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【剣盾】ダイマパッチラゴンをワンパン出来るポケモン一覧【単体考察】

はじめに

 使用率TOP10禁止の特別ルールであるS10が開始しましたが、予想通りパッチラゴンがTOPメタとなりました。今回はダイマックス状態のパッチラゴンを上から1発で倒せるポケモンをリスト化しました。結果だけ見たい方は「まとめ」だけ読んでください。

前提等

 パッチラゴンは耐久無振りかつ耐久上昇のアイテム(チョッキや半減実)は持っていないとします。また、超火力のパッチラゴンの攻撃を一回でも食らってしまうと、一回耐えたとしても裏の圏内に入ってしまうことは想像に難くないため、「上から」ワンパンできることを条件とします。今回はこの「上から」の条件を「自身がS上昇手段を持つこと」とします。主にダイジェット持ちや、すいすい/すなかき等の天候をダイマックス技で自身で起動できるポケモンを前提としています。ですので、基本はパッチラゴン以外の対面でダイマックスを切ってS上昇→そのまま裏のパッチラゴンごと貫くという「先に展開」することを想定しており、対面からの殴り合いは想定していません。というのも、本note執筆開始時点(2020/09/08)でのパッチラゴンの持ち物ランキングは命の珠と拘りスカーフともに約4割の2TOPであり、最速スカーフパッチラゴンを上記のS上昇手段なしで抜くためにはこちらもスカーフを持つしかありません。しかし、後述する通り火力UPアイテムなしでダイマックスパッチラゴンをワンパンするのは難しいため、

スカーフ持ちで上からワンパンしようとする

ダイマックスされて耐えられて逆にこちらがワンパンされる

裏で誰もパッチラゴンを止められずに試合終了

という流れを防ぐため、上記の通り「S上昇手段を持つダイマックスエースを先に展開する」という流れを前提としています。

※S上昇手段として「トリックルーム」は除外します。

必要S種族値

 パッチラゴンはS75族ですので、ダイジェット持ちであればS76族以上。すいすい等のSが2倍になる特性持ちであればS44族以上が必要となります。これらのポケモンを先に展開することで、スカーフパッチラゴンでも上を取れるようになります。

必要AC種族値

キャプチャ

 上記表に、ダイマックス状態のパッチラゴンをワンパンするのに必要な攻撃(A) or 特攻(C)種族値を示します。打つ技は「タイプ一致」かつ「パッチラゴンに対して効果抜群」とします。(この条件を入れないと、ダイマパッチラゴンをワンパンするのは不可能です。)パッチラゴンのHPは「満タン」と「ステロダメージ一回が入った状態」の2状態で示しています。パッチラゴンは耐久がそこそこあるため、上記の表に示す通りHP満タン状態からワンパンするにはかなりの火力が必要です。ですので「少しHPが削れた状態」の一つの目安として、ステロダメージが一回入った状態を一例として示しました。あくまで一例ですので、「裏の先制技圏内に入れる」等の戦略を取りたい場合の目安として下さい。
 パッチラゴンはD種族値の方がB種族値と比べて低いため、物理技でワンパンするのは非常に厳しいことが分かります。例えば、威力140の物理技、命の珠持ち、パッチラゴンのHP満タン状態では、性格補正なしでA種族値は123以上も必要となってしまいます。パッチラゴンに対して「タイプ一致」で「効果抜群」を突かなければならないという条件と合わさると、該当するポケモンはかなり限られます。
 これに対して、特殊技であればワンパンの難易度は下がります。ステロダメ一回込みまで基準を下げれば、必要なC種族値は100以下となり、該当するポケモンは多そうです。
 以降では、これらの条件に該当する具体的なポケモンを挙げていきます。

該当特殊アタッカー

 耐久無振りのダイマパッチラゴンへのダメージをそれぞれ%で示します。
 まずは、ステロダメージのサポートが必要のないポケモンです。

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オンバーン、C種族値=97、S種族値=123、S上昇手段=ダイジェット
C252振り@珠 ダイドラグーン:102.4〜121.2%
C特化@帯 ダイドラグーン:104.8〜123.0%
備考:最速にしてもスカーフパッチラゴンは抜けないので、火力不足を補うためのC特化準速もありだと思います。ちなみに、C特化@珠だと流星群でダイマパッチラゴンが落とせます(104.8〜123.6%)。特殊飛行であるためウーラオスに強めです。氷が4倍弱点である点は注意。

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ガマゲロゲ、C種族値=85、S種族値=74、S上昇手段=すいすい
C特化@珠 ダイアース:97.0〜114.2%(乱数81.25%)
備考:確定1発まで種族値が4足りませんが、8割以上の乱数なら合格ラインでしょう。パッチラゴンが珠でもダイマすれば一発は耐える(7~8割ダメージを受けてしまうが)ので、最悪先に展開された場合はダイストリーム(すいすい発動)→ダイアースで落としに行く流れもありです。すいすい下の準速であれば1加速した最速100族も抜けます。種族値的にはAの方が高いですが、技威力の関係で非ダイマ時には特殊の方が火力が高いです。地面タイプでありながら、水ウーラオスに弱すぎないのもメリットです。草が4倍弱点である点は注意。

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キングドラ、C種族値=95、S種族値=85、S上昇手段=すいすい/ダイジェット
C252振り@珠 ダイドラグーン:101.5〜120.6%
C特化@珠 ダイドラグーン:103.3〜122.1%
備考:オンバーンとほぼ同等の火力指数です。

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サザンドラ、C種族値=125、S種族値=98、S上昇手段=ダイジェット
C252振り@持ち物なし 流星群:87.3〜103.6%(乱数25%)
C特化@持ち物なし 流星群:96.4〜113.3%(乱数81.25%)
備考:ダイジェットが物理技しかない/スカーフ運用がテンプレと、ダイマで殴り合う本記事のコンセプトとはミスマッチです。ただ、C種族値が125もあるため、C特化にすれば火力UPアイテムなし/ダイマなしでダイマパッチラゴンをワンパンできます。しかし、S98族という激戦区にいるため最速での採用が基本にはなってしまうと思います。とはいえ、最速でも少し削れば流星群圏内に入れられるという意味でもあります。フェアリーが4倍弱点である点は注意。

 次に、ステロダメージのサポートが必要なポケモンです。

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フライゴン、C種族値=80、S種族値=100、S上昇手段=ダイジェット
C252振り@珠 ダイドラグーン:92.1〜108.8%(乱数50%、ステロ込みで乱数87.5%)
C特化@珠 ダイドラグーン:100.0〜119.1%
備考:C特化にすればステロなしでも確定1発ですが、S100族であるため最速での採用が基本になってしまうと思います。A種族値(100)の方が高く非ダイマ時の技威力も物理技の方が高いため、特殊での採用はパッチラゴンへのピンポイントメタ気味になります。地面タイプでありながら、水ウーラオスに弱すぎないのはメリットです。氷が4倍弱点である点は注意。

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ガラルギャロップ、C種族値=80、S種族値=105、S上昇手段=ダイジェット
C252振り@珠 ダイフェアリー:85.2〜100.0%(乱数6.25%、ステロ込みで乱数37.5%)
C特化@珠 ダイフェアリー:93.0〜111.2%(乱数62.5%、ステロ込みで乱数93.75%)
備考:ダイジェットが物理しかないのに、パッチラゴンをワンパンするには特殊型にする必要があります。また、信用できる乱数でワンパンするにはC特化である必要がありますが、準速S105族=最速S90族+1とSラインも妥協できません。フライゴンと同様、A種族値(100)の方が高く非ダイマ時の技威力も物理技の方が高いため、色々かみ合っていません。

該当物理アタッカー

 まずは、ステロダメージのサポートが必要のないポケモンです。

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ホルード、S種族値=78、S上昇手段=ダイジェット
A252振り@帯 ダイアース:104.8〜124.2%
備考:特性「力持ち」で火力がUPするため、A種族値自体は上記の表の条件を満たしていません。シリーズ6で使用可能な地面タイプで唯一パッチラゴンよりもS種族値の高いポケモンであるため、最速で採用したいです。パッチラゴンをワンパンするだけであれば持ち物は帯で十分ですが、ダイマックスする型であれば珠での採用がより汎用的かと思います。水ウーラオスに弱い点は注意。

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ツンベアー、A種族値=130、S種族値=50、S上昇手段=ゆきかき
A252振り@珠 ダイアイス:95.5〜113.3%(乱数75%)
A特化@珠 ダイアイス:106.4〜125.2%
備考:素のSが遅いため、ゆきかきを自身のダイアイスで起動する場合一発被弾してしまう可能性が高いのがネックです。ウーラオスのインファイトでダイマックスしていても7割以上削られてしまうのも欠点ですが、じゃれつくを覚えるため相手にダイマックスされなければあられで襷を削って1-1交換以上には持っていけます。

 次に、ステロダメージのサポートが必要なポケモンです。

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Aサンドパン、A種族値=100、S種族値=65、S上昇手段=ゆきかき
A特化@珠 ダイアイス:94.5〜111.8%(乱数68.75%、ステロダメ込み確定)
備考:トリプルアクセルを媒体にしたダイアイスが威力140であるため、A種族値の割に火力があります。ただし炎格闘が4倍弱点であり、ウーラオスのインファイトで吹き飛ぶので注意です。パッチラゴンはサブウエポンに炎技を持っていることも多いので、上からワンパンしないと死にます。

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原種サンドパン、A種族値=100、S種族値=65、S上昇手段=すなかき
A特化@珠 ダイアース:87.6〜103.9%(乱数25.00%、ステロダメ込みで乱数62.5%、さらに砂ダメ込みで75%)
備考:B種族値が高いおかげでパッチラゴンが弱点保険じゃなければ一発は耐えるので、突破自体はできます。ただ、パッチラゴンのA252珠ダイドラグーンが6割以上入ってしまいます。

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ヘラクロス、A種族値=125、S種族値=85、S上昇手段=ダイジェット
A252振り@珠 +1ダイアース:93.0〜109.4%(乱数56.25%、ステロダメ込みで87.5%)
備考:タイプ一致で弱点を突くという条件を満たしていませんが、特性自信過剰によりA+1の状態を作りやすいため候補に挙げました。ヘラクロス自体がステロ岩封による起点作成とセットで採用しやすいポケモンであるため、他のポケモンに比べると「ステロのサポートが必要」という点は気にならないかもしれません。今までの環境では飛行4倍弱点ということでダイジェット持ちに致命的に弱いという最悪の欠点を抱えていましたが、現環境では強いダイジェット持ちが少ないため、今までよりは活躍しやすいかと思います。

まとめ

汎用性という意味で
1.ステロサポートが不要
2.そのポケモン本来の型から逸脱しすぎない
という観点で候補を絞ると、

オンバーン、C252振り@珠 or C特化@帯 or C特化@珠
ガマゲロゲ、C特化@珠
キングドラ、C特化 or C252振り@珠
ホルード、A252振り@帯 or 珠

になるかと思います。

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