求めたつもりもなく 偶然な流れ 進展のないasukaとの 波間を埋めるべく 初めての店へと出向き 出会ったaya 同郷話に花が咲き 飲みに行く約束で後にする
旦那の居ぬ間に 酒を飲みながら 変わることない愚痴談義 子どもを横目に 帰り間際のキスだけを交わす これ以上の発展が 予想されるのかさえ 想像がつかない
小さな幼子を横目に 前と変わらず 旦那への愚痴を聞く 女として見られたいこと 当然のごとく 夜の生活のこと 今の自分に 何ができるのか
再会を祝して 酒を酌み交わし これまでの出来事を 語りながらも 傍らにいる子どもを横目に 一歩引いた視線の 自分を感じる
asukaとの電話 逢うことが当然のように 旦那の不在を確認し １年ぶり以上の再会を果たす
見るはずもない 迷惑メールのリストから 何か月ぶりなのか asukaからの連絡 近所に引っ越してきていること 旦那の仕事上 夜は空いていること 取り急ぎ返事を出し 昔のことを思い返す
無事産まれたとの連絡 今となっては 母子の安泰を祈るのみ また 会えるのかさえも わからない
突然に 一日だけ店に復帰するとのメール 今更店など行く気にならず 近況報告をメールで受けるだけ 普通の仕事に就いたとの 就職祝いをと頼まれ 渋々了承しながら 気持ちが盛り上がることなく 今更なぜ店に入るのかが 腑に落ちない
kiyoと飲む機会が増え 職場が同じでなければ 噂を流されることがないと あらためて感じつつ 静かに話を聞く態度を 責められながら どうすることもできないと 自分に言い聞かせる
kiyoの誕生日 今年も一人で寂しいと 誘いを受けるも 2人で祝うのは避けながら 同期で祝うことに kiyoの好みの店に応えながら 必要もなく株をあげ 珍しく礼を言われると 悪い気もせず 微笑みながら頭を撫でる 今後も何もしないと 自分に言い聞かせながら
間の悪いことに 相談のメールの際に 返事ができず それ以降 メールは来ない asukaの気まぐれを ただ待つだけ 忘れたころに 送られてくるであろうメールに
記憶から消えかけたときに asukaからの連絡 相談したいことがあるらしい 今更 何の相談なのか 想像することさえもできない
あれから 何が起きたのかと 時折思い返しながら 何も起きていないこと 何も起きないであろうこと 何か起きてほしいのか 何も起きないでほしいのか 自問自答を繰り返す
子供を産むとの決心 異論などなく それまでの 短い時間に できることを 少しずつ
asukaのいない店で 無力感を味わい 翌日に 店が変わったと 突然のメール 驚きながらも 急いで 新しい店へと 足を運ぶ
asukaが 店にいないと知りながら 店に足を運び 好みでもない 写真もない嬢を指名する 案の定 気が合うこともなく 体が合うこともなく より一層 気分は盛りさがる
