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ヒンターベルクのダンジョン(Dungeon of Hinterberg) 感想 / アクションRPG

ヒンターベルクのダンジョン(Dungeon of Hinterberg) は、2024年7月18日に Steam / Nintendo Switch / PS5 で配信開始されたアクションRPGで、開発は、Microbird Games というオーストリアのインディーゲームメーカです。

■ストーリー

のどかなオーストリア・アルプスの新たな観光名所、Hinterbergへようこそ!社会人生活に疲れた司法修習生のルイーザとなり、目まぐるしい日々の暮らしから離れてHinterbergのダンジョンを攻略しよう。そこでは数々のスリルが待ち受けている… 果たしてルイーザは初日でギブアップすることになるのだろうか?それとも討伐の達人《マスター・スレイヤー》になれるのだろうか?それを確かめる方法はただひとつしかない…

公式紹介文より

主人公の独白およびNPCとの会話からストーリーを読み解くタイプで、個性豊かなNPCが数多く登場します。

■基本システム

朝・昼・夜・夜中に分けられた日々を過ごしながら、ダンジョンの発見および探索を進めていきます。アドベンチャーゲームの要素があるけど、成長要素の方が強いため、ロールプレイングゲームという位置づけが適していそうです。

各エリアにダンジョンや絶景スポットが点在していて、マップを探索しながら、それらを探すところは、オープンワールドとも言えなくもないです。ファストトラベル要素もあり、マップの要所にある看板にワープすることができます。

上画像はドーバーコーゲルのマップです。ゲーム終盤にスクショしたため、探索がほぼ完了してるけど、未探索のエリアは暗く表示されるようになっています。

ダンジョンのクリアや絶景スポットでの休憩の後は拠点となる村(上画像)に帰ってきます。村にはショップやNPCが存在しています。マップ(下画像)を開けばどこにNPCが居るのか(あるいはその日は居ないのか)がわかるようになっています。

村で娯楽施設を利用したり、NPCと会話イベントを行うとホテルの自室(下画像)に帰り、ベッドで寝ると1日が終了します。

探索に期限はないので、NPCと過ごすことにより関係性を高めながら、関係性レベルで得られる成長要素を取得することも重要になってきます。

■バトルと成長要素

探索途中にいるモンスターと遭遇すると、下画像のようなバトルに突入します。サークルで区切られたエリア内でバトルが行われて、バトルが終了するまでサークル外には出られません。

下画像はステータス画面です。攻撃力と防御力の横に記される数字は、ダンジョンレベルに対応した評価値で、ダンジョンレベルより低いとダンジョン内での戦闘は苦戦を強いられるようになっています。

成長要素は武器や防具の装備品以外にも、攻撃コンジットとチャームがあります。

攻撃コンジットは、いわゆる必殺技と考えてしまって問題ないと思います。非常に強力な技があるものの、1度使うと一定時間のクールタイムが必要になっています。

チャームはステータスをあげたり討伐ボーナスがついたりといった補助強化要素です。装備できるチャームの枠に限りがあり、各チャームには使用枠数が設定されているけれど、NPCの力を借りて使用枠数を減らすこともできます。

これ以外にも緊急でHPやMPを回復する薬(上画像)も存在します。薬は宝箱に入っているものの他に、村や各所にある自動販売機で購入できます。

装備品を購入するためのお金は、敵からのドロップアイテムや探索中に拾うアイテムを売ることにより得られるため、ハクスラの要素も若干あります。

■ダンジョンとギミック

エリア探索中に発見する下画像のようなスライム上のモノリスのようなものがダンジョンの入口です。

ダンジョンには様々なギミックが用意されています(下画像)。

ギミック自体の難易度は、仕組み自体や解くために必要な操作レベルは普通だけど、ある程度のエイム力は必要となってくるので、リトライが必要になってくることがあります。

1つのダンジョンのクリア時間は30~40分ぐらいになると思います。

■プレイ時間

20~30時間ぐらいが平均的なクリア時間でしょう。ダンジョンを発見するための時間と、ギミックを解く時間により、結構な振れ幅があるような印象を受けました。

■感想まとめ

成長要素の独自性・ギミックの多さと面白さに秀でたゲームです。バトルの難易度は「難易度:中」で始めていれば高くはないと思います。

ゲームの大半が探索と謎解きに割かれるため、長時間続けてプレイするには向いていないと感じました。(脳死プレイでは先に進めないことが多いため)

システム面でもう一工夫あれば…と感じるところはあったものの、全体的に見るとしっかり作り込まれた良作だと思います。

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