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20210530



気配 / けはい           

はっきりとは見えないが、漠然と感じられる様子






自分の中ではもしかしたら20210530以前/以降、ってことになりそうな気がしてる。

これを書いている今も本当に終わってしまったのか、そうではないのか、ただただ感情がゆらゆらしてる、ゆらゆらしすぎて色々と手につかないし地に足ついてない。客観的になろうとすればするほど気がつくと感情がドバドバ溢れてくるし、ここで何を書きたいのかとかすらわかってない。 自分みたいなゆるくオタクしてるやつが書いたところでねぇ…ってキモチしかないけれど、忘れないように。後で見返して全然わかってないじゃん、アホやなぁ…って笑うだけなのかもしれんけど。



旧BiSでコショさんを知り、今に至る(雑すぎる説明)。ただ現場には全くと言っていいほど行けてない、リリースされた音源・映像などをその都度聴いていた見ていただけ、彼女達はいつも画面の向こう側、みたいな距離感。ただ常に気にはしてたかも、サクライさんの音楽と音像、そして4人が好きで。ごくまれにしごと休めて現場に行けた時でも「自分、音楽聴きにきたんで、チェキって何?(キリッ)」なんていうスカした態度、本当どうしようもない。今思えばアホすぎて笑うしかない、いや笑えないな。


Maison book girlのことを考えたり書こうとすればするほど、全然違う話になったり全然違う場所に行ってる、全くつかめない。そんな感じ、それは今までも今も。だからあの人たちの素晴らしさは音楽と映像、インタビューや記事、オタクの方々の素晴らしい文章や考察etc.を体験してもらうのが一番だと思う。自分は自分が感じたままをつらつらと書こう、ただおっさんが何を見て感じたかってだけの記録、記憶。(ちなみに多々思い違いや勘違いはあると思うのでアホやなぁ…と笑ってもらえたら幸いです…)








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ブクガ公式がこの日へのカウントダウンを始めてこの日が来るまでに、わかりやすく終わりを匂わせていた。いや、それ以前からそうだったよね… 匂わせると言うよりかは表現として表してくれていた、言葉としてではなく表現として。(今思えば…ってことはたくさんあるような気しかしてないけど)そんな優しさを受け入れられない勝手すぎる自分なまま(まさかブクガがあんなわかりやすいことしないよね??とめっちゃ自分に言い聞かせながら)20210530当日を迎えた。正直この日が来て欲しくなかった感情もあるしとにかく楽しみにしていた自分もいた。当日2〜3日前からよく眠ることは出来なかった、夜中目覚める度に公式HPのカウントダウンをぼんやり眺めていたっけ。当日だって目覚まし前にバッチリ起きるし、早く着きすぎても意味がないのにいてもたってもいられず家を出た。寝不足のせいなのか気温のせいなのか、無駄に体温の高さを感じた、フワフワしてる自覚だけがあった。ガラガラな電車に座って普段なら秒で爆睡るのに目をつぶっていただけだった、音楽も聞かなかったし聞けなかった、ただただ目的地へ向かうだけ、何かに導かれるように。



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この時間には現地にいた、先行物販14時〜、どう考えても早い、ただのアホ。誰かいるかなぁ?なんて思ってだけどだ〜れもいない(その前に知り合いそもそもそんなにいないやん)、会場までの道中にあるお店すら空いてなかったかも。

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夢の国は家から意外と近かった、ひたすらにでかい白い箱には夢があるのかないのか?そんなことを思いながら辺りを無駄にぐるぐる、暑いけど無駄に厚着していた(冷え性)、少し汗をかきながら人がいないただ広い場所で今はただでかいだけの白い箱をぼんやり眺めてた。今日はどうなるのか、もしかしたらメンバー出てこないとかあるんじゃないか、今日のLiveはそもそもこのひたすらにでかい白い箱でやるんだろうか、とか思いつつ、不安しかなかった。無駄にぐるぐるしてたら、はじめましてのオタクさんと出会うことができてホッとした、本当に色々とありがとうございました。


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(チェキを交換してくれた方々の優しさに感謝)







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先行物販で目的のモノが買えても席についてこの文字を見るまでは本当にやるのか?って感じてた…ってことに席について気がついた、この風景を見てやっと実感が湧く。相変わらずキモチ良すぎるSE、静かな広い空間、目の前には大好きな文字、これだけでも至福な時間。

17時、突然コショさんのツイート「ありがとう」、そのちょっと前にもツイートがあったけどこのツイートには返信出来なかった。終わることを受け入れられない認めたくない往生際悪すぎる自分がまだいた、ギリギリまで足掻いていたい…そんなキモチだったのかもしれない。(そしてまだ返信出来てない、もうどう返していいかわからなくて…)




はじまりは突然に。

あいつ(ペストマスク)がいた、いつもあいつだ、(あいつとチェキは撮れないのか?)あいつは何なんだ、わかっているようでわからないあいつは紙みたいなモノを拾った、スクリーンには青バックでHPアドレス。からのSolitude HOTEL 4Fの背景がスクリーンに。

4Fの文字を見た瞬間ゾワっときた、寒気を感じ脱いでいたパーカーを抱え込んだっけ(厚着してきてよかった)。唐突すぎる「last scene」、しかも曲の途中から、音だけが空気を切り裂いていく。

ここからの4Fパートは正直覚えていない(配信で見て気づくことの多さよ…)、そもそも音のバランスか変だし全然見えなかった、いるはずのメンバーの気配をはなっから全く感じなくて違和感どころではなかった。違和感すぎて気持ち悪くて涙目だった、やっぱり最高だよこの人たち。映像だと気づいたのはかなり後だったかも、ひたすらに4人を探していた、そこにはいないのに。Live前にメンバー出てこないんじゃないか?なんて思っていたのはある意味当たってた??





https://natalie.mu/music/news/430457

はい、思いっきり途中ですが困った時のナタリー様、Liveの流れを把握するのはこれが一番!(丸投げ)だって全然覚えてないし、なんなら配信で見て気づいたことの方が多いしそれすらも自分の中で怪しいんだから…(言い訳)。

4FパートMCでの「このLiveもっと早くやる予定だった」…この矢川さんの言葉で自分が必死に認めたくなかったあれこれが繋がってしまい座席に座ってもいられない、崩れ落ちそうだったかも。「cloudy irony」の曲紹介からのkarmaからのriverはずーっと鳥肌だった、全く見えないのに。その頃には目の前にいるはずのないメンバー探しはすっかりやめていた、音と映像と空気の振動がひたすらにキモチ良すぎて。

気がつくと次第にかかるスモークの中に膝をかかえて座っているメンバーを見つけた。その時にはすでに泣いてたかも…それまで気配を感じることなく必死に探し続けたMaison book girlが、大好きな4人が目の前にいた。




Solitude HOTELがはじまった。




ようやく見つけた4人は白衣装だった。

ここで本当にようやく覚悟をした。


ひたすらに美しかった。「海辺にて」のイントロハイハットで自動的に涙が出るシステムな人間なので、矢川さんが歌いはじめた時にはすでに祈るようなキモチで見ていた、いや涙で見れてなかったかも。曲はもちろん4人のダンスが大好きな「レインコートと首の無い鳥」、そして


「townscape」


これ…儀式だ………

しかも自らの手で終わらせる儀式………


そんな風にしか思えなかった。


その後のこともおぼろげにか憶えていない、この場にいるのに必死だったんだろうな。。

大好きすぎる「言選り」(アンダーバーありなしかは今はっきりとわからない…)は身体の隅々まで響いた、いつのまにかステージに穴が開いていた「闇色の朝」でメンバーいなくなっちゃうんじゃないかと不安だった。初めて聞いたポエトリー「眠れる森」は自分の聞いたことのある言葉がたくさん出てきた(この時はポエトリーをコラージュしてるのかと思ってた、勉強不足、、)、「長い夜が明けて」は圧巻すぎた、気づいたら自分の顔の前に両手があって祈っていたかも。色を取り戻さない「狭い物語」はもう涙目すぎて見えなかった、大好きな矢川さんの大好きな落ちサビを見れていたかどうかも怪しいくらい泣いていた。

「夢」はあの音だけだった、ひたすらに4人の歌声が美しい、美しいなんて言葉なんかじゃ足りないくらいに。今思えばこの「夢」がすごく示唆的な気もしてる、狭い物語から外に出た4人には音はいらなかったの?とかとか……勝手すぎる妄想だけど。 そして知らない間に涙は止まっていた、たぶん。本当に美しいものを目の前にした時に言葉を失い感情が無になるような、そんな感じだったのかもしれない。そしてこの「夢」はゆめの中にそっとしまわれたような、すごく遠くに行ってしまった感じがしたのを強烈に憶えている。

「blue light」大好き芸人なのに綺麗だった…って感想しかない、、「十六歳」に至ってはスクリーンの0と1が焼きついてるだけだ、、それだけ「夢」が強烈すぎたのかもしれない。

いつもなら楽しく盛り上がれる的な曲の「snow irony_」が怖かった、いや違う、初めて歌詞の意味がわかった気がして刺さりすぎて寒気がした。 この曲を聴いてこんなキモチになるとは思ってもみなかった。彼女たちの執念、そして祈り、儀式を感じた。彼女たちの必死さを痛感した、必死さ?ちがうな…


全身全霊をもって終わらせるための闘いをしている……?? 


そんな風にすら感じた。


矢川さんはまるで何かに取り憑かれて常にゾーンに入っているようだった、和田さんはメロディと言葉をとても丁寧に届けようとしてるようだった、井上さんは何かを超えた美しい狂気すら感じた。そしてコショさん、達観してるようにすら感じた、どのシーンも完璧すぎて怖いくらいだった。どの瞬間かは忘れてしまったけど、感情を超えたような眼をしていたように見えた、楽しいも悲しいも全て詰め込んだような優しく鋭い眼。


コショさんが歩き始め矢川さん井上さん和田さんが続いて歩き始める「Fiction」、この曲は好きすぎていつも冷静でいられない、とにかく感情が根こそぎ持って行かれる。矢川さんが落ちサビで声を震わせていた、泣いていた。泣きながら言葉とメロディーを届けてくれていた。この瞬間は書いている今も思い出すだけでドバドバと込み上げてくる、というか泣きながら書いてます。これ以上は今はちょっと思い出すことが出来ない…


「Fiction」と「non Fiction」は同じテーマでサクライさんとコショさんがかいたとどこかで言ってたっけ。同じテーマって…Maison book girlのことなんじゃないかとこの時痛感した、根拠はないけれどそんな気しか今もしてない。       音源のように小声で囁くのではなく、矢川さんは声を震わせて泣きながら、和田さんは感情を言葉に全部乗せたように、井上さんは丁寧に淡々と言葉を噛みしめるように、手紙を書いてくれた。コショさんは手紙を書かなかかった、自分に言い聞かせるかのように、それでいてここにいる人いない人へ言葉を届けてくれた。4人それぞれがそれぞれの言葉でnon Fictionを選ぶよ、と。そんな気がした。

僕を見つけて!!(本を燃やして?)




突然の金属的な音、左右交互に光る強い照明、そしてあいつがいた。(いたよね?) 何故かはわからないけれどここで強制終了感をすごく感じたことを憶えている。突然の銀テープ、からのあのクラップ音。歌詞が違うのはわかったが言葉がはっきりとは聞き取れなかった。あの大好きな「bath room」じゃなかった、あの心踊りまくるクラップ音じゃなかった。ステージに大好きな4人がいるはずなのにいないように感じた。


「last scene」は真っ暗だった、4人を必死に探した、見つかったのは闇だけ。歌声は聞こえる、4人の気配は確実に感じる。でも何も見えなかった。

「僕らの夢はいつも叶わない。きっと。」

ここで曲がぶち切られた、強制終了感。    照明がつく、何も映されていないスクリーン。 




何も憶えていない、スクリーンみたいに真っ白だった気がする。       

会場を出される、まだまだいたかったのに。






スマホにブクガ公式からの通知。

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文字を必死に読んだ、不思議と悲しくなかった気がする。悲しいとかすら感じることが出来なかったんだと思う。

「無」だった、ひたすらに「無」。

今思えばこの感じは数年前にトラックに後ろから追突されて車ごとすっ飛んだ時と同じだ(死んでいてもおかしくない事故だったらしい)。全く何が起きたかわからない、わからなすぎて自分が生きているとかもよくわからないような状態、自分の呼吸する音に気づいてはじめてあれ?生きている?みたいに感じられたあの時と同じだった。



しばらくして涙が出た。悔しかった。     コショ、こんなもんじゃないだろ…!!???? と口走るくらいに悔しさに襲われた、この時は。



帰るに帰れない、帰りたくなかったような。



帰宅したのは日付けが変わるちょっと前くらいだったかも。何故かとにかく早く風呂に入りたかった、水の中に潜りたかった。パーカー脱いで「6irthday」のロンT着ていたことに気が付いた。


今日が新しいbirthdayかよ。。        そんなオチ…??アリ……!???


独りツッコミいれた。







今こうやって書いていて、ブクガのことを自分なりに考えていい距離感を取ろうとしているけれどふとした瞬間にやっぱりまだ感情がドバドバ溢れてくる。

最終公演の構成はループしてるのかな?だったらあのデカい白い箱の中でまだブクガはLiveしてるよね?

自分の中に閉じ込めて自分の中にいるようにしたかったけど、そうじゃないのかもな。     自分の外側にいるんじゃない?

眼で見えなくなっただけ、眼で見えるものが全てじゃないし。

いつもの通勤路のいつもの風景にも「あれ?この感じブクガじゃない??」とか、真夜中にベランダで一服してて遠くに聞こえる走る車の音とかのノイズも「ブクガじゃん、これ…」とかなってる日々。



なんだ、そこにいるじゃん、

見えないだけで、気配はあるじゃん。






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この人たち優しいすぎるよ。


コショさんのツイートにはリプ出来なかったからここで言わせてくださいな。

コショージメグミさん

矢川葵さん

井上唯さん

和田輪さん

Maison book girl

ありがとう。



またね。は優しくないけど優しさがあるみたいだけど、まだ言わないでおく。


気配はいつもある、影かもしれないけれど。

見つけるかどうかは自分次第ってことかもね。

いつでも見つけに行きます。
































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