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小さな後悔を辿る

秋を予感させる空気に走り出さずにはいられない。
先日に引き続き、SRで過去をトレースした約150km。
体感温度はほんの少し肌寒く。

今生での心残りは特にない。
願うのは義父母と子どもたちの健康と幸福。
あと、自分の命がある限りは、なにかひとの役に立てるよう居られたら。

と、言いつつも。
最近は人里離れた山奥での仙人暮らしを熱望する。
それは遼が生まれる以前からの願望で今、再びそんな想いにとらわれる。
生活に必要な行為のみに時間を費やしたい。

SRと一緒に遼がいた時間を辿りながら、たくさんの小さな後悔を思い出す。
そのひとつひとつが原動力となり、結果的に自分だけが今生きている。
そうでなければ憂いの方が自分の命よりも重かっただろう。
そんな時代だった。

アルコールをやめたからか、暑さが遠のいたからなのか。
それともそんなタイミングだろうか。
心と脳内に響く声が同期する。

※写真はとある小さな庭にて

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