配信で一瞬だけ朗読したい人のためのなにかしら

どうもけい。です
この間とある枠にお邪魔したところ
なんか1分かそこらで読めるショートストーリーがあればいいのに
というお話を聞きました
そこで適当にお話を書いてみようと思います
あ 先に言っときます
物語書くのは初めてです。
いいですか?
物語書くのは初めてです。
あと 出来てから思ったのは

この物語たちは 意味がわかると怖い話 です

1

教室の隅の机で彼女は
かれこれ数時間うつむいたままだ。
普段から誰も話しかけず1人でいる子だから
誰も気に留めないのだが
今日はなぜかとても気になった。
しかしながら、話しかけても反応がないので
今何を思い描いているのか聞くこともできない
私の友達は流行りのゲームの話を振ってくる
しかし私が登校してからずっとあのままだ
何か聞けることがあるのではないかと
ずっと気になって仕方がない
どうしたらいいのだろうと横目に見るものの
先ほど友達からやめとけと言われたので
今ではないなと時間をあけることにしたが
そうこうしているうちに下校時間となってしまった。
思い切って席を立って近づこうとしてみたのだが
先生に呼ばれてしまい話しかけるタイミングを失った
しばらくして教室に戻ると彼女はいなくなっていた
彼女の机に置いてある花瓶から花びらが一つ舞った
それを見届けて自分の鞄を持って帰路へとついた
また明日も来てくれるといいのだが。

2

とあるねこはいった
「今日の俺には帰る家があるんだぜ」と
それを聞いていた鳥が
「元々野良のくせに何を言っているんだこいつは」
と言った
他の動物たちも続け様に様々なことを言っていたが
そこにいた犬がこう聞いた
「野良のお前を拾った飼い主はさぞ裕福なのだろう」
ねこは答えた
「いや どうやらそうじゃないらしい。
建物は打ちっ放しのコンクリートだし 壁紙も白しかない。
あんな殺風景な建物みたことないね」
鳥は聞いてみることにした
「飼い主の見た目ってどんな感じなんだい?」
ねこはこう答えた
「飼い主も建物に合わせたのか珍妙な格好してたぜ?
上から下まで真っ白さ 靴は黒かったがね。
なんのオシャレかわからんが顔まで隠してやがる」
犬が考えたのちに呟くように言った
「それは動物の医者じゃないのかい?」
ねこは困ったような顔で答えた
「医者ってのはみた事ねぇからわかんねぇけど
なんかたくさんガラス瓶やらハサミやらがあったな。
あぁ あの液体に浸かってるリスは治療中ってことか!」
鳥は皮肉な顔をしながらこういった
「まぁ精々美味しいもの食わせてもらうことだな。
もう会うことはないだろう」
鳥は飛んでいってしまった
他の動物たちも解散したのでねこも帰ることにした。
今日もまた飼い主の腕に抱かれながら
ぐっすり寝れるのだろうなと想像しながら。
 
3

とある村のはずれにある小さい社のお話
これは俺が小学生の頃
夏休みにばぁちゃんちに遊びにいった時の話なんだが
友達なんてものがいるわけもなく
あの頃はゲームなんてのもなかったから
スンゲェ暇でさ
どうすっかなぁって思いながらぶらぶらしてたのよ
そしたら山の上に向かって獣道があってさ
子供ってそういうの好きじゃん?
俺も登って行ったんだよ
そしたらさ
古ぼけたちっせぇ社があってさ
今にも崩れ落ちそうな感じっていうの?
絶対今なら触らないような感じなんだけど
あの時暇で暇で仕方なかったから
子供心としてはいいものみっけた!ぐらいの感じだった
扉を閉めてる鍵も木で出来てて
簡単に外せたんだよな
でも中には何もなくてさ
残念な気持ちを抱えたまま周りを探索して
日が暮れてきたから家に帰ったんだけど
そしたらばぁちゃんすっげえ怒ってて
なんかよくわからないまま謝ったよね
あんな怖いばぁちゃんみたことなかった
部屋に戻れと言われたのだけはわかったから
泣きながら部屋に戻ってずっと泣いてたんだけど
いつも間にか寝てて
目が覚めたらもう真っ昼間だった。
恐る恐る居間の襖を開けたら
よく寝てたねぇってばぁちゃんが笑顔で座っててさ
昨日のが夢だったんじゃねぇかって思ったんだけど
そのあとばぁちゃんが言った言葉が今でも忘れらんねぇ
「あんた昨日私のおはぎ食べたね?今日はおやつ抜きだよ」
おやつひとつであんな怒んなよマジで・・・
え?社?なんもなかったって言ったじゃん。

coming soon…


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