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CPA-4-4 監査論の会計士試験対策

 おはようございます、パジャマです。

 今回は、監査論について反省していきたいと思います。

 監査論は、6科目中で一番の得意科目です。
 短答式試験では95点/100点を、論文式試験では偏差値56.1を達成しています。
 さらに1冊のレジュメを使用して、管理会計論や企業法よりも少ない勉強時間で達成しています。

 ただし、得意だという自覚はありませんでした。
 企業法・租税法に比べれば好きだったというくらいで、財表論や管理会計論ほど好きではありません。
 成績推移もわりかし堅調だったので、学習戦略について工夫したこともありません。

 そうはいってもマグレだとも思っていません。
 少なくとも、レジュメに書かれていた内容はちゃんと頭に入っていて確実に記述できたとおもいます。
 つまり、監査論を覚えるコツを掴んでいたため、企業法以上にレジュメを覚えることができたのだと思います。

 私自身、コツが一体なんなのかはわかりません。
 読者のみなさんは、監査論のコツを探す気持ちで読んでいただければいいのかなと思います。


~使用教材(短答)~

・CPA監査論 短答対策松本レジュメ①~③
 短答式対策におけるメイン教材です。
 基本的に、短答式の監査論対策はこのレジュメのみで完結します。
 短答・論文ともに監査論に助けられた私ですが、短答対策講義は上級者コースにたまたま付属してきたものなので、タナボタでした。

 積極的には講義を見ない私ですが、監査論については初期インプットから講義を視聴しています。
 その理由は2つあり⋯⋯

①監査論は理解重視の科目と言われていたから
②試しに初期インプットを講義でやってみようと思ったから

 以上の2つです。
 短答対策講義(監査論)を見るまで講義はほとんど視聴しなかったのですが、結果的には講義を見た科目がうまくいっています。
 これは読む・書く以外に聴くというインプットのレパートリーが増えるためだと考えています。
 1度視聴した講義なら、復習がてら移動中に講義を聴けるので1つは講義を視聴しておくことも便利だと思いました。

 最初に講義を視聴して以降は、講義音声を単独で聴くことはあっても、レジュメに照らすことはありません。
 つまり、短答対策としては①レジュメと掲載されている過去問を読み込み、②講義音声をたまに(のべ3回)聞き返していました。

 早い段階で監査論的常識(監査論で理解と言われる部分だと考えています)は掴んだと思うのですが、なかなか細部を覚えることができませんでした。
 レジュメを覚えこむべく、読み方は工夫しました。
 詳しくは財表論で記載していますので、一読ください。

 覚えるにあたってのテクニックなどはありませんが、出題可能性を考えて読むことは大切でしょう。
 私には隅々まで読んでしまう癖がありましたが、おかげで覚えが悪かったのかもしれません。


・CPA監査論 短答対策問題集
一問一答スタイルの問題集です。
 短答対策レジュメには過去問が過去10年分も掲載されているのに対して、こちらには過去問が過去3年分しかありません。
 そのため、短答式2ヵ月前からの最終チェックに使っただけで、あとはあまり使用していません。
 3回ほど、問題を解いたと思います。

 また、最後まで正解できなかった選択肢についてはレジュメに特殊マークをつけたり、レジュメに転記したりしました。


・CPA監査論 コンパクトサマリー ①~②
 短答対策レジュメを使用していたため、あまり使っていません。
 唯一使用したのは、150日目あたりです。
 コンパクトサマリーは移動中に便利なので使ってみようと、気分転換がてら1巡しましたが、それっきりです。
 使わなかった理由は、大改正があったために訂正表も持ち歩かなければならなかったからです。
 手軽に暗記できるので、大改正さえなければ利用していたと思います。


・CPA監査論 基本テキスト①~③

 短答対策レジュメを使用していたため、ほとんど使っていません。
 30日目あたりに10時間ほどかけて読んでみたきりです。
 簿記論テキストの通読が終わった記念で読み始めたのですが、「監査論はまだ早いな」と冷静になったことによります。

 1ヶ月を経て「監査論は実務色がつよいから、書籍ベースではなく講義を視聴しよう」と考えました。
 基本テキストを利用した圧縮講義というものもあったのですが、松本講師の短答対策講義のレジュメデザインが好きだったので短答対策講義にしました。
 講義内容についても、松本講師は個人的にハマっていました。

 逆に「そんな感じで押さえてもらえればなと思います」を乱発する講義が好きではありません。
 日常会話においては意味内容よりも動作・表情・トーンが重要なのでしょうが、こと学習講義においては意味内容は非常に大切だと思います。
 つまり、「文章にしても伝わりやすい言葉かどうか」が講義では重要だということです。
 その点、「そんな感じで押さえてもらえればなと思います」に代表されるふわふわことばは、意味内容に無頓着であることがうかがえて気になってしまうのです。
 ホントに個人的な好みなんですけど。
 もちろん、通学生からすれば、もっと印象的な部分が大切になってくるとは思います。

 松本講師は言葉づかいに気を払っているのか緻密な表現をする講師なので、パジャマでも難なく視聴できました。


・CPA監査論 答案練習
 時間を計って解答するのはそれぞれ一度のみでした。
 一度解いたものは、間違った肢にマークをつけて、一問一答として利用していました。
 それでもメルカリで答練を売りたい私は、汚したくないのであまり使っていません。


・模試(CPA、TAC×2、LEC、大原)
 詳しくは、成績表をご覧ください。


~使用教材(論文)~

・CPA監査論 論文対策松本レジュメ①~②
 ゴッパチ勢は講義動画を視聴してはいけないと予備校ガイダンスで言われていましたが、講義動画からちゃんと見ました。
 なぜなら、論文式へのモチベーションでは書籍ベースの学習は(心が)持たないと感じたためです。

 内容・構成は短答対策レジュメとほとんど同じだったため、移行にストレスはありませんでした。
 時間制約から、多くとも4巡しか反復していませんが、短答対策レジュメと内容・構成が似ているということは、短答対策レジュメによる学習が論文対策を兼ねていたということになります。
 実際、監査論には論文プロパーの論点はありません。

CPA監査論 答案練習・模擬試験
文章を書いたのは、模擬試験の1回です。
 下書きを作って考えることもありましたが、基本的には⋯⋯

(手順1)問題を読む
(手順2)考える
(手順3)解答・解説を読む

 ということをやっていました。
 なぜなら、書く時間がもったいないからです。
 本試験において解答するステップは⋯⋯

(ステップ1)問題を読む
(ステップ2)考える
(ステップ3)書く

 でしょう。
 大前提として、書きながら考えることはしません。
 ①書きながら考えなければならないほど時間制限はタイトではありませんし、②修正作業に手間がかかる論文式試験においては脱線を避けたいからです。
 そうであるならば、(ステップ3)書く は単なる作業です。
 言葉選びや文字の大きさなどを工夫することはあっても、ステップ2で考えた意味内容から外れることはありません。
 そうであるならば、監査論の学習においてはステップ3は省略できます。

 また、書く作業を省略することで、移動しながら勉強できます。
 移動しながらの勉強は、五感と結びつくことで思いだしやすくなるのでよくやっていました。
 スーパーのクソ汚い便所で、『部門別計算における予定配賦の合理性』について考えていたことは忘れません。


~学習内容~ 

・学習期間0日~60日目
 やったことは基本テキスト①の2/3を通読、圧縮講義を移動中に1時間聴いたくらいです。
 ほとんど手をつけてないと言っていいと思います。

 監査論は全体観をつかんでいれば4割方の問題は解けますから、忘れにくい科目と言えます。
 知識維持コストが低いため、企業法よりは先に始めてもよいでしょう。

 しかし、先に計算を完成させなければと考えたため、監査論に着手するのはもっとあとになります。
 また、監査論の性質に気が付いたのは事後なので、企業法よりも後から始めます。

・学習期間60日~70日目
計算科目にいったんの目星をつけ、理論科目に移行します。
 そのうち一週間は、監査論ウィークとなりました。

 講義を2~3本/1日視聴して、あとは他の理論科目で気分転換するって感じですかね。
 とにかく、監査論の全体像をつかむことを目的にしているため、こまめな復習なんてことはせず、一気に講義を進めていきました。
 1週間くらいであれば講義の印象は残っているので、結果としてもこまめな復習はしなくてもよかったと思います。


・学習期間70日~120日目
 使用教材が1つしかないため、監査論については単調な学習が続きます。

①テキスト部分を読み込む
②過去問を通読する


 以上のいずれかを時期・気分にあわせて行っていました。
 また、教材を1つに絞ったからといってレジュメについてめちゃくちゃ覚えられるというわけでもないようです。
 私は、脳に受けた刺激の種類ごとに記憶をしているようです。
 つまり、同じ場所で同じレジュメを読むという単調なインプットでは、マンネリ化するということです。
 あまり「図書館」には行っていないので、図書館でやった企業法の勉強は映像として鮮明に記憶しています。

 ですから、同じテキストを10回繰り返すより、意味内容はほとんど同じでレイアウトや文体の異なるテキスト2冊を4回ずつ繰り返すほうが覚えられるような気がします。

 同じ教材を徹底的にやる場合は、場所やタイミングを変えることがいいかもしれません。


学習期間120日~150日目
 コロナによる留保期間です。
 ①計算を鍛えなおす時期であったことと、②監査論は企業法に比べれば忘れにくいと考えたため、監査論にはほとんど手をつけていません。

 実際のところ、監査論は企業法に比べれば点数は落ちにくいと思います。
 監査業務をイメージできれば、監査基準の文言を丸暗記していなくとも、「ふつうはこうだ」というのが分かってきますからね。


学習期間150日~210日目
 あつかいは財表論とあまり変わりません。

 答練が近づくたびにレジュメを読み込んでいました。
 それが長い目でみれば、知識維持につながっていました。

 やることもレジュメのテキスト部分と過去問を通読するばかりで、おもしろいことはありません。
 ただし、監査論は他科目の息抜きとして位置付けていたため、やってもいいなと思ったときにしかやっていません。
 そのため、監査論の学習に対する満足度は高かったと思います。

 180日~210日目にはアウトプットの機会を設けようと、短答対策問題集に着手しています。
 べつの試験勉強では問題集を単純暗記(通読)して乗り切ったため、会計士試験もそうしようと思っていましたが、会計士試験はインプット過多になりやすいため、問題集はアウトプット教材として利用するのがベターだなと実感しました。


学習期間210日~240日目
 短答本試験、直前期です。

 監査論については、もちろんレジュメの反復を行っていました。
 ここまで読んでいただいた方なら、徹底した反復インプットによってレジュメを完全暗記していたと思うでしょう。
 私自身も、文字に起こしてみるとそんな気がしてきます。

 それでは、短答・論文本試験において問題をみて「これはレジュメのP.〇〇だ!」と記憶を引き出せていたのかというと、そうではありません。
 財表論とおなじように、フィーリングで解答していました。 


・短答式本試験~論文模試
 何もやっていません。
 租税法・経営学を優先したかったからです。

 論文模試後に監査論をどのように勉強するかについては、悩んでいました。
 特に、短答式にひきつづいて松本講師の論文対策講義を視聴するかどうかを考えていました。
 レジュメの内容は、短答対策講義に類似していますが、ところどころ論文にしかない箇所が見受けられました。
 時間制約から視聴するべきではなかったのですが、監査論は短答本試験でも優秀な成績を収めていましたし、科目合格を狙えそうだったので、講義を視聴しました。
 ただし、短答対策講義と内容はほとんど一緒だと分かっているため2倍速で視聴できることを前提としています。

 手をつけていない教材は1万円近くで売却できるので、論文式にあたって新しい教材を使うかどうかは悩みのタネでした。


・論文模試~論文式本試験
 いろいろ考えた末、論文対策講義を視聴します。
 全16回なので、2倍速といえども3週間近くかかりました。

 講義を視聴することでわかったことは、論文式における思考プロセスです。
 そもそも論文プロパーの知識・論点はほとんどありませんから、知識・論点については復習って感じでした。

 講義を視聴したあとは、短答対策時代と同様にレジュメを読み込んでいました。
 しかし、論文本試験まで1ヶ月ほどしかなかったため2~3回しか通読できていません。
 それでも科目合格の点数が取れているということは、監査論は知識・論点については短答式と相違ないということがわかります。


~まとめ~

 個人的には、監査論は短答から論文へのシフトがもっとも容易な科目だと感じました。
 短答式以前に租税・経営に着手するかどうかは悩むところでしょうが、監査論を仕上げてからでも遅くはないと思います。

 それでは、おやすみなさい!

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