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【剣盾S12使用構築】帰ってきたジバノラポリ2【最終609位/レート1963】

はじめに

 本noteはポケモン剣盾シーズン12で使用した構築の紹介になります。過去作の対戦経験がないため準伝環境でやっていけるか心配でしたが、最終順位/レートの自己ベストを更新することが出来ました。以下常体。

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TN:まりも

構築経緯

 新環境の準備を全くしていなかったため環境調査のためにとりあえずS9で使用した構築で潜ってみたところ、普通に勝ててしまったためS9と同一の軸で構築を考えることにした。
 S9の構築↓

 レヒレ以外のほぼすべての使用率上位ポケモンを破壊できるスカーフウオノラゴン + レヒレに強めでウオノラゴンとの相性補完が良くボルチェンで展開を作れる頑丈ジバコイル + レヒレランドカグヤ全員に弱点を付け高火力高耐久で対面性能の高いHCポリ2を軸に設定。
 レヒレはウオノラゴンだけでなくポリ2を役割対象としていることが多く型に関わらず一回は居座ってくれるため、その隙をついてHCポリ2のダイサンダーで無理やり削ることで、相手にダイマックス権が残っていてもウオノラゴンを誰も止められない状況を作ることが出来る。
 ジバコイルは当初は眼鏡で使用していたが、タイプ受けサイクルに自信ニキの増加によりウオノラゴンによる地面枠(ランドロス、カバルドン)の選出抑制能力がS9よりも低くなっており、ボルチェンで拘った状態で地面に引かれたときに一気に不利になってしまうことから持ち物をイバンの実へ変更。頑丈がつぶれていなければまずはボルトチェンジが安定となり、相手依存の交代読みをする必要がなくなった。
 頑丈+イバンでランドロスをジバコイルで無理やり突破することが可能になったため、地面への役割集中が出来ると強いと思い、地面弱点の珠アーゴヨンを採用した。ウオノラゴンが不利を取るレヒレ/ゴリランダー/ナットレイ(ポリ2ジバコもきつい)に有利で、エースバーンにも対面からであれば殴り勝てるコマであり相性もよい。
 ここまででドラパルトに弱めであるため、襷枠として悪ウーラオスを採用。最後に格闘とドラゴンの一貫を切れる入れ得ポケモンミミッキュを採用して構築が完成した。

コンセプト

①ジバコイルのボルチェンからウオノラゴンにつなぐ
②ポリ2を役割対象としている高耐久水(レヒレ、スイクン)を誘い出し、ダイサンダーで無理やり削ってウオノラゴンの一貫を作る(誘い殺し)
③ジバコイル@イバンで地面を無理やり削り、アーゴヨンの一貫を作る(役割集中)

個体詳細

ウオノラゴン

ウオノラゴン@拘りスカーフ 意地っ張り 頑丈顎
165-156(+252)-121(4)-*-100-127(252)
エラがみ/逆鱗/けたぐり/寝言
A:特化
S:準速
B:余り

 物理アタッカーでありながらランドロスの後投げを許さないのが環境にマッチしている。最速にして抜きたい相手も増えたが(最速コケコ、最速アーゴヨン)、HBポリ2を確定2発に入れて安易な受け出しを許させないために泣く泣くA特化。S9で一回も使わなかったロクブラを切ってダイウォール用に寝言を入れた。
 レヒレに不利を取るといいつつC無振りのムンフォであれば一回は耐える+HB特化レヒレにエラガミが残飯回復込みで6割程度の乱数3発であるため、エラガミに受け出されたときのダメージから相手の振り方を判断して、場合によっては居座りも選択肢になる。エラガミが6割近く入った場合はHB無振りで、相手のダメージ感覚がまともであればスカーフが確定するので必ず引くこと。
 B耐久がそこそこ高いため、特に非ダイマでの殴り合いではそこを考慮すると動きやすい。目安として、持ち物補正なしのA特化ミミッキュのじゃれつくを確定耐え、+2影打ちを2耐え。A252振り珠エスバの飛び膝を確定耐え、不意打ちが半分前後弱である。ウオノラゴンの耐久を舐めたアッキミミッキュが剣舞影打ちx2で倒そうとしてくることがあるが、それは無理です。
 エラガミの圧がすごいため、相手のダイマックスを強要させて裏に引く動きを取ることも多かった。初手の選出誘導能力はS9より高くなかったが、相変わらずのアホ火力ポケモン。

ジバコイル

ジバコイル@イバンの実 控えめ 頑丈
155(76)-*-137(12)-200(+252)-123(100)-89(68)
ボルトチェンジ/ラスターカノン/徹底光線/こらえる
HB:陽気鉢巻水ウーラオスの水流連打確定耐え
HD:C特化レヒレのなみのりを高乱数で2耐え(3.13%)
C:特化
S:残り

 頑丈による行動保障により初手投げしやすく、ボルチェンで展開を作れる。低速ポケモンの上から高火力を押し付けつつ、高速ポケモンの下からボルトチェンジできる絶妙なSライン。レヒレウオノラゴン対面でジバコイルに何度か引くためにDに厚めに振った。Sは4振りにしてその分Dにまわせば無振りレヒレの波乗りを3耐えできるようになるが、少なくともポリ2の上を取ってもらわないと困るためこれ以上Sを削ることが出来なかった。
 イバンの実のおかげでHP1で取っておいても役に立つ場面は多く、こらえると合わせて相手のダイマックスターンを枯らす等の動きも可能になった。先制徹底光線で自主退場することで相手のダイマックス技の追加効果を発生させないのも偉い。眼鏡よりも立ち回りの幅は広かったが、眼鏡ボルトチェンジ+先制エラガミでギリギリ縛れていたHDポリ2等が縛れなくなったのは玉に瑕。
 相手がイバンをケアするか否かで成果が大きく変わる。終盤はさすがにケアされる場面も多かった。

ポリゴン2

ポリゴン2@進化の輝石 控えめ アナライズ
191(244)-*-114(28)-170(+236)-115-80
トライアタック/冷凍ビーム/10万ボルト/自己再生
H:奇数最大
HB:A特化ウーラオスのインファイト=A特化エースバーンの飛び膝蹴り確定耐え、D=B+1
C:残り

 全幅の信頼を寄せている最強のおまる。環境的に電気・氷の通りがいいのも追い風であった。火力を相手の振り方に依存させないためにアナライズで採用。環境にC振りの個体が少なかったのかレヒレやスイクン等が悠長に瞑想を積んでくるため、そこに突然ダイサンダーをぶちかましてびっくりさせる瞬間が楽しい。H252サンダーにアナライズトラアタが半分前後入るため、怪電波/充電がなければ羽休めで受からない。
 レヒレには状態異常が入らないことから放電ではなく10万ボルトを採用。ダイサンダーの威力は変わらないものの非DM状態での削り能力が高い方が残飯カグヤ等に悠長させない点も環境にマッチしていた。

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アーゴヨン@命の珠 臆病 ビーストブースト
148-*-93-179(252)-94(4)-190(+252)
ヘドロウエーブ/流星群/火炎放射/悪巧み
S:最速
C:振り切り
D:DL調整

 非信用枠。この構築唯一のダイマがないと弱い枠。耐久がペラペラであるため、半減でも受け出しがあまり出来ない/ダイマの殴り合いも何回も被弾出来ないとあまり自分好みの性能ではないが、構築の相性補完の関係上採用せざるを得なかった。とはいえタイプ一致ダイアシッドによるC上昇とビーストブーストによるS上昇は非常に強力で、相手の裏にミミッキュがいなければそのまま破壊できるパワーがあった。
 この構築の数少ない積み技持ちであるため受け破壊を担当している顔をしているが、瞑想ハピナスや黒い霧ドヒドイデに無力であるため結局突破できない。

悪ウーラ

悪ウーラオス(巨)@気合の襷 陽気 不可視の拳
175-182(252)-121(4)-*-80-163(+252)
暗黒強打/インファイト/カウンター/不意打ち
S:最速
A:振り切り
B:余り

 威嚇無効を生かすためにランドロスの上を取れる最速で採用。技構成上レヒレに何も出来ないためカウンターを雷パンチにするか迷ったが、なんだかんだカウンターはあると便利なのでこのままで通した。自分の使い方が下手で出しどころがよくわからなかったが、出すと1.5体くらい平気で倒してくれるのでたぶん強い。

ミミッキュ

ミミッキュ@アッキの実 意地っ張り 化けの皮
131(4)-143(+156)-113(100)-*-126(4)-147(244)
じゃれつく/影打ち/ドレインパンチ/剣舞
S:最速ギャラ抜き、最速キッス抜き抜き
A143:11n
HDポリ2に対して+2ドレパンが51.3〜60.7%
HBポリ2に対して+4ドレパンが54.5〜64.9%
B:アッキ発動後珠ギャラのダイジェットほぼ耐え。
アッキ発動後、陽気珠エースバーンのダイスチルを皮ダメ込みでDM時確定耐え、意地だと9/16=56.25%耐え

 特に何も考えずS9の個体をそのまま流用したため調整は諸説。ギャラもキッスも環境にいなかったためもっとSを落とすか、最速ゴリランダー抜きくらいまでSを上げてもよかったかもしれない。構築単位ですさまじい格闘の一貫を切れる唯一の枠。しかしミミッキュの使い方が下手であまり選出出来ない。相手のエスバに飛び膝を打つのを躊躇させるのが最大の仕事なので、こちらの3体目をなるべく見せないのも重要。

選出や立ち回りについて

基本選出は
初手要員(ジバコイル or ウーラオス)+ウオノラゴン+ダイマエース(ポリ2 or アーゴヨン)
特にジバノラポリ2が多い。
エラガミの一貫が作りにくい並びは大体重く、その一貫を切っているコマがポリ2に強いとさらに重い。

・vs怪電波/充電サンダー
大抵負け。ダイジェットを積まれてウオノラゴンが上を取れなくなるともうだめ。

・vsナットレイ入り
よほどのことがない限りウオノラゴンは出したくない。悪ウーラ+アーゴヨン等ナットに強めのコマをなるべく多めに選出したい。

・vsラグラージ入り
エラガミが7~8割くらい入るので、初手要員で適当に削ってステロのターンにウオノラゴンを着地させる動きが丸い。

・vsバシャーモ入り
加速バトンでウオノラゴンが上を取れなくなるので本当にきつい。バトン先が瞑想クレセであれば、悪ウーラオスでなんとかなることもある。

・vsガブリアス入り
来るなら初手に来やすいので、ジバコイルで無理やり1-1交換を取る。

・vsゴリランダー入り
大体初手に来るので、鉢巻願望でジバコイル投げ。襷だとグラスラでイバンが無効化されるので厳しい。アーゴヨンの通りが悪くなければ出したい。レヒレがいなければ悪ウーラ初手でもよい。

・vs壁展開
壁張り役(レジエレキ、ドラパルト、オーロンゲ)の前で長時間生存できるのがジバコイルくらいなので、まずはジバコイルから入る。積み枠がレヒレだとかなり絶望的。それ以外ならウオノラゴンで圧かけてダイマを吐かせつつ裏に引き、なんとかターンを稼いでウオノラゴンで何とかする。

・vs受けループ
無理。

感想等

 無理な相手にはとことん何も出来ないため、マッチング相性お祈りゲーになってしまったのは本当に反省です。ここ数シーズンはこの傾向が顕著だったため、今後はもう少し対応範囲が広い構築を組みたいです。
 使用率上位のポケモンがあまりいない(ミミッキュ:4位、ポリ2:7位、アゴ:12位、ノラゴン:26位、悪ウーラ:29位、ジバコイル:31位)上に一貫の切れていないタイプが多い(地面、電気)ので、舐めプスタンみたいな名前にしようかと思いましたがさすがに止めました。

最終順位の自己ベスト
1位 S12:609位/レート1963←今回
2位 S11:705位/レート1858
3位 S10:1201位/レート1885 
4位 S8:1760位/レート1864
5位 S3:2713位/レート1840
6位 S9:2977位/レート1787
7位 S7:4909位/レート1724

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