アイの話し。

愛についてですか。愛、愛、あい、アイ、AI。。。

ん〜。頭を抱えていたらあっという間に1月の終わりがやってきた。

個人的にだが、「愛してるよ!」とかもっと言いたい。言いたいな〜と、その思いはあるが、笑えてきてしまう。おちゃらけてしまったり、ふざけてしまう。

愛に関して。各々大きさに違いはあるが、個人の経験やキャラクターによって、愛の上限は解放されていく気がする。ものによっては、時には分配や方向性が変わることもあるだろう。角があったり無かったり、カタチを変えながらも、日常に潜んでぼんやりと浮かんでいて、誰もが目視できるものだとしたら。そして場合によっては触れることができるとすれば。

どんな事例を挙げたとしても、愛について共通して言えること。根底にあるものは、思うことの強さ(とその美しさ)だと、僕は思う。

話は変わってしまうが、アイ、と言うと
アーモンドアイ(almond eye)というサラブレッドについて話したい。

私は競馬が好きだ。
スポーツの中でも、人と馬、それぞれ、心を持った別の動物が一体となり、ゲートからゴール板までを駆けぬけていく。

2020年、
日本中央競馬会(=JRA)にとって、世界のホースマンにとって、ドラマティックで歴史的な1年となった。コロナ禍における史上初の無観客競馬の開催。そして牡馬牝馬揃っての無敗の三冠馬が生まれた。そして、彼女、アーモンドアイ。彼女は、日本競馬史上初のG1 9勝という、大きな金字塔を打ち立てた。

これまで歴史的名馬が成し遂げることができなかったG1 8勝。この大記録をさらに更新し、彼女は昨年ターフを去った。

名前の由来通り、彼女の瞳はいつも美しさを解き放っていた。そして立ち姿も、ターフを駆ける姿も。自分の浅い競馬歴の中で初めて見る、異様なまでの佇まいだった。そして、とにかく勝負にになると滅法強い。初めて見たときから、その姿に興奮と感動をさせられっぱなしだった。

歴史的快挙と引退に際して、手綱を取り続けた主戦のジョッキーは言った。
いつもアーモンドアイに乗るときは特別です。みんなみんな、馬場で彼女を見たい。彼女はプロフェッショナルだった。彼女が日本で1番強い。そして勝って、無事に帰ってきてこれた事が嬉しい。これからは彼女の子どもがターフにやってくる、それを応援してほしい。

これまで、彼はいつも彼女への尊敬と感謝の意を訴え続けていた。無論、それは彼女だけではなく全てのホースマンと、ファンに対する愛のあるメッセージにも聞こえた。

彼と彼女は、競馬という経験を通して、お互いを思い成長し、勝負の世界で輝きを放ち続けた。彼女が姿を見せるたびに、愛はどんどん膨れ上がり、そしてその美しさはファンの元へと届いた。

間違いなく、そこには愛が存在していた。
その美しさは、カタチを変え今後の競馬史にも名を残し記録と記憶に刻まれていく。

彼と彼女の愛のある話し。
そう、これはアーモンド愛(アイ)の話し。

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