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労働基準監督官の無力感

 労働基準監督官に申告すれば、勤め先の職場の不可解、不合理な労働環境は改善されるはず。そう思っている方も多いと思う。私もそうだった。しかし、労働基準監督官は無力だ。明確な法違反が認められない限り、是正勧告を出すことはできないのである。たとえ、勤め先が現代の世間の技術力に見合わないような、旧式の労働時間管理方法をとっていても、法令に違反していなければ、会社側の言い分が通るのだ。
 労働基準監督官は無力である。労働者は泣き寝入りをしなければならないのだろうか。そんなことはない。法律を変えれば良いのだ。労働者が日々感じるグレーな労働管理の方法等を抜けなく網羅する為の法改正をすれば良い。個人的には、裁量労働制は悪どい法であると思う。定額働かせ放題という言葉を聞いた事があるが、法がそれを良しとすれば、労働者は泣き寝入りだ。泣き寝入りにならない為に、労働者こそ法改正に参画していくべきだと考える。

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