変化のなかで

          【妻の産前にしておきたいこと】子どもの名前を考える

          【妻の産前にしておきたいこと】妻、子、親、仕事、自分。価値観の優先順位をつけておく

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 育児が始まると、産前はものすごく時間があったと感じる。これは産前には気づけないことだったが、振り返れば猛烈に時間があった。 仕事がどれだけ忙しくても、家に帰れば自分のタイミングでトイレに行け、入浴でき、眠れる。 これは産前までしか許されない自由である。 産後は「まとまった時間」というものは、ほぼ皆無になる。さすがに細切れな時間は工夫次第で見つけら

          【妻の産前にしておきたいこと】妻、子、親、仕事、自分。価値観の優先順位をつけておく

          【産前の妻を支える】妊娠の報告をいつ、誰にするか?

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 妊娠、出産、育児は夫婦ふたりだけのものではない。多くの方々の助けを直接的、間接的にお借りしながら、日々を乗り越えていくことになる。 妊娠の報告をするときから、第三者を含めたチームづくりを意識できると、今後のことが円滑になっていく。 父親としての責任感を強く持つ人ほど「自分がなんとかする」という発想に縛られると思う。 しかし、育児はチーム戦である。

          【産前の妻を支える】妊娠の報告をいつ、誰にするか?

          【産前の妻を支える】妊婦健診同行時はまわりへの配慮を忘れずに

          現在進行形で子育てに悩みながらも、二児の父となり、多少なりとも経験値を積んだ私が、これから父親となる方に自分の経験を語る。 男性にとって妊婦健診で最も大切なのは、存在を消すことだ。 産婦人科には様々な人がいる。子どもを授かってうれしい人ばかりではない。子どもを授かって悩んでいる人、子どもを授からなくて悩んでいる人、出産とは関係ない理由で来ている人。 みんながみんな、幸福感に包まれているわけではない。たまたま自分やパートナーはおめでたい妊娠で来ているのかもしれないけれど、

          【産前の妻を支える】妊婦健診同行時はまわりへの配慮を忘れずに