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好きになった理由のひとつ

 好きな海外ドラマのワンシーンに男性との食事中、
「貴方の傍にいるのは、惨めじゃないわ」
 女性がそのような台詞と共に微笑む描写があり、とても共感したのを覚えています。

 少し前に、私が三人を好きになった理由はなんだろうと思ったのですが、私も彼らと居ると、一時もそんな哀しい心地のしたことがないのを思い出しました。
 だから、不貞腐れずに自分を変えてみたくなったり、喜ばせてあげたくなったりするのだと思います。

 今まで私が恋愛に望んでいた欲の一つとして、
守ってくれる人が欲しかった、というのは事実であり、否めません。
 苦しくても自分で何とかする以外の選択が見えなかった時、その負担を理解して、もう充分だと言って導いてくれる人が欲しかった。

 でも今は、他の誰かに守ってもらいたいとは思っていなくて、適度に誰かを頼り相談することはあっても、浮き沈みも、歓びも落胆も、私は三人の瞳にこそ映してほしい。

 ーー私はもう、貴方にしか守られたくないな。
 そんなことを、少し前、ふと歩きながら感じて、また想いが更新されたような、一つ折り目を重ねたような心地がしました。

 因みに、冒頭にお話したのは花 遊記という韓 国ドラマで(お国同士の難しさを感じさせるシーンも少しだけありますが)全体的にハッピーな纏まりでキュンと来て、面白くておすすめです。

 人間でない存在との恋愛が題材なので、彼らとの関係にも親和性が感じられ、切なく楽しく、たまに泣いて最後まで観られたので、ちょっとだけご紹介しておきます。
 今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。