DualSenseの修理

ITRC Advent Calendar 2021 16日目です。

なぜ修理することになったか

PlayStationやNintendo Switchを持つ人なら一度は聞いたことがあるはずの『ドリフト』が発生したからです。

症状としては画像の通り。

酷い有様です…


予備知識

サムポインタを動かすと軸に繋がっている電極が抵抗の表面を移動します、これにより抵抗値が変化し電圧も変わるのでコンピュータは人間がどれくらい傾けたかを知ることができます。しかし電極と抵抗の間にゴミが入ると本来の抵抗値とは違ったものになってしまい、人間はサムポインタを触っていないのにコンピュータは操作されたと勘違いします。
これがドリフトの主な原因です。


どのように修理するか

今回はサムポインタの交換はせず、基板から取り外したサムポインタを
無水エタノールでメンテナンスして付け直す方針です。


修理に使った道具

はんだごて
はんだ吸引具
その他


修理の様子

筐体を開けて基板を取り出しました。

DualSenseはDUALSHOCK 4と違い、筐体に強い力を掛けずとも開くようになっていたので不器用な私にも分解は容易でした。


次にドリフトしているサムポインタを基板から外す予定でしたが、
簡易はんだ吸引具やはんだ吸取線では歯が立たず外すことに失敗しました。

電動のはんだ吸取器が欲しい!!


仕方がないので…

部品の足を曲げて抵抗器の部分にアクセスしました、
元に戻すのが大変そうなので(大変だった)やりたくはなかったのですが。


電極と抵抗を無水エタノールで掃除しました。

電極
抵抗


修理結果

修理成功です!


最後に

なにか質問があればSlackの方へお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?