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夏の思い出 #1

きちんと残しておこうと思う。この夏の思い出を。きっとこの投稿が未来のわたしの何かになると信じて。

この夏、自担である猪狩蒼弥くんはTDCホールのステージに立っていた。時は2022年。8月2日から始まった夏のコンサート。サマーパラダイス。通称サマパラ。公演開始2日前に通知されたコロナ陽性に伴う優斗の不在。さあどうなる。いや、どうする…?そんなバタバタの中で始まった、今年の夏。

初日、幕が降りた状態。スクリーンに映し出されるシルエット。HiHi Jets(曲)のイントロが流れる中で、猪狩くんの叫び声が聞こえてきたのをよく覚えている。「どぉ〜もぉ〜!!HiHi Jetsでぇ〜す!!」「何が起こるか俺たちにもわかんねぇよ!!」いつもは優斗が受け持つその担当。それを他の誰でもない猪狩くんが担当した意味。わたしはそれを考えては、ああ、HiHi Jetsは何があっても大丈夫だ、と勝手ながら思ってしまったりした。今日の公演も、これからの公演も、きっと大丈夫。

大丈夫。大丈夫だよ。HiHi Jetsは大丈夫。そうペンライトを強く強く握っている間に。ハラハラドキドキ。そして楽しい。やっぱり大好きだなと思っているうちに。あっという間に終わってしまった初日。落ち着いて見よう。しっかりこの目に焼き付けよう。そう思ってはいても気付いたら終わってしまっていて。楽しい時間はあっという間。本当にあっという間で。

今振り返ると、何が大丈夫、だったのだろうかと思う。それはきっと、こんな状況になってしまった猪狩くんに向けての応援のそれだったのだろうか。いや。きっとそれはわたし自身を鼓舞するための言葉。大丈夫。こんな状況でも大丈夫。楽しいコンサートにしてくれるから大丈夫。HiHi Jetsならやってくれるから大丈夫。

初日感の強い初日公演だった事を印象深く覚えている。猪狩くんが過去見たことないぐらい気持ちが入っていた事。声が出ていた事。パフォーマンスに力が入っていた事。全ての光が猪狩くんに向いているかのように綺麗に輝いて見えた。思わず。なんだか儚いなぁ、と思ってしまった。まるで消えてしまいそうだった。それでもきちんと地に足つけてそこに立っていて。眩しかった。素敵だった。応援しがいのある姿がそこにはあった。(でもそれは猪狩くんからしたら珍しい事なのかもしれないな、というのはまた別のお話)

前半部分のコンサートはジャニーズジュニア然としたコンサートだった。これまでに披露されたものを改めてTDCという場所で一挙に見せてくれた。ここ何回かはアリーナクラスでの大きな会場に焦点を合わせていたからこそ、それがわたしはとても嬉しかった。クリエで聞いたあの曲。EXで見たあの曲。配信でしか見ることのできなかったあの曲。懐かしい気持ちになったと同時に、大きくなったな、大人になったなと、その節々で強く感じた。こんな風に過去のお宝映像代放出よろしくそれらを堪能させてくれる日が来るなんて。きっともう叶わないと思っていたから。

きっと彼ら自身にも落とし込めていなかった所だって多々あったと思う。それでも突き進む道を選択した彼らのことがわたしはとても誇らしかったし愛おしかった。

そんな、今年の夏の始まり。

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