【剣盾】後出しを許さないということ【戦術考察】
はじめに
S10で構築を考える過程で、主にクッション枠が役割対象に逃げられる/非役割対象を後投げされることに関して考えたことをまとめておきます。記事を清書せずに放置していたため、S12-13で思ったことも付け足しました。
後投げを許す/許さないということ
相手の特殊アタッカーを見る枠としてカビゴンを採用しているとします。相手の特殊技にカビゴンを受けだしたとして、当然相手は引いてきます。相手の引き先は当然カビゴンに有利なポケモンですが、仮にウーラオスとします。カビゴンではウーラオスをワンパンすることは出来ないのでこの後投げを咎めることはできません。それに対して、相手の特殊技に受けだしたときのダメージ+ウーラオスのインファイトでカビゴンが落ちてしまうHPだと、こちらは引くかカビゴンを捨てるかの2択を迫られることになります。
このように役割対象から逃げられかつこちらに不利なポケモンの後投げを容易に許してしまうポケモンは、つり出しや交換読みを駆使して有利サイクルを組まないと押し負けてしまいます。後投げを許さないのは①「裏まで一貫する技を打つ」②「対面操作技を使う」の2パターンかと思います。
①「裏まで一貫する技を打つ」が選択できるのがベストだと思います。例えばS10-11(制限ルール時)の環境で言えば、モロバレルのキノコの胞子は誰に被弾してもアドが取れますし、アシレーヌのムンフォにパッチラゴンを後投げすることは出来ないわけです。
②「対面操作技を使う」は、次点策としては悪くないです。ただし、相手にそれを読まれると弱い一手にもなりえます。ボルトチェンジが強いとされる理由は、交代されても居座られても高い負荷をかけられるところだと思います。あくびは対面操作技に該当しますが、ラムカゴ持ちに無効化されたり、相手が眠らせる選択肢を取ってきた場合にかなり弱い一手になってしまいます。(先ほどの例で言えば、ウーラオスを眠らせる代わりにカビゴンをインファイトで落とされた場合、相手の特殊アタッカーを見れる枠がカビゴン以外にいなければそのまま負けです。)
構築を組む段階で上記のことを考慮しておきたいです。例えばS12-13環境で言えば、「相手のサンダーはこちらのウツロイドで見る」としたとき、ウツロイド相手にサンダーが居座ってくるはずはないので、それを前提としてどういう立ち回りをするのかを事前に選出パターンに入れ込んでおく必要があります。環境に多くいるウツロイドの型であるパワフルハーブ+メテオビームは攻撃しつつ特攻を上げられるため、相手の裏次第では「引かれても居座られてもよい」状況を作れるかもしれません。逆に「サンダーへの後出しを安定させるためにチョッキを持たせる」という選択肢を取った場合、確かに後出し自体は安定するかもしれませんが、ダメージからチョッキだと判断されて相手視点引き先の選択肢を増やしてしまうかもしれません。別の例として、カミツルギとスカーフでないカプ・レヒレ対面を想定します。カミツルギのHPは満タンで、逆にカプレヒレのHPはある程度削れていてリーフブレード圏内だとします。カプレヒレ側の裏次第では、カミツルギ側は剣の舞が安定になります。
まとめ
役割対象に逃げられても問題ない/逃げることを許さない構築/立ち回りを心掛けたいです。
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