行って来た

前回の呟きから、1時間後。
a.m.2:00過ぎには車のハンドルを握っていた。
こんな時間なので高速は使わず、下道で。
登山口には、途中コンビニに寄りながら5時前には着いていた。
目指す山は、百名山のひとつ。
何度か登っており、この山の単独登山は2回目。
登山自体は、3年ぶり。富士山以来。

登り始め、何せ10日ぐらい運動らしいことはしてなかったので、苦しかった。
自分の心臓の鼓動が波打っているのがよくわかる。
登山て、人生と同じだな、とか誰もが何度も言ってそうなセリフが心をよぎる。
私はまた何で登ろうと思ったか。
登りながら考えた。
そうだ！…自分を奮い立たせるためだ。
初めて登山したのは、4年半程前。
それから、折に触れて山に登った。バレエを再開してからは、もう登ることはないだろうと思っていた。
だが、登った。
仕事は上手くいかず落ち込み、バレエまで先週は全然行けなかった。
このままではいけない、何か…無意識に焦りに似た何かが私を動かしたような気がする。

奮い立たせる。
落ち込んでもいい。苦しかったら、休んでもいい。立ち止まってもいい。引き返してもいい。
そしたら、また起きあがろう。這いあがろう。
頂上はゴールではない。
登りがあれば下りもあるから。
登るより下りる方が難しい。膝にもくる。
最初は考えながら登っていたのに、途中いちいち素晴らしい景色を見ていたらいつの間にか何も考えなくなった。

何故、山に登る？
と聞かれたら、そこに山があるから、とは答えない。
自分を奮い立たせるため、
と私は答えるだろう。