ツールド北海道 2022



クラス:エリート
結果:13位
出走人数:30人程
コース:
天気:曇りのち雨
路面:ドライのちウェット
距離:117km
周回数:15周
時間:
主観的運動強度:19

今回は前日にインハイ予選やそれに伴う移動がありあったが、意外と疲労しているという感じはなく参戦できた。
そして、これまで「レース」で100km以上走ったことがなかったため、期待と不安もあった。
何よりハンガーノックにならないか心配だったので、ジェルをポケットパンパンに持っていった。
そしてドリンクにはsisの電解質タブレットを溶かし、そこからさらにマルトデキストリンを70gほど。それを2本作り、1本は自分持ち。
もう1本はフィードゾーンへ。
それ以降の補給は水。
補給に関してはそんな感じだ。

試走から帰ってきて、スタートまで15分くらいしかなかったためすごく焦った。本当はパンなどの固形物を包んでポッケに入れたかったけど、時間があまりになかったためジェルを根こそぎ取っていった。
バタバタしつつもスタートラインにギリギリに並ぶことができた。
が、スタートまで10分くらい待たされ、雨も降ってきた。

そして長い10分も終わり、スタートが切られた。
今回コースはいきなり登りから始まる。
集団の前方で登りに入る。いきなりのハイペースでびびった。大体300w前後で山頂まで踏まされ、そこそこに疲れた。
そして下に入る。
今回の下りはつづら折りが数カ所あり、雨も降ってきているので注意する必要がある。
自分はうまく曲がれたと思う。
そして平坦に入り、何度か集団がバラけたりしただけで、ゴールラインを通過。

2周目に入る。
登り先ほどよりペースが落ち、先程より余裕を持ってこなせたが、基本ftp、そこからさらに勾配によってパワーが上がったりするので、まあまあキツかった。
下り、平坦も1周目と同じような感じだ。

3周目
まだ脚はそんなに使っていなく、余裕があったと思う。
登りに入りまたペースが上がった。
1周目と同じくらいペースが上がるが、普段の2分走1本やるより、こっちの方がまだ余裕があるくらいだ。
下りをこなし、平坦へ。
その後の左への直角コーナーで立ち上がりを利用したアタックが発生。いいアタックだったが、回る人がいなくて、すぐにペースダウン。
そして回らなくなった集団から3人ほどスイっと抜け出した。

追う人はなく、そのまま逃げ集団となる。

メイン集団と追うそぶりはなく、そのままゴールラインを通過。

4、5、6周目
これらの周の登りではこれまでより若干ペース落ちたかなと言う印象。
それ以外の展開はよく覚えていない。

7周目
この辺りからレースは活発化してきたと思う。
登りで抜け出す人が1人いた。
自分もメイン集団も追わなかった。
メイン集団のペースはパワーデータから見てもそれほど速い訳ではないけど、心拍はめちゃくちゃ高かった。それはレース中も思った。
回復してる感じがなくて、ダラダラと脚を削られて行っている感じだった。だんだんと脚も疲れてきて、登りでの回転が鈍くなってきた。
そして山頂付近でペースアップがあった。
400wくらい出して、脚を攣りそうになった。
そして平坦区間に入る。
下り終わる頃には脚は回復して、呼吸も整った。
ここでも散発的なアタックがあったが、ローテーションが上手くいかなかったりしてすぐに吸収。
逃げ集団もどこで吸収されたかは覚えていないが、この周の前後あたりで吸収。

8周目
ここの登りはペースが上がった。270wくらい。
もうついていくのもキツくなってきた。
脚が攣りかけて、1周目のパワーを出すのが明らかに難しくなっていることがわかった。
ここはなんとな持ち堪えて、山頂まで踏めることができたが、アタックが有ればついていくことは難しかっただろう。
下り終え、平坦は最低限ローテを回って、後ろで休んでいた。
ストレッチを定期的にやって、すぐには攣らないくらいに脚は回復したが、登りに入ればまた同じことになるだろう。
平坦はほぼサイクリングに近かったと思う。
先頭を引いていても、最大限エアロをとって、L2上限くらいで回すことができた。
また散発的なアタックはあったけど、それもあまり効果はなく。
集団でゴールラインを通過。

9周目。
遅いペースでの登りもかなりキツくなってきた。
何より脚を攣っているのが1番辛かった。
登り始め、引き足へと変わる死点で筋肉が緩む時、それを一瞬だけやりそうになる。
ずっとリズム感を持って一定で回していれば、なりにくいのだが、そこにさらにアタックがかかって、リズムが狂い、脚を攣る。
それがいつものパターンだ。
登り中盤くらいで、一瞬ペースアップがあって、そこで脚を攣ってしまって、間がひらいてしまった。
それくらい疲弊していた。補給もちゃんと取れていたし、ハンガーノックって言う感覚でもなかった。
ただただ脚がなく、遅れてしまった。
だがメイン集団もペースが落ちていて、山頂付近でなんとか追いつくことができた。
この時後ろのサポートカーのおじさんから、「ここで頑張らんと強くならんぞ!」と声で背中を押してくれて、なんとか持ち堪えることができた。
そして山頂を通過。
下りをこなし、平坦は8周目と同じように。

10周目。
自分はここでメイン集団から遅れてしまった。
フィードゾーンを通過し、登りが本格的に始まった時、アタックがかかった。
自分は追おうとしたが、脚がなく、さらに攣っていて、成す術がなかった。
遅れたのは自分だけでなく、他にも2、3人いて、この終盤でかなり強いアタックであった。
山頂まで精一杯踏んだけど、本当にパワーが出ない。辛さは300wなのに、実際サイコンに表示されているパワーは230wくらい。
すごくもどかしい気持ちになった。
山頂を通過して、下りでなんとか遅れていた1人の選手に追いついた。
2人で強調して、平坦を回す。心拍も全然下がらず、そこそこキツい。
この平坦ではこれまでのような回復はできなかった。

11周目
2人で登りに入ったが、登ってすぐアタックをかけられてしまった。自分の脚はもうすっからかんで、それをチェックすることはできなかった。
この登りを1人で登らされるのは、精神的にもきつかった。
ペースとか関係なく、もう登るだけで辛い。
何度か登り切り、1人でゴールラインを通過。

ここからはもうサイクリングのようなものだった。周回数を重ねる事に登りがキツくなっていき、13周目の登りで後ろから黒い車が追いついてきた。
どうやらコース上にいるのは自分が最後尾らしい。バイクを揺らしながら山頂まで行き、黒い車が距離を縮めてきて、「次の周で降りて」的な事を言ってきた。
雨も降ってきていて、内心はやっと地獄から解放されると思った。
そしてゴールラインまできたが、「先頭が以外と遅いから、最後まで行っていいよ」と言われた。

残り周数を表示する版には2と書いてあった。
この登りをあと2周も…「ふざけるな」と思った。
そしてなんとか完走。今思うと、あそこで辞めなくて、良かったと思った。
DNFという結果を、残さなくて良かったと思った。

今回の反省点は、ただただ脚がなかった。
長いレースになると、強みである5分領域を活かせなくなるどころか、ついていく事もままならない。
エンデュランス能力と、その中でのペースアップや、アタックに対応することが必要だと思った。

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