Tokyo 7th シスターズ 10周年


アイドルゲームが大好きで、片っ端からインストールしていた中学時代にナナシスと出会った。
あれから約9年経って、ナナシスは今日10周年を迎える。10年の全てを最初から追いかけてきたわけではないけれど、ナナシスと一緒に人生を重ねてきたと言えるくらい、数えきれないほど思い出があります。


わたしの学校にはナナシスユーザーが何人かいて、親友と一緒にイベントを走ったり、大好きなウメちゃんのキーホルダーをつけてたら隣の席の子が気付いてくれてフレンド交換したり、部活で慕ってくれていた後輩もウメちゃんが好きみたいでナナシスの話をして盛り上がった。

文化祭で好きな曲をかけていいよと言われ、発売されたばかりのナナシスのCDを持参して流していたらドラマトラックまで流れて大慌てで止めた。

昔はイベントの終了時刻が木曜の午後で、ちょうど美術の授業が始まって少し経ったくらいの時間だった。美術の時間は各自で必要な材料を取りに行くことが多かったから立ち歩いたり多少席を空けてても違和感がなかったのをいいことに親友と抜け出してトイレでイベントの最後の追い込みをしてた。今思うとかなり大胆な行動。


ゲームだけじゃなくてリアルイベントにもたくさん参加した。
初めて参加した2ndライブ。ライブに参加すること自体が初めてで、何もかもが新鮮で強烈だった。
ナナシスには夏がいちばん似合うと思っていたけれど、春のナナシスもいいなと思わせてくれた3rdライブ、初のフェス形式で待ち望んでいたトロッコの演出にはしゃいだ4thライブ、5thライブは受験生だったけど参加しないという選択肢はなかった。6th+7th+8thは数年ぶりのアニバーサリーライブというだけあって全てを詰め込んだお祭りみたいで終わったあとも数日は興奮が収まらなかった。
アニバーサリー以外にもナナスタライブに国技館ライブ、各ユニットの単独もあったりして、大好きなナナシスの曲を生で聴ける機会がたくさんあった。

中でもいちばん忘れられないのは武道館ライブ。このときのことは一生覚えていると思う。
2nd, 3rdの時はまだ親が心配して着いてきてもらっていたけれど、このとき初めて1人でライブに参加して少しだけ緊張していた。早めに席に着いて、初めて入る武道館を見渡して、青空を模ったステージを見ただけで涙が出そうになった。
だんだん席が埋まってきて、わたしの左隣には男女2人組が来たけれど、男性は付き添いなのかナナシスをあまり知らないようだった。隣に座った女性はとても感じの良い方で今日はよろしくお願いしますとわざわざ挨拶をしてくれて、それから開演まで一緒に話をしてくれてとても暖かくて楽しい時間だった。わたしはウメちゃんが好きで、彼女はサヲリちゃんが好きで、お互いに今日は出番はないけどこのライブをすごく楽しみにしていたのは同じだった。彼女も青空のステージを見て開演前から涙ぐんでいた。このときのデビュー発表はCASQUETTE'Sだったけど、シルエットが出たとき付き添いの男性ではなくわたしの方を向いて「サヲリちゃんかな!?」と興奮していてわたしも全力で「ありえますよ!」と答えた。

右隣の男性はライブ中とにかくはしゃぎまくりで、動きは大きすぎて気付いたら隣の席まで侵入していたしコールも信じられない声量で叫んでいて若干怖いくらいだった。公演の終盤で銀テが飛んだときも、2階席なのに大ジャンプをして全ての銀テを掴む勢いだった。銀テがめちゃくちゃ欲しいんだろうな…わたしも頑張って取ればよかったかも…と思っていたら、終演後コールをしすぎてもうすでに声が枯れていたのにガスガスの声とジェスチャーで周りの方に「欲しい銀テあったらどうぞ」と分けてくれて、わたしもありがたく1つ分けていただいた。スースが好きだから紫はダメと必死で伝えていてちょっと面白かった。

そのときに分けてもらった銀テはストラップにしてスクールバッグにずっと付けていたし、七花少女のデビューが決まったときは真っ先に隣の女性のことを思い出して喜んでるかな、とわたしも嬉しくなった。
ライブのたびにあの2人は今日来てるのかな、と思い出す。

もちろんライブ本編の思い出もたくさんある。
武道館はステージを囲む配置の座席だったから2階席でもよく見えてステージがとても近く感じられたし、ステージより高い位置にいたおかげでステージの青空と同じ空にいるような気分になれた。777のみんなが円陣を組んで上がってきたのを見て感動で涙が止まらなかった。

いちばん印象的だったのはスタートラインのとき、「どこかの誰かと比べたりすんなよ」のところで向き合ってた12人がそれぞれ違う方向を向いて歌っていたのが頭から離れない。

全員でまたあしたを歌えるときが来るとは思いもしなくて、あのときの心が震える感覚はまたあしたを聴くたびに思い出す。



学年が上がって、年齢を重ねて、人生が進んでいくにつれてナナシスに全力でいられることが難しくなっていった。あの頃みたいに毎週全部のイベントをこなす時間がとれなくなって、せめて4Uのイベントだけは…と思いながら少しずつゲームに触れる時間が少なくなっていった。
そんな日々が続いていくなかで、昨年1ヶ月ほど入院をしてまとまった時間ができたので久しぶりに思う存分ナナシスに時間を使ってイベントも全力で走った。2レーンが復活したのもあって本当にあの頃みたいだった。入院するだけあって体調が悪かったので辛いこともあったけど、ナナシスが支えのひとつになってくれてまたナナシスが好きになった。



大好きな曲を聴きながら今までのことを思い返して、本当に眩しくて、暖かくて、素敵な思い出ばかりだった。


10周年は全力でお祝いしたくて、何よりこのお祭りに自分も参加したいと思ってファンアート企画に参加して大好きなみんなのイラストを描いて投稿した。フォロワーもほとんどいないアカウントなのに支配人の皆様に多く反応していただいて、ありがたいことにウメちゃんの声優の山下まみさんにも見ていただけた。
他の方のたくさんの愛のあるファンアートが投稿されているのを見て、この記念日を一緒に駆け抜けることができて本当に嬉しかった。10周年という大きな節目に立ち会えたこと、ずっと忘れられないと思います。



遠い未来だと思っていた2034年ももう遠くないところまで来ています。彼女たちが過ごしてきた時代とわたしたちの人生が重なるとき、どんな未来になっているのか予想もつかないけれど、そのときもきっとナナシスへの想いは変わっていないだろうな。
この先もずっとナナシスと共に歩んでいきたいと心から願っています。

大好きなナナシス、10年も続いてくれてありがとう。10歳おめでとう。

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