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Rallyな記憶への回帰だろうか

温めていたヴィジョンとは違う方向へ舵を切り、その正当性を目の当たりにさせられる日日である。

きっかけはやはりPくんで、ありがたいとしか言いようがない。
小学2年生までの私は、とても泣き虫で、極度の恥ずかしがり屋。
子どもたちにそのことを話しても信じてくれない。
自分で言うのもナンだが、優しすぎるくらいだった。
のち、優位性がモノを言う弱肉強食の時代で生きるため、いつしか心を置き去りにしてしまっていた。

Pくんのほかにも、ふたりのKさんや亡くした遼と同じく、命を削ってくれた人たちに報いるためにも心を取り戻す必要があり、それは段階を踏んでいくもので、少しずつ習慣を変えてきた。

そのわかりやすい最近の現れとしていくつか。
前回エントリーの如く、次男にSRを譲ることだったり、
10年来の人間関係に変化があったり、
交通事故未遂で警察のお世話になったり、
いつもマウントしてくる人が手のひら返してきたり、
15年間続けてきたボランティア活動も終了した。

それらすべて、意図したことではなく昨秋、選択の結果である。
否応なく内省し、少しずつ考え方や自分の対応、反応を軌道修正している。
泣き虫だったころの自分を思い出す今日この頃。

そして今、CRF250Rallyが新しい相棒だ。
昨今流行のアドベンチャーバイクに分類されるが、若いころからその代表格であったBMWの水平対向GSシリーズやホンダのアフリカツインに憧れていた。
それらと同じく、SRのルーツであるXT500もパリダカールレースで活躍した。
CRF250Rallyはパリダカコンセプトモデルなわけで、興味がないわけない。
目的地へと荒野を疾走する、頑丈な旅バイクに対する漠然とした想いを、私は抱えていたのだ。
数千年以上の歴史を重ね、中近東付近から極東へ、日本を目指すという壮大な旅の記憶が遺伝子に刻まれているからだろうと、今はそう思う。
その移動手段が駱駝や馬から、近代は単車や四輪に移り変わったという話なのだと思う。

同じ旅バイクとして、大型免許を取得してアフリカツインやスパルタンなテネレ、オンロード寄りではあるがX-ADVなどで高速巡行も視野に入れたかった。
しかし、中型軽量部類のSRですら「重い」と感じることがあったので、今後年齢を重ねることもあり、「軽さ」が欲しかった。
そういう意味では、気になっていたVストロームシリーズ新参、250SX単気筒も良かったが、アレはオンロード寄り過ぎる……。
渓流釣りにも行きたい私としては、CRF250LベースのCRF250Rallyしか選択肢がなかった。

これで峠越えもラクラクで、新規開拓もできるしサクラマスも狙えるはずだ!

以前はツーリングにSR、渓流に行くためにCT125であったが、これからRallyで両方を兼ねる。加えて、SRでは振動で厳しかった高速道路巡行も時速100km巡行くらいであれば問題ないので、いままで行けなかった場所も行ってみたいと思う。

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