ブラックジャックの基本戦略
基本的なルールを以下の記事で紹介してきました。今回は損をしないために必須の「基本戦略」を紹介します。
ここまでの記事でも書いていますが、ブラックジャックではぱっと判断のつかないハンドがたくさんあります。
しかし、そんなのを毎回1から考えていては日が暮れるので、過去の偉人たち(?)が「基本戦略」という表を考え出しました。
この表に忠実でさえあれば最も良い期待値で勝負できるというものです。
今回はその基本戦略について解説します。
基本戦略とは
Basic Strategyとよばれます。多くのプレイヤー(特に日本人)は「BS」と言っています。
BSは、自分のハンドとディーラーのアップカードの組み合わせごとに数学的に導出された最適な戦略のことです。
大事なことはこれは「数学で」導かれているので間違いはありません。また別のところで書きますが、期待値が最もよくなるように作られているので、この戦略から一歩でもはずれることは損失を膨らませることにつながります。
という前置きはさておき、その表をご覧ください。
表の見かた
タテが自分のカード(主に最初の2枚を指す)、横がディーラーのアップカードです。
自分のカードには大きく3種類あります。
1. ペア: 2枚が同じカードのときです。このときはスプリット(後述)ができます。
2. ハードハンド: エースを含まない、ペアでもないハンドです。
3. ソフトハンド: エースを含むハンド(A-A以外)です。エースは1or11の有利な方に数えられるので自身に有利になります。例えばS17というのはエースを11と数えた場合の「エース + 6」の組み合わせのことです。
表の意味
表に載っている記号とアクションの解説です。
H(ヒット): もう一枚もらいます
S(ステイ): それ以上カードをもらわずスルーします
Sp(スプリット): 最初の2枚のカードがペアの場合にできるアクションです。最初の賭け額と同額を追加してハンドを2つに分けることができます。スプリットするとそれぞれのハンドにカードが1枚ずつ追加され、その後アクションを決めることになります。また、スプリット後に追加されたカードでまたペアができた場合はさらにスプリットができます。(上限やエースのスプリットに対する制約がある場合もあります)
D(ダブル): かけ金を倍にすることができます。自分のハンドがディーラーのそれに対して非常に有利な場合に行います。ただし、ダブルしたときは1枚しか引けません。
R(サレンダー): 降参の意味です。賭け額の半額が返ってきます。ルールによってはディーラがエースを持っているときはサレンダーできない場合があります。
活用法
冒頭にも書きましたが、この表を完璧に覚える必要があります。
ブラックジャックはカジノのゲームの中で最も期待値がよいと言われますが、それはこの戦略を完璧に実行した場合の話です。
なので、少しでも外れたプレーをすると期待値が下がります。
実はこの表、印刷してブラックジャックのテーブルに持ち込んでも怒られません(!)。スマホをいじると怒られるのでスマホでチラ見はできませんが、紙媒体ならOKです(大学の試験みたいですね)
なので、最初は紙を持ち込んでプレーを重ねて、少しずつ頭に入れましょう!
おすすめは、ざっくりと頭に入れた状態で実践に行き、あやふやだなと思ったところはすぐさま確認するというやり方です。
ええやつなんで、サポートしたってください