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【剣盾】エースバーン対策としてのスピンロトム【単体考察】

はじめに

リベロエースバーンが解禁されてまだ間もないころ、「スピンロトムがエースバーンに強いのでは?」という説が流れその数を「一時」増やしました。私も世間のご多分に漏れずスピンロトムについて色々考察していましたので、その結果を備忘録として残しておきます。以下常体。

スピンロトムの概略

FCロトムの中でスピンロトムの特徴といえば、飛行タイプがついていることでタイプ一致ダイジェットが打てることである。悪だくみダイジェットの強さは剣盾環境TOPに常に君臨しているトゲキッスが証明する通りであり、飛行タイプがついていることで特性「ふゆう」が完全に意味のないものになっているスピンロトムの欠点を補って余りあるものと考えることもできる。

そんなスピンロトムがエースバーンに強い点は、飛行/格闘技が半減であるため相手からダイジェットダイナックルを打たれづらいにも関わらず、自分はタイプ一致ダイジェットを打ち放題であることである。

攻撃面の性能

まずはスピンロトムからエースバーンへの打点を考察する。
エースバーンはD4振りのダイマックス状態(DM)とする。

C特化スピンロトムの+2ダイジェット→確定2発(84.5〜99.7%)、珠ダメ1回込みで乱数1(5/16)、珠ダメ2回込みで乱数1(10/16)
C特化スピンロトムの+2ダイサンダー(ライジングボルト or かみなり)→乱数1(7/16)、珠ダメ1回で12/16、2回で確定

なんと、C特化して悪だくみを積んでも火力UPアイテムなしでは確定1にならない

控えめC140振りスピンロトムの+2珠ダイジェット or 控えめC148振りの+2磁石ダイサンダー(ライジングボルト or かみなり)→確定1発
控えめC84振りスピンロトムの+2珠ダイエット or 控えめC92振りスピンロトムの+2磁石ダイサンダー(ライジングボルト or かみなり)→珠ダメ1回込みで確定1

DMエースバーンを確定で落とすためには、火力UPアイテムありでここまでCに振る必要がある。

防御面の性能

次にエースバーンからスピンロトムに対する打点を考察する。
エースバーンは珠持ちでA252振りの意地 or 陽気とし、スピンロトムはDM状態とする。

陽気キョダイカキュウ→無振りロトムに62.4〜74.0%、H252だと49.7〜58.9%
意地キョダイカキュウ→無振りロトムに67.6〜80.0%、H252だと53.8〜63.7%
           H252B+180だと42.4〜49.7%(確定3)

確定3発に抑えるにはほぼHB特化レベルの耐久が必要であり、CSにほぼ振れなくなるのでここでは除外。

以上より、「なんでも1回は耐えるが、2回は耐えない」のが前提となる。よって、
①互いに同時にDMを切りあい、1ターン目で1発耐えつつダイジェットを打ってS関係を逆転させ、2ターン目で上から殴って落とす
②先にDMを切ってダイジェットを打ちSを上げて、次ターン以降上から2回殴って落とす
のいずれかの動きが必要であり、
③先にダイジェットを切られるとS関係の逆転はできないため一回しか殴ることが出来ない
という動きになると悪だくみなしで一撃で落とす手段がないため殴り負けることになる。

※ちなみに、意地珠ダイジェット+キョダイカキュウがH132ロトムに83.8%〜99.3%であり、万が一ダイジェットから入られたとき用にある程度Hに振った方が安全といえる。

調整例

@ラム
137(96)-*-127-172(+252)-128(4)-126(156)
C:特化(+2ダイサンダー(ライジングボルト)でDMバーン乱1(7/16)、珠ダメ1回で12/16、2回で確定)
S:+1でエースバーン抜き
HBD:あまり(B<D)
思想:C+2, S+1のいずれか一方を先に積めれば乱数で殴り勝てる。積めなくても珠ダメ込みで相打ちにはできる。ラムの実で積む機会は作りやすい

@珠 or 磁石
149(188)-*-128(4)-158(+148)-129(12)-126(156)
S:+1でエスバ抜き
C:+2珠ダイジェット or +2磁石ダイサンダー(ライジングボルト or 雷)でDMエスバ確定1
HBD:あまり。B<D。10n-1
思想:積めなくても対面から殴り勝てる。C+2, S+1のいずれか一方を先に積めれば確定で殴り勝てる。積む機会はラムよりは作りにくい。Hに多めに振れた分は珠ダメとほぼ相殺。

@ラム
155(236)-*-128(4)-152(+108)-128(4)-126(156)
S:+1で最速エースバーン抜き
C:+2ダイジェット+ステロダメでDMエースバーン確定1
HBD:余り(なるべく固く)
思想:競争率の高い珠は持たせたくない。その場合積めないと勝てないので、積みサポートとしてカバルドンを使う→ステルスロックもついでに撒ければ、Cに多く割かなくてもDMエースバーンを倒せる。その分耐久に回して少しでも積める機会を増やす。積める or ステロが撒けるのいずれかがあれば殴り勝てる。対面からは相打ちにもできない

他ポケモンとの差別化

悪だくみダイジェット使いの代表格といえばトゲキッスだが、冒頭で述べた通り「エースバーンにダイジェットを打たれにくい」のが差別化点である。火力も耐久もトゲキッスの方が高く、非ダイマックス状態でのエアスラ怯み等トゲキッス側の利点も高い。よって、「先に展開する」ことを目指す構築であればトゲキッスの方が部が良いだろうし、「対面から殴り勝つ」ことを視野に入れるのであれば、スピンロトムに軍配が上がる。

補足等

ラムの実を持たせる場合カバルドン対面であくび読みで悪だくみを押す場面も多いと思うので、+2ダイジェットのカバルドンに対するダメージ計算を併記しておく。

C特化時→H252D196振りまで確定1、H252D244でも乱数68.75%
C+108時→H252D84振りまで確定1、H252D244だとちょうど確定2に入る

エースバーンを受けるためにHBのカバルドンが増えているのでC+108振りでも問題なさそうだが、D振りの個体が増える環境ではCにもっと厚めに振った方がいいかもしれない。

※カバルドンのH252D244振りはC特化ラプラスのキョダイセンリツ耐え調整

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