キミのCaption【#猫の詩を読ませてください企画応募作品】
キミのCaption
ギザギザになった段ボールの隅っこ
柱の縦ストライプのエッチング
ピカピカ鏡面に小梅のスタンプ
見向きもしてくれない真新しいままのベッド
見せてくれないくせによく貯めてるその通帳
払い出しのタイミングはキミしだい
甘いか痛いかもキミしだい
アタシはただただ集めてる
キミがsee youを告げるその日まで
擦り切れて鈴も無くなった首輪
封をきったままの木天蓼の小袋
いちばん陽のあたる窓際
布団のなかでくの字に曲げた足もとのスキマ
厳重保管のUSB