lesmills

いつのころからかLesmills Japanのレスミルズがレズミルズに表記が変わっている。ニュージーランドのlesmillsの人はカタカナわからないからたぶんLesmills Japanの日本語ネイティブな人がレズミルズのほうが英語発音に近いという認識で変更に至ったのだろう。

でも、Lesmillsのニュージーランド人の発音を注意深く聴いていてもレズミルズって発音している人の割合は少ないように思える。それに日本人がズと発音するとZuとなり、Suの場合よりUという母音が強く伴い本来のニュージーランド人の発音から大きく離れてしまうような気もする。LesmillsのLesのSは母音を伴わないSなのでスにしてもズにしても子音だけのSだ。

英文法で母音とmという子音に挟まれたSが清音なのか濁音なのか、決まりは知らないけど、わざわざ日本でカタカナ表記を変える必要があったのか、それに結果としては英語発音からより大きく離れてしまうリスクがある方向に変える思惑は何だったのか少し気になった。確かにLesbianはレズビアンが日本語として定着しているけど、Lesbos島はレスボスで定着している。Lesmills Japanの人は前者のズに拘ったのかもしれない。でもそこまで拘るなら本来のニュージーランド人英語の発音に近い「レッミルズ」にした方が合理性があったんじゃないかとも思う。

またよく見かける表記でLes Millsってのがあるけど、これは創業家のMillsという苗字が英語では製粉所の複数形だったり、ラテン語系では千という単位の複数形だったりするので、Millsにフランス語の冠詞のLesをつけて「ミルズ家のみんな」といった意味合いでLes Millsとしたことをうかがわせる。それがLes MillsやLesmillsに変わっていったと勝手に理解しているけど、その経緯が正しいとしたら、フランス語では末尾のsは発音しないけど、それを英語読みしてるわけで、日本語表記としてはsの方が「近い」ような気がする。

これ、基本的にフィットネスしに来る人には関係ない話しで、日本語を理解しないニュージーランド人に「レズミルズなのかレスミルズなのか?」って質問しても「???」って、質問の意味がわからないか、「どっちもおかしいよ」ってなるような気がするし、日本人にとっても「SU」と「S」の発音の違いがわからなければこの疑問も意味がない。

ま、どっちにしてもLesmillsの内容は変わらないし、ぼくは今日もコンバットとコアをやりに行く。こんなこと書いても世界は何も変わらないし、スでもズでもぼくの体形は相変わらず脂肪燃焼を必要としているわけだけど、これまで10年も20年もレスミルズと発音しSNSにもそう書いていたLesmillsマニアの多くがいきなりレズミルズと発音し書き始めると何となくその従順さに少なからずの違和感感じて、こんなこと書いてしまった。いつかミルズ家の人と話すことがあったら命名の秘密みたいなこと訊いてみたいし、どっかに書いてあるなら誰か教えてほしい。

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