見出し画像

【シティリーグダブル優勝】パルキア型パオジアン 【ロジック&小ネタ集】

はじめに


はじめまして。
福島県郡山市の「チームぞうさん」というポケモンカードチームで活動している、いばと申します。

ワイルドフォース・サイバージャッジ環境、
クリムゾンヘイズ環境における【パオジアン】の記事です。

※当記事ではデッキタイプを指す単語を【】
(例.【パオジアン】、【リザードン】)

カード名を指す単語を「」
(例.「パオジアンex」、「リザードンex」、「カイ」)

ワザや特性を指す単語を”“
(例.”ごっつぁんプリファイ“、”かくしふだ“)

で表記します。




使用デッキ

このリストを使用した
"いば" がシティリーグS3(3/9 シーガル郡山店) 優勝
"あしゅー"がシティリーグS3(3/16 WonderGOO いわき鹿島店) 優勝
と、2つのシティリーグで優勝することが出来ました。


また、構築は当時の環境に合わせたもになっていますが、
100人規模の自主大会(2/11 まあや杯)にて準優勝


また、クリムゾンヘイズが発売した翌日(3/23)に開催された、
東北の強者のみが参加できる招待制の大会、「ドラゴンソーズ杯」(参加人数47人)で、”ばやりーす“が準優勝

"ばやりーす"使用リスト


と、高いアベレージを出すことができました。

この結果を出すことができたのは

①「パルキアVSTAR」の採用
②正しいプレイの追求・徹底

我々が重要視しているこの2つの要素によるものだという感覚があります。



【パオジアン】のnoteは既に素晴らしいものが世に出ています。
↓このデッキタイプを学ぶ上で必読と言ってもいい神のnoteです。


ですので当記事では、基礎や周知の部分は割愛して

「パルキアVSTAR」の役割

【パオジアン】を正しく回すロジック

の2点に絞って、深く言及します。

Twitterでご質問ご意見など受け付けていますので、
気兼ねなくお問い合わせください。
あしゅー / TZ (@v_ol3)
いば / TZ (@_iba_end)



【パオジアン】の特徴と世間の認識


【パオジアン】平均リスト

・”ヘイルブレード”でHPの高いポケモンを一撃で倒す動き
・非V,exのポケモンを”ごっつぁんプリファイ”で倒しサイドを2枚取りする動き
・「キャンセルコロン」+「プライムキャッチャー」による”げっこうしゅりけん”でHPの低いポケモンを2体倒す動き

盤面さえできてしまえば相手のバトル場が何であれ上記のいずれかで毎ターンサイドを2枚取り進めることができ、環境のほぼ全てのデッキに対して先にサイドを取りきる力が強いというのが大きな特徴です。

ただ、一方では
・序盤の要求値がそれなりに高い
と弱点もあります。

1ターン目に「セビエ」・「ビッパ」を並べて、尚且つ2ターン目にそれらを進化させて、アタッカーをバトル場に出し、必要な分のエネルギーを集めるのはそう毎回できることではありません。
(「パオジアンex」スタートで2回手張りでもいいケースもありますが…)

よって世間的には「爆発力は高いが不安定なデッキ」という認識になっていると思います。






「パルキアVSTAR」を採用する理由


【パオジアン】の弱点は、「序盤に攻撃する要求の高さ」だと思っています。
前述したように2ターン目に「ふしぎなアメ」で「セグレイブ」を進化させながら必要なだけのエネルギーとアタッカーを用意することは大変です。

「パルキアSTAR」を採用することにより、
2ターン目から”スターポータル”を使って攻撃することでその弱点を補うことができ、

立ち上がりが上手くいかずにテンポロスをして負けてしまう試合の数を減らすことができます。

また、現環境では序盤から「パルキアVSTAR」がワンパンされるシチュエーションが少ないので、
通常の【パオジアン】よりも相手がサイドを2~3枚取るのに時間が掛かり、
その間にこちらは2~3回攻撃することができ、殆どの対面でサイドを2枚以上取ることができます。
(相手が取ったサイド3枚以内、こちらの取ったサイドが2枚以上で自分の番を迎えるところまで序盤の展開を持っていくことができれば、【パオジアン】特有のサイドを2ずつ進める動きで、残り2回攻撃してゲームに勝つことができます。)

ここでポイントなのが、
「パルキアVSTAR」を使って序盤のサイドのやり取りをすると、ベンチのシステムポケモンを育てる時間が通常よりも長く確保できる点です。

つまり、「パルキアVSTAR]に注意が向いている間に2〜3ターンが経過し、
「ビーダル」1~2体、「セグレイブ」1体、「セビエ」1体、「かがやくゲッコウガ」のようなベンチを高い再現性で作ることができます。

例:「パルキアVSTAR」が気絶して相手のサイドが4or3
盤面を作る時間を稼げているので、
相手のバトル場が一部例外を除き何であろうと
ここから2回の攻撃でサイドを4枚取ることは容易い


相手が通常通りのペースで攻撃してきても「セグレイブ」を立てるのはゲーム開始から数えて3~5回目の自分の番のどこかのタイミングでいいので、
それまでに十分な回数の”はたらくまえば”が宣言できているというのも再現性の高さに拍車を掛けています。

この戦い方をすることで序盤の下振れの許容範囲が広がるので、
よりプレイの精度による勝負ができると言えるでしょう。

プレイングについて


【パオジアン】のプレイングは、
ある程度使ったことのある人なら激しく同意してくれると思いますが、
とてつもなく難しいです。本当に。

立ち上がり最善択で展開札をプレイするだけなのにそれなりに苦しい時があるし…
サイドプランも状況によって複雑に入り組んでいくし…
カードの使用順や使い方や残し方は高難易度のパズルだし…
常にどのポケモンが攻撃されても被害の少ない盤面を維持するのも大変…
エネの付け方1つ間違えるとその隙につけ込まれて逆転される危険があるし…などなど

言い出すとキリがないほどの難解な要素が出てきます。
正直、このデッキを常に100%の精度で回せるプレイヤーはいないと思います。

しかし、勝っても負けても毎試合何らかの反省点が出てきて、
それを次に活かすことができるので、使い甲斐のあるデッキとも言えます。

練習中にプレイのダメだったところを討論して最良のプレイを吟味するのはとても楽しいし建設的に感じます。
何より練習で学んだことを活かして納得のできるゲームが出来た時は本当に嬉しい。



本題になりますが、【パオジアン】を回す上で重要なことを大きく2つに分けて紹介します。



※これから先に書かれていることは少し複雑な内容になっているので、
お手数になってしまって恐縮なのですがデッキを準備してカードを触りながら読むことを強く推奨します。




①ヘイトの分散

【パオジアン】を使う上で常に意識しなくてはならないのは「ヘイトの分散」です。


この概念を学ぶ大前提として、全ての環境デッキが
「見えているところからどのような動きが可能であるかの理解」
また、
「その動きを通すのにどれくらいの要求値が求められているか見定める感覚」
が身についているということは必須です。


相手が「どのワザでどのポケモンを攻撃してくるか」の他に、
「手札干渉、手札干渉+ベンチ呼び出し、あるいは手札干渉+ベンチ呼び出しによる縛り+ベンチ狙撃」
に備えるプレイをしなくてはならないことは全てのデッキを使う上で基本ですが、
【パオジアン】における"受け作り"は他のデッキより複雑です。


理由は
・システムポケモンの種類が多く、戦況によって各ポケモンが場に残る価値の順位が前後する
・エネルギーを盤面・トラッシュ・山札か手札に残すこと、それぞれに意味がある

という、他のデッキではあまり気にならない性質が大きな意味を持つデッキだからです。


具体的なシチュエーションを挙げてみます。



【アルギラ】対面。
こちらの使用デッキは上記のシティ優勝構築。
序盤に「パルキアVSTAR」でサイドを2枚取ることができたが、「パルキアVSTAR」がツーパンされ、
その返しに「セグレイブ」は用意できたものの相手の「アルセウスVSTAR」を「パオジアンex」でワンパンすることが出来なかった。
仕方なく「セビエ」を壁にサイド1のポケモンのみの盤面で耐えるターンに。

幸いなことに「ボスの指令」を使われずに「ナンジャモ」を打たれて「セビエ」が倒される。

そうして以下の盤面になりました。


【アルギラ】が残りサイド3枚、あなたのサイドが4枚。サイド落ちは考慮しない。
”かくしふだ“、”はたらくまえば“で引くカードは全てコストにしか使えないものとする。
お互い必要なリソースは全て残っていると仮定して、どう攻めますか?


「ヘイトの分散」の観点で考えてみてください。

是非、お手元のデッキを使っていろいろ動かしてみてください。
僕は以下の動きが正解だと思います。










①ベンチに「パオジアンex」を出し、「かがやくゲッコウガ」を逃して”わななくれいき”でエネルギーを2枚持ってくる。

②「カイ」を使って「パオジアンex」と「プライムキャッチャー」を持ってくる。

③「パオジアンex」をベンチに出して「プライムキャッチャー」を使用。
相手の「ギラティナV」を呼び出して新しく出した「パオジアンex」をバトル場に出す。

④”わななくれいき”でエネルギーを2枚持ってくる。

⑤”きょくていおん”でエネルギーをバトル場の「パオジアンex」に2枚、
ベンチの「パオジアンex」に2枚、「かがやくゲッコウガ」に1枚付ける。

⑥「ネストボール」で「ビッパ」をベンチに出す。

⑦”はたらくまえば“で山札を4枚引く。

⑧「スーパーエネルギー回収」で不要なカードをコストにし、エネルギーを4枚回収する。

⑨”きょくていおん“でエネルギーを「ビッパ」に1枚、自由な場所に2枚付け、手札に1枚残す。

⑩”ヘイルブレード“4枚トラッシュ240ダメージで「ギラティナV」を倒し、ベンチの「パオジアンex」に2枚、「かがやくゲッコウガ」、「ビッパ」に1枚ずつエネルギーを残す形にする。



【パオジアン】がこうプレイした場合【アルギラ】は、
ベンチの「パオジアンex」か「かがやくゲッコウガ」か「ビッパ」のいずれかを倒さないと確定で負けになります。
手札干渉をしてバトル場の「パオジアンex」を倒したとしても”わななくれいき“で持ってきたエネルギーを手張りして300ダメージが出せるからです。

ここから【アルギラ】勝つとすれば、「カウンターキャッチャー」か「プライムキャッチャー」で「ビッパ」を攻撃しながら「ナンジャモ」を使って、
【パオジアン】が「スーパーエネルギー回収」か、「すごいつりざお」か、それに繋がるカードを引かなかったなどの場合が考えられます。

または何らかの手段で耐久力を上げたアタッカーが「セグレイブ」を攻撃してきた場合になりますがこれはメジャーでないので切ります。

この時点で大分【パオジアン】側が勝ってはいますが、
同じような動きをするにしてもヘイトの分散の仕方次第で【パオジアン】が勝つ確率がどんどん下がっていきます。



ではこの盤面において、ヘイトはどのように分散されているでしょうか。
一体ずつ見ていきましょう。

バトル場の「パオジアンex」
こいつが倒されたら【パオジアン】の勝ち確盤面なのでヘイトは0。

「セグレイブ」
同じくこいつが倒されたら勝ち確なのでヘイトは0。
盤面にエネを残すことによって「セグレイブ」が次の番に”きょくていおん“を使う必要性をなくし、価値を消すことができた。
同様の理由で「ネストボール」を使って「セビエ」を置く意味もなくすことができ、受けに繋がる「ビッパ」を置くことができている。

「ビーダル」
盤面で勝ってる状態以外でこいつを取られたらヤバいので、こいつが倒されたら勝ち確の盤面を作った。
よってヘイトは0。
この考え方はかなり使います。

ベンチの「パオジアンex」
こいつが倒されると次の番に”ヘイルブレード“で300ダメージを出すのに「スーパーエネルギー回収」が要求される。
しかし、「かがやくゲッコウガ」と「ビッパ」は山札を掘り得る存在なのでそれよりはヘイトが軽い。
よってヘイトは20。(目分量)

「かがやくゲッコウガ」
エネルギーがついてることと、場合によっては”かくしふだ“が使えて勝つためのカードに繋がり得るのでヘイトは30。

「ビッパ」
エネルギーがついてることと、生き残れば次の番大きくドローすることができるかもしれないポケモンなので、ヘイトは50。


と言った具合です。難しい…難しくない…?

そもそも「パオジアンex」の2面を作って「プライムキャッチャー」で突っ込むルートに気が付くところから練度が要りますし、
並のプレイヤーであれば次の番もエネルギーの供給をしたいという心理から、「セビエ」を置くのがマストに見えがちです。

こういったシチュエーションはこのデッキを使う限りいくらでも降ってくるので、
【パオジアン】がいかにプレイヤースキルを要求されるデッキかお分かりいただけると思います。

いつでも完璧なプレイをするというのは無理がありますが、回数を重ねれば精度は上がるので向き合い得です。






②詰めのプレイ

前述したように現環境では、手札干渉、ベンチ呼び出し、ベンチ狙撃、それを同時に行うことの出来るデッキがいくつか存在し、
劣勢の状態からいくらでも捲る展開が有り得ます。

つまり、優勢にゲームを進めているプレイヤーは、
捲らせないプレイをすることを要求されています。

【パオジアン】は性質上、逃げ切ることの多いデッキなので、勝率を上げるためには捲らせないプレイの精度が重要になってきます。

こちらも例を挙げます。

【パオジアン】ミラー
使用デッキはお互い上記のシティ優勝構築。
こちらがサイドを先行したが、序盤に相手の盤面を壊すことができなかったので、
相手も「セグレイブ」を立てることに成功し、殴り合いの展開へ。
こちらがサイド1枚リードする形で以下の盤面になった。

こちらのサイドが2枚で相手のサイドが3枚。
相手の「かがやくゲッコウガ」がこちらの「ビーダル」2体に”げっこうしゅりけん“を打ってきた。


こちらのサイドにエネルギーが1枚落ちていることを除けば、
先ほどと同じくお互い全てのリソースが残っているものとし、
"はたらくまえば"や"かくしふだ"で引いたカードは全てコストにしか使えないものとする。
手札には残り9枚全てのエネルギーと、「カイ」、「ふしぎなアメ」、「セグレイブ」。


ここからどう詰めますか?

詰めポケカではないので完全に負け筋を消すことは不可能ですが、
一番硬いと思われる盤面を作ってみてください。


正解は・・・








セグレイブを進化させず下の写真のようなエネルギーの残し方をして3エネ"ヘイルブレード"です。

この盤面で攻撃することによって、
対戦相手が「プライムキャッチャー」+「ナンジャモ」+「かがやくゲッコウガ」を復活させて"げっこうしゅりけん"でこちらの「ビーダル」2体を取ってきた時に捲られないように備えることができています。


もしここで「ふしぎなアメ」を使って「セビエ」を「セグレイブ」に進化させてしまったり、
エネルギーの付け方と残し方を間違えてしまった場合、上記の動きをされて回答札を引かなかった時動けずに負けてしまいます。

このエネルギーの付け方がなぜ縛られないか、これもまた一体ずつ見ていきましょう。

バトル場の「パオジアンex」
エネルギーがついていないが、
手札にエネルギーを2枚残したのでサイドからエネルギーが拾えなかったとしても、
「ナンジャモ」などで手札が流されたとしても、
バトル場にいる限り"わななくれいき"を使って持ってきたエネルギーを"きょくていおん"で付けて攻撃することができる。

90ダメージを受けている「ビーダル」2体
生き残れば"はたらくまえば”が使えるので縛られる可能性は低いと言える。

「セグレイブ」、「セビエ」、「かがやくゲッコウガ」
それぞれ逃げるために必要なエネルギーがついているので縛られない。
「セビエ」を進化させてしまうと手札にエネルギーを2枚残せなくなってしまうので、サイドからエネルギーが拾えなかった時に「パオジアンex」がワザを使うのに必要なエネルギーを"わななくれいき"で持ってくることができなくなってしまう。

と言った具合です。
もちろん
①「セグレイブ」を倒されて2回の"はたらくまえば"と"かくしふだ"によって「セビエ」を進化させることができないパターン。

②「ビーダル」を呼び出されてベンチの「ビーダル」、「セビエ」に"げっこうしゅりけん"を打たれて、
返しに1回の"はたらくまえば"と"かくしふだ”で回答札をひかないパターン(これが一番ワンチャンありそう)。

という2つの負け筋は消すことができていませんが、概ね負けない盤面になっていると言っていいでしょう。


逆に、ミラーにおいて相手がこのプレイをしてこなかった場合無限の勝ち筋があるとなると、夢があると思いませんか?


【パオジアン】はプレイ次第で盤面の穴ができやすいデッキです。
「自分はいかに穴のないプレイをするか」、
「相手の穴を見破ってそこを的確に突くことができるか」
が、このデッキで勝つためにとても重要です。






さて、最後になりますが【パオジアン】を使う上で知っていると特をする小技集をいくつか紹介します。


小ネタ集


①「先1りょういきしはい」

主に【アルセウス】系統のデッキや【ロスギラ】に対して有効な小技です。
やり方は、先攻1ターン目に「パルキアV」を場に出すだけです笑

すると、どのようなことが起きるかというと



こんなに手札が強いのに、ベンチに2体までしかポケモンを置くことができません。
フル展開して先2"あくうのうねり"で2枚サイドを取られることを許容するか、ベンチを絞って打点圏外から耐えのゲーム作っていくことの二択を迫られています。

この空間制御能力を「先1りょういきしはい」と呼んでいます。
パルキアっぽくてかっこいいですね。



②「わななくかくしふだ」

これは基礎中の基礎でやっている人も多いと思うのですが、

盤面に「パオジアンex」と「かがやくゲッコウガ」が残っていると、
手札干渉された際に2枚ドローまでの行動保証ができているという状態のことを指します。

よくある例だと、
試合終盤に手札干渉をされながら"ロストマイン"などで「ビーダル」が倒された時、「パオジアンex」と「かがやくゲッコウガ」のセットを第2の「ビーダル」として機能させたりできます。

これをするために山札か手札にエネを残しましょう。


③「プライムバケツ」

「パオジアンex」が2体満面に出ている状態で"わななくれいき"を使用した後に、
「プライムキャッチャー」で裏の倒したいポケモンを呼びながら別個体の「パオジアンex」を前に出し、
もう一度"わななくれいき"を使用してエネルギーを合計4枚持ってくる小技です。
「すごいつりざお」を絡めたりして意外と使います。


④「4エネ手裏剣」

主にミラーのなどで使う小技です。
ミラーで後攻になってしまい、相手が先に攻撃し始めた場合、
基本的には相手の動きをどこかで1ターン止めて先攻のアドバンテージをひっくり返す必要があります。

従来、ミラーは「マナフィ」なしの場合、
先攻側が先に"げっこうしゅりけん"を使って、相手のベンチの「セビエ」を枯らしてしまえばそのままテンポを取ってゲームに勝ちます。

後攻側が勝つには相手の”げっこうしゅりけん”をかいくぐり、なんとか「セグレイブ」を着地させて殴り合いまで持っていき、尚且つ相手の動きを1ターン止める必要があります。



ここでも「パルキアVSTAR」が活躍します。

「パルキアVSTAR」を使った序盤のやり取りを見ていきましょう。




後攻側は最初の番にこのように場を展開します。


返しの番、先攻側はブン回って”げっこうしゅりけん“を使ってバトル場の「セビエ」を倒し、
「パルキアV」を進化しても”ごっつあんプリファイ“で倒すことの出来るHPまで削ることができました。


その返しが”4エネ手裏剣“の出番です。
「セビエ」を1体置き、「パルキアV」を進化させて”スターポータル“。
「かがやくゲッコウガ」にエネルギーが4枚ついた状態にして、”げっこうしゅりけん“を相手の「セグレイブ」、「セビエ」に打ちます。

すると…


先攻側「アレ!?これ、どうしたらええん!?」




先攻側「わからんけどゲッコウガ放置したら手裏剣打たれて盤面崩壊するからセビエ置いてパオで攻撃や!!」

 

後攻側は「ふしぎなアメ」を使って「セビエ」を「セグレイブ」に進化させ、
「すごいつりざお」、「ネストボール」を使って「かがやくゲッコウガ」を復活させ”げっこうしゅりけん“を相手の「セビエ」、「セグレイブ」に打ちます。




先攻側「……」

ドカ虚無



以上がミラーにおける「パルキアVSTAR」と”4エネ手裏剣“を使った戦い方の一例です。

要するに、”げっこうしゅりけん“を打った後の「かがやくゲッコウガ」にエネルギーが2枚付いていたら、
次の番に"きょくていおん"をする必要なくもう一度”げっこうしゅりけん“が打てるね。という話です。

これによりヘイトが「かがやくゲッコウガ」に向くのでベンチの「セビエ」を守ることができるという訳です。


先攻側のプレイを誇張された愚かさで書いてしまいましたが、先攻側もプレイ次第で捲られないようにするルートはいくらでもあるので是非考えてみてください。

⑤「無敵のパルキア」

【リザードン】対面で序盤の「パルキアVSTAR」はイレギュラーがない限り必ず攻撃を1発は耐えます。
序盤に「パルキアVSTAR」で突っ張ってサイドを2枚取ることができれば、あとは勝利への道は近いです。
環境に一番多いデッキに対して比較的イージーウィンできることはこのデッキを使う大きなメリットです。


⑥「手裏剣ごっつぁん」

「HP90以下のポケモン」と「雷弱点またはHP210以下のV、exポケモン」に"げっこうしゅりけん"を当て、
削ったポケモンを"ごっつぁんプリファイ"で倒すと2回の攻撃でサイドを4枚取ることができます。
主に【ルギア】【パルキアパオジアン】などに対して有効な戦略です。
【ルギア】には「崩れたスタジアム」が入っているのでメインプランとして狙うことはできないので要注意です。


終わりに

ここまで読んでくれた方、お付き合い頂き本当にありがとうございます…
お疲れ様でした。

【パオジアン】は本当に奥が深く、語り尽くすに語り尽くせない複雑さで、どう書いたらいいものか試行錯誤しました。
これを読んで【パオジアン】の魅力に気付いて一緒に語ってくれる人が、もしいてくれたらとても幸せに思います。

去年の夏から一緒に【パオジアン】の魅力に気が付き共に考え共に擦ってくれ結果も出してくれたチームメイトの"あしゅー"にもドカ感謝です。



以下、おまけ
デッキを作った我々の顔が載っています。

ここから先は

19字 / 2画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?