42 Tokyoをお勧めする方の属性について

はじめに

この文書はプログラミングスクールの選択肢として42 Tokyoに入学することを考えている方に
・42 Tokyoをお勧めする方
・42 Tokyoをお勧めしない方
を示すものです。

※firstcircleとは
カリキュラム | 42 Tokyo パリ発のエンジニア養成機関の「自分の好きなペースで学ぶ」の章に「プロジェクト単位で学習が進むので、基礎を終えた後はあなたの好きなジャンルを、授業時間に縛られることなく好きなペースで好きなだけ学ぶことができます。」とあります。
この基礎の部分をfirstcircle、基礎を終えた後をsecondcircleと呼んでいます、たぶん…

結論

42 Tokyoは「2021年8月現在において」以下のような方にお勧めです。
学生(とてもお勧め)
・1年以上在籍できる方

以下のような方にはお勧めできません。
・1年以内に就職したい方

著者

42 Tokyoの第一期生(2020年2月のPiscineに参加、2020年6月下旬からカリキュラム開始)

学生にとってはとてもよい学習環境

おそらく学校のプログラミングの授業よりとても高度な内容を学びます。
例えば情報工学科であればsignal、pipe、forkを授業で学ぶ…と思うのですが、42ではsignal、pipe、forkを使ってみるというだけではなく、Bashのようなものを作ることになります。
学校で学ぶ内容をより深く理解することができます。

またサイバーエージェント×42Tokyo就活イベントのようなイベントも開催されるようになりました。
42Tokyoで学習することで恩恵が受けられる機会が増えていくと思います。

学ぶ内容についてはこちらを参照してください。※参照先が何を書いているのかさっぱり分からなくても問題ありません。

現在、情報系の学校/学部等に在籍している必要はまったくないです。
プログラミングをやってみたら楽しかったという方はたくさんいらっしゃいます。
自己紹介に学部を書いてくれている方を30人ほど集計してみたところ、情報工学科の方は15%ほどで、45%は情報工学科以外の理工学部、理工学部以外の方が40%でした。

42のすごいところ

他のスクールで学んでも、42の課題であるBashのようなもの作成、Nginxのようなものの作成は無理だと思います。
それっぽいものは作れると思いますが、すぐにCrashさせられたり、実装するのが大変なところまで網羅できないと思います。
逆に他のスクールで作成するものは42の学生であれば、作成可能なのではないかなと思います。
42の学生は知識をキャッチアップする力は高いと思うので…、企業側に研修/教育をするリソースがあるのであれば、短期間で十分戦力にできるのではないかなと思います。

1年以内に就職したいという方にはお勧めしない

問題を解決する、Webアプリを作成する、のような課題…つまり即戦力となれるような課題はだいぶ先にならないとありません。
firstcircleの最終課題ではじめて「TypeScriptでオンラインで遊べるpongとチャットを作る」というWebアプリを作る課題が出てきます。
firstcircleの最終課題にたどり着くには1年くらいかかります。
つまり就職の面接の際に示せるような成果物ができるようになるには最低1年かかることになります。

最終課題前に、Bashのようなもの、Nginxのようなもの、を作成するので、その点を評価してくれる企業さんがあるのであればその限りではないのですが、どうでしょうか…
新卒、第二新卒のカードを使える方々は順調に就職できていると感じますが、そこを超えると就職が厳しいと感じています。

これから状況が改善される可能性はありますが、現状、1年以内にIT系に就職したいと考えている方には、42 Tokyoはお勧めできないです。
もちろん、全然就職できないわけではなく、就職/転職されている方もいらっしゃいます。
ただ、firstcircleの時点では、就職時に求められるスキルと42の課題がマッチしていない…と思っています。

42 Tokyoの学生が企業に就職して実績を残したり、起業して実績を残したりして、42 Tokyoの学生の価値が認められるようになれば状況は改善していくと思っています。
※42発祥のParis校の実績はこちらを参照ください。

終わりに

2021/06/22時点で在籍者数が427人、2年目は1000人を目指すとのことです。
2021/08/27時点で、最終課題までたどり着いているのは私含めて4人で、その4人で課題に取り組んでおります。
逆に言うと…4人しか課題に取り組んでいないので…42の特徴であるピアラーニングで課題をこなすのが難しい状況です。
これは最終課題の1つ前の課題も同様の状況です、たぶん…
もっと、42 Tokyoの学生が増えて、すべての課題において、十分な人数で課題に取り組める状況になることを期待しております。

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