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新作リリースライブの映像編集にかけた、なかなかの時間にまつわるこぼれ話


映像を担当してくれた齋藤さんからいただいた映像データは、

キチムの奈々ちゃんが撮ってくれたiPhoneのものも含め、カメラ6台分。

これを、iMovieという、Macにもともと備わっている無料の編集ソフトで、手探りでくっつけていく。

(ちなみに、わたしはじぶんの音楽をつくるのも基本的にMacの無料ソフト、ガレージバンドだ)

目隠し状態で、とりあえず貼ってみて、

微調整していくスタイル。

数カット進んでは最初から再生して確認して、

また数カットを手探りで選んで貼って…

タイミングが合うように、リズムを頼りに。

とんでもなく途方もない作業。

1曲に費やす時間が膨大。

(ときどき、メンバーの演奏や表情にボーっと魅入っていたりして)

そうして時間をかけてやっと2曲くらいできたところで、

通しでみてみたら、ひとつひとつの映像はとっても素晴らしいのだけれど、それぞれのカメラの色味の特色が気になりはじめて、

色味をワンカットずつイジり出す。

そうこうしているうちに、

収拾がつかなくなってきて、

映像を仕事にしている友人のチバチャン(十勝在住)に相談。

すぐに、オレでよければ数曲担当しますよ、と買って出てくれて、

すべての映像の色味を整えてくれた上に、

3曲分を編集してくれた。

さらに1曲ずつのタイトル文字や、sns告知用の映像まで用意してくれて、

チバチャンには、いつもなにかとお世話になりっぱなしだ。
(いつもありがとう。。。)

そういう流れで、

おかげさまで映像たちの色が整って、

改めて、1から編集再開。

するとこんどは、

演奏の”音”が気になりはじめる。

もともとの録音はバッチリなんだけれど、

わたくしがちょこちょこと音程をハズしちゃっている箇所とかあって、

みなさまにちゃんとお聞かせするには、少し調整した方が良いかも。。と、

調整できるかどうか、

エンジニアの水谷さんに相談してみたら、

すぐに1曲調整して戻してくれた。
(水谷さんも、いつもほんとにありがとうございます!!)

そして。

この工程は、ほかの曲にも必要だ、と思って、

結局、音を調整できる文明の利器(iZotope)を取り入れて、

ひとりで延々と、すべての曲の微調整にのめりこむことになった。

↑この時点で、すでにライブの日からひと月くらい経ってしまっている。

本当は、ライブの熱が冷めないうちに、1週間くらいで仕上げたかったのだけれど。

2ステージ分の映像と音をまとめるために、

1枚(もしくは2枚組)のアルバムをつくりあげるような熱意と集中力。

そんな情熱を総動員しているうちに、あっという間に時が過ぎていく。


毎日取り組んでいるというのに、

なんだかあまりに進みが遅すぎる。

1曲仕上げるのに、1日半以上かかる。

それはもしかしたら…"もしか"もなにも…

iMovieを使っているからだ…

あまりに”目隠し状態”&”行き当たりばったり”な編集すぎる。

とうとうそこに、思い至った。

そんな限界を感じていたタイミングで、

“猫町フェス”仲間の集まりがあり、

メンバーのヤマダクンに、

映像編集ソフト”ファイナルカットプロ”のちょっとした使い方をみせてもらった。

目からウロコだった。

すべての映像を同時に見ながらカット割りできる!!

これを取り入れたら、今までのわたしの”目隠し状態編集”が、いっきに解消される。

家に戻ったわたしは、息子(20歳)に、勢い良くこの件を伝えた。

「わたしはファイナルカットプロを、お試し期間をつかって導入する!!」

「それはボクのMacにすでに入っているよ。」

息子のシンプルな答え。

「えええええーーーーーー!!!それ早く言ってよう!!!」

「聞かれなかったから。」

うぬう、、、

ともかくその日から、

息子のハイパーマックを借りつつ(いつか借りるためにハイスペックのものを買い与えたと言って良い)、

わたくしの編集速度は格段に速くなったのでした。

楽しくて、その後いっきに仕上がってしまった。
(あっという間に終わってしまって少し寂しいくらいに。とはいえ、ぜんぶでひと月半もかかってしまったけれど)

わたしはほんとに、こういう、音楽や映像をコツコツとつくりあげる作業に没頭するのが好きだ。

(そういう対象がないときは、刺繍や編み物に熱中していた時期もある。”なにかに夢中になっている状態”が好きなのだな)

ともあれ、今回も、メンバーはじめ、たくさんのひとたちの愛情に恵まれて、おかげさまで、またひとつのかたちになりました。

どうもありがとう。

もしよかったら、そんな情熱と、心のこもったライブ映像をお楽しみくださいませ♪

とにかく、撮影を担当してくれた齋藤さんと高木さんによる映像がとても綺麗です。

そして、チバチャンが担当してくれた特典映像も、愛情深いツッコミとともに、とっても面白いです!

(演奏のみどころはたくさんありすぎるのでまた機会があればお伝えしますね。みてくれた方それぞれにお楽しみいただけたらです^^)

***

新作”終わりとはじまり”リリース記念 LIVE MOVIE at 吉祥寺キチム 2022.4.29

演奏
イノトモ/ボーカル、ギター
伊賀航/ベース
北山ゆう子/ドラム
ゴンドウトモヒコ/ユーフォニアム
徳澤青弦/チェロ
谷口雄/鍵盤

撮影 齋藤圭吾,髙木 翔
PA 丸山 渚
録音 徳澤青弦
編集 チバマナブ(M9,10,11,特典映像)/イノトモ
スペシャルサンクス 後関勝也、水谷勇紀、山田稔明、木下聡之

イノトモオフィシャル通販サイト
https://inotomo.base.shop/items/63978811

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