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2022.7 夏休み経過報告書【1】

去年より少し早く夏休みに突入した。1日増えて10連休。今年も軽く記録を残しておこうと思う。

7.15(1日目)
二度寝して9時に起きた。夕方に脱毛の予約を入れていたせいで、なんとなく昼間が「待ち時間」のようになり、レーザーで毛根を焼かれる痛みを味わうことへの憂鬱もあり、夏休み初日の割に落ち着いた気持ちでのらのら過ごした。

脱毛はやっぱり痛かった。「輪ゴムで弾かれるような」とか言ったの誰だ。例える隙もなく「毛根を焼かれるような」痛みでしかない。

クリニックから帰る道中、母から「濃厚接触者ではないけど感染者と接触があった」とLINEが来ていた。帰省できなくなる可能性が急に高まった。明日検査を受けるらしい。母の体調も、私の夏休みの予定も、何事もなくあってほしい。

帰省が取りやめの方向になることを考えると一瞬泣きそうになったが、ここで自分都合で泣くのはなんかやだなという気持ちからこらえ、夏休みのプランA(Alone)を考え始めた。

プランA
・コンタクトレンズを作る
・福井の恐竜博物館に行く
・近所の博物館でプラネタリウムを見る

帰省と同じくらい楽しげな(エンタメ性という点ではむしろ上回る)プランができたところで安心した。大丈夫だ。

CreepyNuts のドキュメンタリー?が配信されるらしいので、見て、あとは本読んだりして寝る。

7.16(2日目)

昨夜は本を読んでいるうちに眠くなってそのまま寝た。たぶん23時前には寝て、今朝は7時半に目が覚めた。規則正しい。

読む本がなくなったわけじゃないけど、図書館に行きたくなって行った。本はたいてい何冊かを並行して読んでいる。今はそのうち1冊が『アルジャーノンに花束を』なので、こうして日記を書いていると私も「経過報告書」を書いているような気分になる。まだ序盤までしか読んでいないけど、前情報から想定しているあらすじ「手術で高い知能を手に入れた主人公が、知能の高さゆえに苦悩し、最終的には元に戻ることを望む話」の、苦悩の出どころが分かりつつあり辛い。特段醜悪でない世界を細やかに認識できるようになり醜悪さを見出してしまう話かと思っていたら、あけすけに醜悪な世界のあけすけな醜悪さに気付けるようになる話のようだ。まだわからないけど。辛がりつつ読み進めよう。

夕方からは大学の友人らと会った。お酒が進んだころに「最近、考えていることの言語化が下手になってきて、言いたいことの半分も伝えられない」という悩みを話した。それに対して一人が「元々の(私)は何か考えているようで全然考えていない」、「そこにポンと考えることが増えたので、言語化の能力が追いついてない」と返してくれた。前者は図星、後者に納得。下手になったんじゃなくて追いついていない、という説明にのびしろを感じて気が晴れた。この友人には、人をよく見ているし、その分析評価も的確で、納得感と安心感を兼ね備えた回答をできて、すごいなあと感心する。頭をすごく使って話してくれてるんだろうなとありがたくもなる。ありがたい。

良い時間だった。次回がたのしみ。

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健康的なハツだな

入浴して寝る。

7.17(3日目)

7時半に目が覚めた。空気の暑苦しさが夏休みのそれだ。

母のPCR検査の結果はしばらく出ないようなので、今日乗る予定だった地元行きのバスは朝のうちにキャンセルした。

さて1日空いたわけが、近所の友人は予定があると言っていたし、コンタクトレンズを作ろうにも日曜日で眼科は休み。自炊や読書をして過ごすことに決めた。

昼食の前に、散歩がてらいつもと違うスーパーまで歩いた。外は思ったより晴れていて、小さめの入道雲も出ていて、真夏のダイナソーだなと思った。聴いてた曲はCreepy Nutsだったけど。

帰宅し、オムそばを作って食べた。巻ききれなかった上、ふた口くらい食べてから思い出してケチャップをかけたのでぐちゃついてしまった。でもケチャップを細くかけられて屋台感が出たので満足。

オムそばの妖怪はこんなふうに口を開けるはず

午後は『アルジャーノンに花束を』と『火星の人』下巻を読み進めた。

夕方、母から検査結果の報告があり、陽性だったらしい。心配よりも先に(帰省できないのか…)とがっかりする気持ちが湧いて自分にがっかりした。どこまでも自分本位でいやになる。

というわけで、プランAの採用が決まった。2日前に考えていたときは、帰省できなくてもこれがあれば大丈夫✌️と思っていたのに、帰省断念が現実になるとそこまで心が躍らず、ああ私は実家に帰りたかったんだなと改めて分かった。しかしこうなったからには絶対に楽しんでやる。特別休暇を無駄にはしない。