Google AdSenseの広告が停止した話
追記：9/14に情報を更新しました。
私はとある方にインスパイアされて7月末から特化ブログをはじめました。Google AdSenseにも登録して収益も順調に伸びてきたこの矢先で、「無効なトラフィックの問題」により広告配信が一時停止されてしまいました。
備忘録も兼ねて、この問題についての推移を書き連ねていきたいと思います。
時系列
2020年7月24日に私の専門分野についての特化ブログをWordPressで立ち上げて、3週間くらいかけてのんびりと10記事書き上げました。記事数も揃ったかなと思いGoogle AdSenseに申請をし、無事その2日後には審査を通過したとの連絡をいただきました。
ブログにおおかたAdSense広告を組み込めたのが8月16日で、その一週間後には収益が1000円を超えたため住所確認書類の発送通知がありました。残念ながら8月末までに支払い基準額には達しませんでしたが、このまま順調にいけばあと1週間ちょっとあれば達成できそうなところまできていました。...そう、ここまでは順調だったのです。so far so good...
9月1日午前に記事を投稿し確認したところ、広告が表示されておりませんでした。この段階では月が変わって何かしら調整中なのかな？くらいに思っておりました。しかしスマホやiPadで確認しても表示されず、昨日の収益も0円となっていたので何かおかしいなと感じ始めました。
地獄の宣告
少し経ってからGoogle AdSenseのページを見直すと、「表示できる広告の数が制限されています。」という通知が表示されるようになりました。...まさか、と思い詳細を見てみると、 無効なトラフィックの問題により広告配信が制限されていますと言うではないですか！ああ、噂では聞いていたけど、これは面倒なやつだ...とゲンナリしたのは言うまでもありません。。。
考えられる原因
ググってみると、いろんな原因が考えられるようです。まずは可能性を一つずつ検証していきましょう。
1. 自分で広告をクリックした
これは確実にありません。AdSenseを導入した頃にタブレット環境での表示を確認するためiPadでページを開いた際に誤って一度だけクリックしたことがあります。しかし、Googleもミスは統計的に検証して除外してくれるようなので、たった一度の誤クリックで広告が停止されるとは考えられません。そもそも、2週間くらい経ってからペナルティというのは不自然すぎますしね。。。
2. 特定の閲覧者が鬼のように広告をクリックした
いわゆるアドセンス狩りです。この可能性も限りなくゼロだと思います。さすがに開設して一月足らずの無名ブログが標的となることはないでしょう。
中には「親に教えたらお母さんが応援する気持ちで広告をクリックしすぎた」という微笑ましい（？）ケースもあるようですが、幸か不幸か私は親族や知人・友人にブログのことを教えてません。特定の誰かが広告を頑張ってクリックしすぎたというケースはちょっと考えられそうにありません。
しかし、一点気になった点があります。それは、ここ2週間くらいなぜか私のブログに中国からのまとまったアクセスがあるということです。なんと日本からのアクセスよりも多い日ですらあるくらいなのです（笑）この点について、後述する対応を行いました。
3. Google AdSenseのお茶目心
たまにはあるみたいです。ただ、ユーザ側の意見は「何もしていないのに壊れた」みたいな感じですし、Google側は広告配信を停止するときも再開するときも理由は開示しません。確かにGoogleが間違えて停止することもあるでしょうが、半数以上ケースでは問題箇所を時間経過が解決しただけのようにも思います。
今回行った対応
上記の検証のうち、自分で動いて対処できるものは2. だけです。ですので、2. に由来する広告停止理由を潰していくことにしました。
まず、特定のユーザが広告を多数クリックしている可能性です。上記の検証によりほぼないと見立てておりますが、可能性として念の為チェックしておきました。参考にしたのは以下のサイトです：
https://qiita.com/qrusadorz/items/7895a8e60184b77368e9
https://fishman0306.hatenablog.com/entry/2020/08/02/111019
ところがGoogle AnalyticsとGoogle AdSenseの連携に失敗しており、ユーザのクリック数について統計が取れておりませんでした。まあ可能性は低いと思っているので、とりあえず両者をリンクさせて次回以降は統計を取れるように設定だけしておきました。
次は中国からのアクセスです。彼らはGoogleを使えないのもあるでしょうが、なぜかダイレクトにブログへ飛んできているのです！まあ私としてもリスクは避けたいですし、彼らにとっても得るものは絶対にない（と思う）ので遮断してしまうことにしました。
使用したのはWordPressのプラグインである「IP Geo Block」です。これは国名コードを指定することでその地域のIPを持つユーザのアクセスを遮断するものです。今回は中国を含め周辺の香ばしい国々からのアクセスをシャットアウトすることとしました。
https://hitsujicottage.com/2018/05/wordpress-plugin-ip-geo-block/
https://textfield.net/blog/ip-geo-block
これだけでは心許ないので、「AdSense Invalid Click Protector」も導入しました。これは特定のユーザがクリックしすぎると広告表示を自動で停止するものです。このプラグインではさらに指定した国からアクセスした場合は全て広告を表示しないと言うオプションがあるので、二重対策として香ばしい国々を広告除外対象として設定しました。
最後に
AdSenseとAnalyticsが未連携であったという致命的なミスから明確な原因は追求できませんでしたが、とりあえず現在できる限りの事はできたかと思います。原因が2. であれ3. であれ解決には時間が必要なので、まずは少しこのまま様子見をしたいと思います。
ググって出てきた先達の例だと、長ければ1ヶ月は広告配信が停止した状態が維持されるようです。確かに収益という意味ではマイナスですが、逆にAdSenseでの収益が出始めた現時点で生じてよかったと思っています。今後アクセスがもっと伸びてガチなアドセンス狩りがきたとしても、今回導入したプラグインである程度防げるでしょう。また、今後仮に攻撃対象となったとしても、今回Analyticsの設定を行ったことで次回以降は明確にユーザを特定することが可能となります。
怪我の功名でセキュリティ向上を実現できたと前向きに捉え、そして取り損ねた収益は今後アクセス数を伸ばして1時間くらいで回収できるようにしたいと考えています。今後進展があったら追記していきますが、もし本件についてお詳しい方がいらっしゃいましたら色々とアドバイスをいただけると幸いです。
情報更新（9/14）
Google AdSenseによる住所確認発送通知より3週間以上経過し、本日マレーシアより住所確認書が届きました。ただ、5日くらい郵便受けを確認していなかったため、先週のうちに私も元に送られていた可能性はあります。
早速Google AdSenseのページで情報を入力して住所確認を済ませ、ふと画面上部の通知欄を見ると「無効なトラフィックの問題」が消えているではないですか！...ということは、数日以内には広告復活してくださるんですよね、Google先生！わくわく。
とはいえ、この問題が発生してから2週間の間、一度も記事を更新しなかったのは猛省すべきですね...。継続したアクセスがあるので、来てくださった方には申し訳ないです。
これを機に、早速記事更新に取り掛かります！