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仮想通貨の「か」の字も知らない人が読む記事

ここ数年よく聞くワード、「仮想通貨」。最近、仕事の関係で30名ぐらいの20代~40代の女性と話す機会があったのですが、みなさん意外と何も知らないことに驚きました。

「仮想通貨って投資に使えるんですか?」

「ビットコインってゲームアプリで使うコインじゃないんですか」

僕が受けた質問は上記のような感じです。

今回は、仮想通貨を本当になんにも知らない人向けに、記事を書いていきたいと思います。

仮想通貨って何ですか?

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仮想通過とは、別名「暗号資産」や「デジタル通貨」とも呼ばれています。簡単に超ざっくり説明すると、電子データのみでやりとり可能な通貨です。インターネット上でやりとりされる電子データで、物理的な実体は無いんですね。

みなさんが普段手にしている現金や、銀行の預貯金とは全く違うものだと思ってください。また、交通系ICカードやショッピングアプリなどで使える電子マネーとも全く違います。

ちなみに、ニュースなどで1度は耳にしたことがあるであろう「ビットコイン」は仮想通貨の代表格のようなものです。ビットコインについての詳細はまた後日記事にしますが、2009年に世界に初めて登場した仮想通貨とだけ覚えておいてください。

今はビットコイン以外にも1500種類ほどの仮想通貨が存在しているといわれていますが、「仮想通貨=ビットコイン」と勘違いされている方も多いですね。

仮想通貨は一体何に使うんですか?

そこで浮かんでくる疑問が「そんな電子マネーを何に使うのか?」という問いだと思います。最終的な使いみち…というと人それぞれ違いますが、仮想通貨を扱う1番の利用用途は「投資」です。

ここで大事なポイントが、仮想通貨は価格が固定されていないという点です。価格が決まっていないので投資に使うことができ、価格の上昇・下降に準じて利益を得たり、損害が出たりします。

2番目に多い利用用途は「送金・決済」です。銀行を経由する送金に比べると圧倒的にスピードが早いですし、手数料も爆安で済ませることができます。

例えば仕事で海外の銀行へ送金が必要になった場合、手続きから送金完了までにおよそ2~3日かかるのですが、仮想通貨だと数秒で完了します。決済の面でいけば、提携しているショッピングサイトや小売店などで、仮想通貨を支払いでダイレクトに使用することも可能です。(2018年にはビックカメラでビットコイン決済ができるようになったのも、そこそこ大きなニュースになりました)

今回は身近な例で仮想通貨の利用用途を簡単にご紹介しましたが、他にもさまざまな使いみち・可能性があります。それはまた後日、ご紹介します。

仮想通貨は誰が管理しているんですか?

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銀行とも関係なくて、価格も決まっていない…管理はどうなっているのか気になりますよね。

仮想通貨には、中央管理者が存在しません。銀行どころか、国家すら完全には管理できていません。だからこそ、自由でありスピーディな電子データとして運用することが可能なのです。

でも、そうなると「素人が手を出すのは危険なんじゃ?」と思いますよね。ここで避けて通れないワードが「ブロックチェーン」です。このワードも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ブロックチェーンも詳細を説明しようとすると長くなってしまうので割愛しますが、ブロックチェーンとは「中央管理者がいないかわりに、P2Pというデータ交換方式を使い参加者全員で監視する仕組み」です。(ざっくり説明すぎて詳しい方にツッコまれそうですが…)

アナログな言い方をすると、仮想通貨を扱っているみなさん全員で、情報を管理しているというイメージです。

でも個人同士で監視するなんて不可能だと思いますよね。それを解決したのが、まさしくブロックチェーンです。中央管理者がいなくても、運営できる人がいなくても、電子データ上で整合性を解決し安定した運営を実現できる仕組みです。

ブロックチェーンは仮想通貨にのみ採用されている仕組みではないので、これについてもいつか気が向いたら記事にします(笑)

仮想通貨は危険じゃないんですか?

ブロックチェーンで安定した運営ができるとは言いましたが、やはり銀行も国家もほとんど絡んでいないので、危険も潜んでいます。

色々ありますが、わかりやすい例でいうと以下の2つでしょうか。

1)ハッキングされて仮想通貨を盗られる恐れがある

2)詐欺サイトが多い

まだ記憶に新しいニュースで、2018年にコインチェックという仮想通貨交換業者が外部からの攻撃を受け、不正アクセスで580億円分の仮想通貨が流出したことがありました。(このほとんどは顧客への返金が完了しているそうです)

このように、全てインターネット上で完結する仕組みであるため、セキュリティが脆弱なサイトで取引を行ってしまうと同じ目にあってしまう可能性もあります。

また、初めて仮想通貨を扱う人は詐欺サイトに注意をしましょう。…とはいえ、何に注意をしたら良いかわからないという人がほとんどですよね。

個人的に最も注意しておいてほしいポイントは「高額な収益を保障している」とうたっているサイトです。自分自身、そこそこ長い投資人生を歩んできましたが、このうたい文句は1番クサイですね(笑)

簡単に儲かる投資なんてないと思うんです。投資は「期待する収益に応じた一定のリスクを負っている」というのが原則です。仮想通貨に限らず、どんな投資商品も、投資した全ての金額を無くしてしまう恐れだってあります。

だから、投資に保障なんて無いというのが持論です。

仮想通貨が投資初心者にオススメな理由

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仮想通貨という分野は、まだまだ発展途上ですし危険も潜んでいますが、一方で他の投資商品にはない魅力もあります。

それはなんといっても、少額から投資することができる点です。一般的な投資商品になると、安くても1口10万円ぐらいが妥当なので、まとまった資金を用意しなければいけないのが定説ですよね。しかし仮想通貨だと、なんと100円や1000円からでも始めることができます。

もちろん、100円投資したところでリターンは雀の涙にも満たないですが(笑)それでも投資を気軽にスタートさせることはできますよね。

仮想通貨はどの通貨も値動きが激しいので、投資の初心者が多額の資金を突っ込むのは危険だと思っています。少額投資であれば、損害が出ても少ないため心理的な余裕も生まれますし、仮想通貨の値動きや取引所の仕組みなども学ぶことができます。投資の勉強をしたいという方には、ぜひオススメしたいですね。

ただ、少額取引をする場合は「売買手数料」にだけ注意をしてください。あまりに損害を恐れるあまり、少額ずつ且つ頻繁に入金をすると、気がつくと手数料の方が膨らんでしまうことがあります。

勉強のためだと割り切って少額取引をするのであれば、手数料が安定している取引所を利用する方が良いでしょう。

まとめ。

今回お話したことは以下の通りです。

■仮想通貨は電子データであり実体はない

■中央管理者のかわりにブロックチェーンという仕組みを利用している

■セキュリティが脆弱なサイトには注意

■誇大広告の詐欺サイトにも注意

■とはいえ少額投資が可能なので投資初心者の勉強にはオススメ

仮想通貨はグレーゾーンが多く、日本においては法律の整備も間に合っていない状況です。しかし確実に今後も伸びていく分野ですので、今のうちから勉強して少額投資から始めてみてはいかがでしょうか。


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