【GⅠ】桜花賞

■レースの自信度■


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S:80%以上

A:70~80%

B:60~70%

C:50~60%

D:40~50%

E:40%以下

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■過去の傾向■
3歳牝馬限定クラシックの1冠目をかけて阪神外回りで行われる1戦
馬券は比較的堅めで、ほぼ毎年3番人気以内の馬が馬券に入っており大荒れはしにくい傾向にありますが、中穴も馬券に絡んでおりガチガチの決着にはなりにくい傾向となっています
枠によるアドバンテージはなく、過去10年で最多の枠が2勝で、4枠に分かれていることから枠だけで大きなアドバンテージになることは少ないものの極端な大外、最内は10年前の大外枠の1勝のみと極端な枠はやや不利と判断できます
過去5年で馬券になった15頭のうち8頭は4コーナー通過時に4番手以内だった馬で逃げ馬も残りやすいと言えますが、後方からの差し馬も馬券になっており、人気を裏切らない能力を持っている馬は世代でも抜けた実力であれば後方からでも馬券に絡んでおり、基本は内前有利のバイアスなりますが、能力次第では展開に左右されずパフォーマンスを発揮できれば好走している傾向があり、基本は展開重視ではありますが、上位人気馬で能力がある馬は順当に評価する必要があり、中穴の馬は展開次第でパフォーマンスの上積みを見込める馬に注意が必要と判断できます。
ローテーションは、過去5年で馬券になった15頭で前走阪神JF組が3頭、チューリップ賞組が6頭、その他重賞から5頭、LCからが1頭となっています。距離別では前走マイルを使った馬が14頭を占めており、1400mを使った馬が1頭と前走でコース阪神違えどマイルを使った馬が中心となっており、同じ阪神の外回りコースを使っているチューリップ賞組が最も好走しています。
血統は、ドゥラメンテ産駒が二連覇しており、SS系が中心もミスプロ系、ロベルト系も近年は馬券内に好走しておりスピードと馬力に富んだ血統が能力を発揮しています。
阪神外周りであればやはり内枠有利のイメージはあり、外枠はよほど力がない限り軽視してもいいと判断でき、展開有利でどの馬にも好走のチャンスはあり能力、ローテ、展開利が見込まれる馬に注目が必要かと。

■各馬診断■
1.ワイドラトゥール
牝3 カリフォルニアクローム 北村友 55kg 藤原
前走:チューリップ賞 13着

2.クイーンズウォーク
牝3 キズナ 川田 55kg 中内田
前走:クイーンC 1着
大外枠から後方に控える展開、直線でそのまま外から徐々に進出しまとめて差し切る勝ち方で、ペースはミドルもDコース5日目で馬場バイアス、展開で見ても差し追い込み有利の展開利があっての勝利なので完璧な立ち回りで能力の高さは示したものの素直に評価はしにくい内容でした。ただ負かした相手は強いのでその点は素直に評価。近3走の中でパフォーマンスは1番高かったと言え、東京の広いコースがベストの印象。
2走前:未勝利戦(阪神1800m) 1着
出遅れるも先行集団内目の4,5番手を追走する展開で、直線で外に持ち出すと一気に加速、後続に0.3秒差をちぎって勝つ内容でした。ここも内前有利の展開で道中を脚を溜める展開に恵まれた内容とも言え、相手関係を見ても掲示板に入った馬でその後勝ち上がったのは1頭のみとなっており、勝ち上がった馬もLCで凡走するなど決してメンバーレベルは高くなかったと判断できます。ただ、ここで距離は違えど阪神外回りコースを経験し勝っている点はプラス材料と判断できます。
3走前:新馬(京都1800m)
外枠から出遅れもあり行き足がつかない展開になるも先行し3,4番手あたりを追走、最後は外に持ち出して伸びるも前にいたを捉えきれず2着も内容は勝ち同然とも言える内容でした。ただ、ここもメンバーレベルは決して高くなく能力は高いですが、過大評価はしやすい内容だったと言えます。
見解:
ここ3走の近2走は強い勝ち方こそしたもののやや展開に恵まれての内容で、能力の高さは示してますが、このメンバーでも最上位かと言われるとやや疑問視されます。前々の競馬から差しまでもできる操縦性もあり、阪神の外回りコースでの実績もあるためこれまでのパフォーマンスが発揮できればここも上位争いはできそうですが、本質は東京や広いコースで距離ももう少しあった方がパフォーマンスの上げ幅もある印象。その観点から前走よりパフォーマンスはやや下げる可能性があると判断できます。
血統は父がキズナで半兄にグレナディアガーズがいる配合、その兄は朝日杯FSを制すなど舞台は合ってはいそうなので、先行集団から差し有利のバイアスになれば血統からもここも馬券内への好走も可能と判断できます。
鞍上はデビュー戦からコンビを組む川田騎手で川田騎手自身このレースは2連勝中。自身3連勝がかかるレースで中内田厩舎とのコンビでの出走は2年連続となっており、中内田厩舎の特徴として阪神マイルG1を得意しており過去G1の8勝のうち6勝が阪神マイル戦となっておりここも得意舞台と専属とも言える川田騎手との組み合わせは好材料と判断できます。ただ、前哨戦で勝った自走で飛ぶパターンも多く該当しないのは去年牝馬三冠を達成したリバティアイランドのみで去年は抜けた実力ではありましたが、混戦且つハイレベルの世代でどこまで通用するかはやや疑問視されます。内枠の絶好を引けたので内で脚を溜めながら外に持ち出して伸びる競馬ができれば馬券内への好走も十分可能と判断します。

3.イフェイオン
牝3 エピファネイア 西村淳 55kg 杉山佳
前走:フェアリーS 1着
外枠からのスタートで先団好位4番手あたりを追走、直線でもそのままスムーズに外から持ち上がると、徐々に追い込んでいきそのまま前を差し切って勝ち切る内容でした。
見解:
ここまですべてマイルを使っており2勝しておりコース適性は十分ですが、阪神が初なのは不安材料。能力はあるので、内から運んで展開が向けば馬券内への好走も可能と判断できます。

4.キャットファイト
牝3 ディレクトリーキャット 松山 55kg 上原博
前走:アネモネS 1着

5.シカゴスティング
牝3 ロゴタイプ 浜中 55kg 庄野
前走:フィリーズR 12着

6.ハワイアンティアレ
牝3 ロードカナロア 池添 55kg 松永
前走:チューリップ賞 3着

7.スウィープフィート
牝3 スワーヴリチャード 武豊 55kg 庄野
前走:チューリップ賞 1着
出遅れて後方3番手先団の一番後ろを追走する展開、直線では大外一気の末脚で前をまとめて差し切り最終的には後続に0.2秒差の逃げた馬を捉えての完勝という内容でした。開催3日目の馬場でまだ内前有利の開幕週同様のタイムが出る馬場状態で、前半はややハイペースで流れるも前も止まらず逃げた馬が2着に残る中、外から完璧に差し切ったのは能力の高さを見せつけたレースとなりました。
2走前:エルフィンS(京都1600m) 2着
道中は内目3番手を追走する中、直線で外に持ち出しながら各馬内を空ける中で馬群の内を追走し荒れた馬場から追い込みを図り一時抜け出すも馬群を割ってきた勝ち馬に差され2着という結果でした。勝ち馬との差はコース取りと仕掛けのタイミングと位置での差だと言えるので実質的な差はなく勝ってもおかしくない内容でした。メンバーレベルとしては決しては高くはないもののパフォーマンス自体はメンバー内でも上位に入っており、能力の高さは見せたレース内容でした。
3走前:阪神JF 7着
大きく出遅れ終始最高から外目を追走する展開、前目で脚を溜めた馬が能力を発揮できたようにこの展開だとかなり厳しい状態で、実質度外視とも言える内容でした。それでも最後後方から追い上げてきていた点は評価でき上位3頭を除けば4着とは0.2秒差であればレース展開を踏まえれば評価できる内容でした。
見解:
前走はメンバーレベルは高いと言えませんが、近走の中でも上積みや成長分を見込んだ能力を発揮しており、強い競馬をしていました。2走前もメンバーレベルは高くないものの能力の高い勝ち馬と差のない競馬をしており評価できるパフォーマンスでした。3走前も度外視できるレースではあったもののその中でできる競馬はしており評価を下げる内容ではありませんでした。気になる点は出脚が鈍くスタートが良くない点、これは展開が重要視される中で致命的な欠点とも言えレースの中での展開次第では逆に向く可能性もありますが割引き材料となります。且つ他頭数の時にその傾向が出ており今回もフルゲートで内枠を引けたのはプラス材料ではあるものの内から出遅れて外を回す可能性も高いことを踏まえれば能力の前に上位人気馬とは力に差を感じます。鞍上は武豊騎手が前走からの継続騎乗で前走同じ舞台で勝っていることからいいイメージで乗れる可能性はありますが、出遅れた際にどのような競馬をするかが鍵になり前走で高いレベルのパフォーマンスを出しましたが、相手大幅強化になる今回でどこまで通用するか、鞍上が上手く乗れるかという点が重要になっており、前走がかなり状態のいい出来だったので体調面状態面を踏まえて前走より上積みがあるかどうかも好走する上で重要な要素になってくると判断できます。

8.コラソンビート
牝3 スワーヴリチャード 横山武 55kg 加藤士
前走:フィリーズR 2着
最内枠から内目5番手あたりを追走する展開、そのまま好位で進め直線に向かうと最内を突いて徐々に進出、前との差を詰めるも逃げた馬が止まらず2着という結果でした。この日は内前有利というわけではなく馬場もやや外差し傾向で、流れもハイペースでしたが高速馬場で全体的に早い流れでも止まりにくい展開になっていました。能力差を考えれば差し切っておきたいレースではあったものの1400mなのもあって差しきれないルもとなりましたがそこまで評価を落とす内容ではないと判断します。
2走前:阪神JF 3着
先行集団の外目5,6番手あたりを追走、直線で外から徐々に進出し前を伺い勝ち馬と併せ馬で入ってくるも最後は追い比べで劣り後続の2着馬に交わされ3着という結果でした。最後やや失速したこともありベストは完勝とい短い距離になりそうですが、終始外を回っていたのと内で脚を溜めながら伸びてきて先着した馬との差であれば着差着順はもうすい詰まっていてもおかしくなの内容で実質1番強い競馬していたとも捉えられます。それでもやはり3頭は当時では抜けた実力で大きな差もないと考えられ、今回で逆転する可能性も十分あるレース内容でした。
3走前:京王杯2歳S 1着
中団外目6番手あたりを追走する展開、直線に入ってもまだ後方で前との差はある中徐々に進出し残り1Fほどで加速、一気に前を捉えて最後は迫られるも追撃を許さない勝ち方で、レース自体の緩みのないペースハイペースに近い中で前を捉えたのは勿論末脚を見ても高いパフォーマンスを出しており賞2着馬には迫られたものの2着馬はその後LCを勝ち切るなど強い馬で位置取りから展開までやや向いた展開になったものの評価を落とす内容ではなく、桜花賞自体への直結性も薄い中でパフォーマンスだけを見れば評価できる内容でした。
見解:
前走は、体調に問題があってのパフォーマンスで逆にあれだけ走れていればそこまで評価を落とす内容ではなく、実質度外視と言えむしろ評価は上げてもいいレベルの内容で、2走前も上位2頭との差は着順着差以上に詰まっていると判断でき、3走前もレース形態は違えどパフォーマンスの高さを見せており、近走含め基本的に大崩れしない安定した成績を残しており、このメンバー内でも能力は上位に割って入るだけの素質は十分見せており、前走阪神JF組で先着した馬との差は前哨戦を使ったの差で昨今は阪神JFからの直行がメタとなっていますが、間に使った点でマイナスというのはなくむしろ展開次第では早い流れを経験していることがプラス材料とも捉えられ、あとは体調面と疲労面でどこまで回復しているかどうかという点のみになります。その2点をクリアしていれば中4ヶ月での成長曲線はこの馬の引けを取らないはずで展開次第では十分勝ち負けできるレベルにはあると判断できます。
父はスワーヴリチャードで今年が産駒初年度ながらすでにG1馬、重賞勝ち馬を多数輩出この世代の顔とも言える1頭でここもそのポテンシャルを発揮できれば前走から体調面を含め上積みは見込めると言えます。牝系からの近親にはウインマリリンなどがおり桜花賞での出走などはないもののこの時期でもすでに重賞などを勝っており牝系の一族から見ても上積みはないもののマイナス材料となる点も特にないので、完成度次第ではあるものの展開や位置取り次第で勝ち負けする能力も十分あると判断します。

9.アスコリピチェーノ
牝3 ダイワメジャー 北村宏 55kg 黒岩
前走:阪神JF 1着
道中は内で脚を溜めながら7,8番手あたりを追走、直線でスムーズに外に持ち出すと残り1Fを切ったあたりで先頭に踊りでると内外から詰められるも追撃を交わして差し切り勝ち。上がりも33.7の2位で道中上手く運べたこともあったが、ペースはミドルの前後半で全く差のないラップでしたが、地力の能力の高さも示したレース内容でした。
2走前:新潟2歳S 1着
大外枠からスタートで中団外目を追走する展開、直線に入ると外から徐々に進出、途中でヨレる素振りを見せるも立て直しそこから前の逃げ馬を捉えて差し切り勝ち。ペースはスローでしたが外差し有利の馬場であったため過度な評価はできないものの唯一1頭だけ伸びて勝っている点は評価できる材料と言えます。全体のメンバーレベルとしては決して高くないですが、それでも素質は見せたレースでした。
3走前:新馬戦(東京1400m) 1着
後方に控える展開、直線で前が空くとスッと外に持ち出してそこから一気に加速、差し有利の馬場バイアスがあったとはいえスローで流れる中を後方から唯一追い込んで勝ち切ったのは評価できる内容でした。メンバーレベルは高くはないものの能力の高さを示したレース内容でした。
見解:
ここまで過去3戦すべてで上がり3位以内をマークしており、どのポジションからでもいい脚が使え競馬ができる操縦性の高さは枠と展開が重要視される中では評価できる点。枠も中枠を確保できたのも大きく外からスムーズに競馬ができれば揉まれず能力を発揮しやすい位置取りを確保することも可能で、能力面、枠ともにマイナス材料は少ないと判断できます。理想は4,5番手あたりですが過去のポジションからは7,8番手あたりになる可能性も高くポジション取りと中団からのしかけになった場合どこまで通用するかが鍵になるかと。
父はダイワメジャーで、過去5年で馬券になったのは2回でいずれも2着。牝系にサドラーズウェルズの配合はレシステンシアと同じで血統からも舞台は合っていると判断できます。
阪神外回りのマイル戦で1度は勝っており負かした馬も出走しており、あとは年末からの成長分と別路線から来た馬相手にどうか。無論能力は最上位クラスで、休み明けも前走で問題なく走っており、あとは能力をどこまで発揮できるか。

10.セキトバイースト
牝3 デラクレーションオブウォー 藤岡祐 55kg 四位
前走:チューリップ賞 2着

11.ライトバック
牝3 キズナ 坂井 55kg 茶木
前走:エルフィンS 1着
内枠からのスタートで綺麗な出脚でそのまま好位内目5,6番手を追走する展開、直線では各馬内を受けて馬場の外目から進出を図る中、以前4,5番手くらいのポジション。そこから追い込みを図るも前が壁になってブレーキがかかる状態、それでもそこから再度加速、最後は前、内で追い込んできていた馬をまとめて差し切る内容で着順着差以上に評価できる内容でした。
2走前:アルテミスS
最内からのスタートでしたがやや出遅れて内目6番手あたりを追走する展開、ペースはスローで流れる中直線に向かうと内から徐々に進出し前を追い込み捉える姿勢に入るも前にいた馬が壁で上手くスピードに乗れず内外で切り替えをするロスもあり、最後は伸びて4着までくるもそこまで。出遅れやポジションの悪さと言いますか、展開が向かなかったレースとなりました。それを踏まえれば着順着差はもっと詰まっていると考えられ、能力の伸び代も感じさせる走りをしており結果以上に評価できる内容でした。
3走前:新馬戦(新潟1800m) 1着
外枠から出遅れて後方2,3番手外目を回る展開、ペースもスローで前が残る中大外から捲って一気の末脚で前をまとめて差し切ったのは評価できる内容でした。ただ、新馬戦というのもありまだ競馬云々というより素質だけで走ったレースだったので、ここは能力の高さを見せたというレース内容でした。
見解:
過去3戦で2戦は出遅れや出脚が鈍いこともあり後方からの競馬になりましたが、前走ではいいスタートをしておりスタートを克服しているのであればプラス材料と判断できます。前走が初の右回りも苦にしないレース内容で出遅れがないことも含め右回りの方が合っている可能性も予想できます。ただ、ストライドの長く末脚が魅力なので小回りコースよりは広いコースでの方がパフォーマンスは高くなる可能性があり、初の阪神コースにどこまで対応できるかが鍵になります。過去に阪神が初で桜花賞を迎えた馬は凡走が多く成績は厳しいですが、Bコース外回りということもあり実際は前走に近い形での競馬になる可能性もありと言えます。ただ小頭数しか経験していないので、その辺りも初めての経験になるためどこまで対応できるか。能力は高いので展開と折り合いさえ向けば馬券内への好走も可能と判断します。

12.ステレンボッシュ
牝3 エピファネイア モレイラ 55kg 国枝
前走:阪神JF 2着
道中は後方より内目で構えるポジションで10,11番手あたりを追走する展開、直線で一旦外に持ち出すと再度内に進路を切り替え最後は迫ってタイム差なしクビ差の2着という結果で、スムーズに競馬をしていた勝ち馬に比べ後方直線持ち出すのに苦労し2度の進路変更をしていた当馬がクビ差であれば勝っていてもおかしくない内容でした。勝ち馬が強かったものの展開位置取りの差とも言えるので能力差での敗戦ではないためここはむしろ評価を上げるべき1頭だといえます。
2走前:赤松賞 1着
道中は中団外目を4番手あたりを追走する展開、直線でスムーズに外から上がるとそのまま捉えて差し切り後続の追撃を許さず勝ち切る内容でした。小頭数なのもあり前目から中団にかけての位置でしたが本番ではどの位置取りになるかが重要になってくると言えます。相手関係で見れば比較的楽な相手ではありましたが、この状態ではまだ馬として完成していなかったのか2走前の今回より前走の阪神右回りでの方がパフォーマンスは高かったと判断します。
3走前:サフラン賞(中山1600m) 2着
7頭立ての小頭数で殿から2番目6番手を追走、直線で先団に並びかけ外から追い込みを図る展開、最後は4頭の追い比べで抜け出すも内から一緒に伸びてきていた馬を交わせず2着という結果でした。ただタイム差なしのハナ差で実質勝ちと言える内容で、ここもマイルの外回りでしたが上手く対応して能力を発揮していました。右回りの1ターンのコースは合っている印象で高いパフォーマンスを発揮していたのは評価できる材料だと判断できます。
見解:
前走と2走前で1ターンの外回りマイルでどちらも勝っておかしくないパフォーマンスを発揮、あとは仕掛けのタイミングや位置取りの差なので外目の枠なので、好位につけ脚を使えればここで勝ち負けする能力はあると判断でき、得意舞台で不利なく立ち回れればパフォーマンスをさらに上げる可能性も十分可能だと言えます。鞍上はモレイラ騎手に乗り替わりで、鞍上の乗り替わりという意味では前走乗っていたルメール騎手からは鞍上の能力としてイーブンだと考えられ、立ち回りやポジション取りという意味でもこれ以上ない鞍上を確保できたと言え、前走と同様かそれ以上の能力を発揮することも可能かと。
血統面では、父はエピファネイアで近5年の勝ち馬にはデアリングタクトがおり、完成度コース適正でも申し分ないと判断でき、母型からは近親にレガレイラやドゥラドーレスなどがおり母母母はディープインパクトの母、タフさとスピードも持ち合わせておりどのポジションからでも安定したパフォーマンスを出すことができ、血統面からでも特に不安材料は少なく、枠を活かし好位で運びながらパフォーマンスを出しきれれば勝ち負けすることも可能と判断します。

13.テウメッサ
牝3 ハービンジャー 岩田望 55kg 金成
前走:アネモネS 2着

14.ショウナンマヌエラ
牝3 ジャスタウェイ 岩田康 55kg 高野
前走:チューリップ賞 14着

15.エトヴプレ
牝3 Too Darn Hot 鮫島 55kg 藤岡
前走:フィリーズR 1着

16.セシリエプラージュ
牝3 ブリックスアンドモルタル デムーロ 55kg 中村
前走:フィリーズR 3着

17.マスクオールウィン
牝3 ドレフォン 津村 55kg 牧
前走:フェアリーS 2着

18.チェルヴィニア
牝3 ハービンジャー ムルザバエフ 55kg 木村
前走:アルテミスS 1着
やや出遅れましたが好位3,4番手あたりをキープ、直線では前が空かず進路を探している状態でしたが前が空くと外に持ち出して一気に加速、上がり最速のタイムで前を捉えて差し切り勝ちという内容でした。ペースはスローも上がり勝負になりやすいバイアスになっており内外はフラットの状態、その中で負かした相手もその後重賞で善戦、LCで勝ち切るメンバーレベルも不足なく地力の差を見せつけての勝ち方で能力の高さを証明したレース内容でした。
2走前:未勝利戦(新潟1800m) 1着
スタートよく飛び出すと単独2番手につけ好位で道中を運ぶと、直線で先頭を見るように向かうとラスト1Fくらいで先頭に立ちそこから一気に突き放し後続に1.0秒差をつける完勝という内容でした。メンバーレベル自体はその後に未勝利を勝ち上がった馬がいないため低いレベルでしたので、過大評価になりやすい結果ですが、それでも能力の高さと素質は見せており評価を落とす内容でもないと判断できます。
3走前:新馬戦(東京1600m) 1着
ここもスタートよく飛び出すと2頭でハナを主張し合いハナを取り切り逃げる展開、ペースもスローで楽な手応えで直線に向くと差なく併走していた馬を振り落としそこから脚も使い上がり33.4の末脚を見せるも番手に控えていた勝ち馬に交わされ2着という内容でした。何度か過去の記事で述べていた通り、超ハイレベルの1戦でまず8着以内に入った馬はその後すべて未勝利戦を勝ち上がり重賞でも好走している馬もおり、且つタイムも優秀で前半はスローで流れたものの新馬戦で後半の走破タイムが33.3と新馬戦では異常とも言えるタイムで勝ちこそ逃したものの素質と能力の高さを見せ、すでに世代トップレベルとも言えるポテンシャルを発揮した内容でした。
見解:
ここまでの3走を見ても、能力だけで言えばこのメンバーでも上位と言えるだけの素質は持っている馬だと判断できます。元々阪神JF使う予定だったのが左トモの違和感で回避、十分休養して備えての今回だと言えますが、約5ヶ月ぶりのレースと怪我明けでどこまでポテンシャルを保てているかは疑問視。さらにこのコースでの大外枠は割引きで内前有利の展開になりやすい中で外を回しての競馬はかなり厳しいと判断できます。且つ、主戦であるルメール騎手が怪我で鞍上の乗り替わりとテン乗りでどこまで能力を発揮できるか。さらに過去3戦はすべて右回りで初の右回りと関西への輸送に対応できるかどうかという点も不安材料として挙げられます。ここまでの走りを見ても外周りコースとはいえ広い東京の舞台の方が合っている印象で、コース形態で見てもパフォーマンスを落とす可能性が高い中どこまで能力を出し切れるかが鍵になります。それでも能力の高さは間違いなく上位だと言えるので能力さえ出し切れれば馬券内への好走も十分可能と判断できます。
父はハービンジャーで、過去10年で馬券になった回数は0(分母は数えていません)で2年前に1番人気で8着に敗れたナミュールと同じ。父よりで見ればあまり相性はよくない印象で、実際に阪神の小回り急坂より広いコースで能力を発揮しやすいイメージ。母はチェッキーノで半兄にノッキングポイントがおり、兄も小回りコースより大箱のコースでパフォーマンスを上げるタイプですので、血統面からはややマイナス材料となります。
不安材料が多く、枠でも割引きなる分能力はあっても相手も強化されメンバーレベルは近年でもハイレベルなので騎手のテン乗りなども含めここはうまく乗れれば馬券内もありますが、現状でどこまでできるかは未知数だと判断します。


■調教■

A.
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7.スウィープフィート
8.コラソンビート
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B.
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1.ワイドラトゥール
2.クイーンズウォーク
4.キャットファイト
5.シカゴスティング
6.ハワイアンティアレ
9.アスコリピチェーノ
10.セキトバイースト
12.ステレンボッシュ
13.テウメッサ
15.エトヴプレ
16.セシリエプラージュ
17.マスクオールウィン
18.チェルヴィニア
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C.
ーーー
3.イフェイオン
11.ライトバック
14.ショウナンマヌエラ
ーーー
D.
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※当日の馬場状態や傾向、パドック、返し馬などを見て
直前の印変更の可能性があるためそこはご了承下さい。


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◎ステレンボッシュ
○アスコリピチェーノ
▲コラソンビート
△クイーンズオーク
△チェルヴィニア
⭐︎ライトバック
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