見出し画像

超探偵事件簿レインコード 感想

「超探偵事件簿レインコード」は、SPIKE CHUN SOFTから2023年6月30日にNintendo Switch向けに発売された推理アクションゲームです。

「ダンガンロンパシリーズ」の制作スタッフが携わった作品で、メインシナリオ担当も同シリーズのメインシナリオ担当の小高氏であり同シリーズのオマージュが多く見られます。

「ダンガンロンパシリーズ」が希望を求める絶望との戦いが主題であるのに対して、「レインコード」は真実を求める上での主人公の葛藤が主題であるように見えます。

「ダンガンロンパシリーズ」は絶望的展開という目に見える緊迫感の表現が優れているのに対して、「レインコード」には真実を求めた先にある結末に目を背けたくなっている主人公の気持ちの表現が優れています。

どちらも、プレイヤーの感情に訴えかける部分が多く、物語に没頭できれば、プレイ後に十分に満足感を得られるでしょう。

「ダンガンロンパシリーズ」のプレイヤーには、絶望の表現のきつさに心が折れている人が見られたけど、「レインコードシリーズ」には、きつい表現は少なく、コミカルな展開も多く用意されているので、万人受け度は高そうです。

また、個人的に、「ダンガンロンパV3」の謎解きシステムにはゲームバランス的な不満があったのですが、「レインコード」の謎迷宮のゲームバランスはかなり良くなっていると感じました。

「難易度設定」がなく、スキルの取得の有無によりプレイヤーに難易度の調整を可能にしていることが、ゲームバランスが良いと感じた理由かもしれません。それでも、謎解き難易度はかなり高いものがあるのですが…。

ストーリーは、私はとても気に入りました。最終章で、やや冗長な戦闘があるのが気になったものの、ゲーム内の謎を解決する全ての情報をゲーム内で伝えようという製作者の気持ちが感じられる良作だと思います。

Nintendo Switchというハードの性能により、途中に入るロード時間の長さが気になったため、プレイ中のテンポ感を重視する人は、高性能なハードに移植されてからプレイするのがいいかもしれません。

参考までに、プレイ時間は、依頼を全部こなすのであれば25~30時間ぐらいになると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?