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【関東A1リーグ2023後期】1/30 南場

こんばんは。えううあです。
あ、池田です。


開幕戦 南入!

前回は1回戦の東場の観戦記を書いたので
早速、南場について書いていこう。

南1局

きういさんに4巡目に高めツモでトリプルの
ド級のリーチが入る。

親番の桐生さんがリーチ者から出た中をポンして
ドラの6sを切って嵌5pのテンパイ。
打点はドラ3あるので、満貫の愚形テンパイだ。

この辺りの押し引きは、安心して見ていられる
トップ目とはいえ、これは鉄ポンだ。

結果は3pツモで両面に変化し6pを切って、
リーチ北ドラ6の倍満の放銃となった。

通ってる筋が6本なので、無筋の6pの放銃率は
22〜23%ほど。 こちらは親番で
安め満貫、高め跳満の両面テンパイ。
手出しなどでターツの情報がある立直ならまだしも、ヒントもほぼない立直なので押しで良いだろう。

結果としては2着目に放銃し、僅差のトップ目となってしまったが
これは100回打って100回放銃すべき局面だとおもう、桐生さんも納得の放銃だろう。


南2局


こちらは加藤さんの手牌。3巡目である。

3巡目で、リーチドラ2の嵌2pテンパイ。
皆さんが座っていたら、どうするか考えてほしい。


さて、ここで考えるのは3択だ。

リーチをする、聴牌を外す、聴牌を取ってダマテンに構えるか。

私のぱっと見の第一感はテンパイを取ってダマだった。

では、3つの比較をしていこう。

まず、
嵌2pは愚形の中では良い待ちだ。
打点は自分にドラが2枚。花は残り2枚。
2pは赤5pとのスライドで出上がりも期待できる待ちではある。
この手はリーチをすることによるデメリットは無い言っていいだろう。

では、聴牌外しはどうだろう。

浮き牌が3456678pの7連形と3567の3s、
手替わりがピンズ2〜9までとソウズは1〜5と8が
テンパイとなる。

裏目の2p引きはフリテンになるので、微妙だが3面張になるので、取ってダマで手替わり待ちつつ、ツモにも期待できる。
フリテンなので、オープン立直をするのも有りだろう。

8p引きは嵌7pの一盃口形になるので、待ちは良くないが役有りテンパイ。
3.9p引きは9mとのシャンポンなので先制を取れたら悪くない。
457p引きは平和の両面リーチが打てる。
6p引きは69p9mの変則3面張だ。

ソウズは2.4引きしか基本的には嬉しくないが、変化としては多くはないだろう。

ここまでの比較をして、ある程度麻雀を打てる人なら気づいているだろうが
聴牌外しと、トリダマならば後者の方がいいのでは?

外した時に残る、ソウズの嬉しい変化が2.4s引き8枚の両面変化なだけに対し、
トリダマならばピンズの嬉しい変化は受け入れられ、現状見た目4枚ある2pならツモ上がれるからである。

なのでここまで考えた上でも、私の中では、聴牌を取ってダマか、リーチかで迷っていた。

現在の手変わりだけを見るとリーチ寄りだが、ダマってもいいかな。くらいの微差だと私は思った。
皆さんはどうするだろう。

さて、加藤さんの選択は

打1pで聴牌外しである。

私の選択とは違うがこれに関しては無しだとは思わない。

この手材料を2pひょっこりツモの1000-3000の上がりにするのは勿体無いというのもわかるし、
ソウズの手替わりを待ちたいのもわかるからである。

トリダマは、手替わりしなかった時のリーチをかける判断が難しくなる。
そして次のような6sを持ってきた時に再度聴牌外しを考えることになるのだが、そこのバランスも難しいので外しも大いに有効だと思う。

次巡、6sを持ってきて3sを切りこの牌姿である
中膨れの6sがあるのと、3sとでは大幅に違う。

先程、現在の手変わりだけと言ったのは
この6sのような牌を引いた時が、別であるからだ。

先ほどあげたピンズ、ソウズのすぐに手変わりする牌以外にも、嬉しい牌が存在するのだ。

そういう立体的な思考ができると、手組に深みを持たせられる。

加藤さんの深みを見た、まさにそんな選択だった。

さらにその次巡に6pを持ってきて
69pと9pの変則3面張でリーチ。

各者対応し、きういさんと持ち持ちだった9mも
出ることなく、9pをツモ。
3000-5000のツモ上がりとなり

勝負はオーラスへ。

南3局


まず私が目を引いたのは
桐生さんの第一打の中切り。
桐生さんは本当に基本通りの打ち方ができて
きちんと強いと感じるタイプの打ち手だ。

これは3麻がきちんと打てる人には、
当たり前の一打だができる人が意外と少ない。

現状2面子+1ターツの3シャンテン。
ブロック数が足りていない形だ。

中は縦受けの3枚。
1p.9pはシャンポン、辺張、嵌張のターツができる
11枚受け。
見てわかる通り大違いだ。

役牌を残す場合もあるが、この手を字牌を残して1や9を切ってしまう人は、
ターツが足りていないときは
5ブロック作る意識を強く持って手組をした方が良い。

巡目は進み加藤さんの手牌。

自風の東が暗刻で、一向聴だ。
ここに4pを持ってきて小考。

もちろん8p切りが受け入れ12種40枚で1番広いが
良系率を意識した4p切りも有力なのだろうか。

役牌の仕掛けが入っていて
辺張ターツを内から2つ入ってることも加味して
いち早く聴牌を入れたいので受け入れを狭めるのは私にはできない一打だ。


次にきういさんの仕掛け後の手牌進行。

生牌の役牌ドラを持ってきて打6s。

6sの受け入れ2枚を減らして安全牌でもない
生牌のドラを抱えている。

これは明確に損だと思う。

6sポンの嵌4sツモでトップなのだからその目を残さないのはあまりにも不自然な手順だ。


そして

なんと桐生さんがテンパイ一番乗り。

1p残しが活きて、147p待ちのリーチ。

4pが4枚見えなので実質1.7p待ちだが、
1pは山に2枚残ってそうでいい待ちだ。


リーチを受けて4巡後

8pを持ってきてようやっとテンパイ。
現物の2sを切って、現物の36s待ちのダマテンにしたのだ。

高目の3sなら一盃口がついて満貫
安目は6000点だ。

待ちが見た目残り4枚とはいえ、
リーチをかけないとチップを得れる抽選が受けれないルールであることや
偶発役と複合しての、跳満出上がりでトップなことを考えれば、リーチの一手と私は考える。

よほど止めたい牌があったのだろうか、
現在筋が7本通っていて、1番危険度の高い無筋の5pで25%ほどなので

リーチのメリットと比較しても、リーチ寄りな気がする。


しかしなんと、

次順5sを持ってきて3s切りリーチ。

これで両無筋5p、無筋8p、片筋4sを上がり牌に。
片筋5sはカンができる状態。

2s切りダマからこの最終形を意識していたのだとしたら間違いなく強者なのだろう。

私は目の前の選択で得な方を選んでしまう浅い人間なので、36sでリーチをしている。

こういう打ちまわしも引き出しとしては欲しいので、勉強になる。


結果は最高の

リーチ者の桐生さんから4sで出上がり満貫
リーチ棒込みで13000点の加点。

同点になるも席順でまだ2着のため続行。


勝負は次局へ。

オーラス
南3局1本場


きういさんが序盤から仕掛ける。


早々に役牌を2つ鳴いて、36pの両面テンパイ。

親に満貫を打つとラスになるが、この手格好からはだいたいゼンツすることになるだろう。

結果

きういさんが3pをツモりトップを決めた。

桐生さん 42000点 3着 -7枚
きういさん 60000点 1着 +10枚
加藤さん 48000点 2着 -3枚

上記結果にて対局終了となった。

 この半荘を通して、それぞれ3人の打ち方が顕著に出た半荘だったように思う。

加藤さんの深みのある打ちまわしや、
きういさんの守備的な打牌。
桐生さんのまっすぐな素直な手組。

それぞれのスタイルが今後どう戦うのか
2.3回戦の観戦記もお楽しみに。

余談

そして気になったシーン。

手出しツモ切りを文字で説明するので、少し分かりづらいかもしれないが皆にはついてきてほしい。

分かりづらい方はリンクを載せるので動画を見て頂きたい。

https://youtu.be/iiDTunWFcR8?si=Rac-H560zPS_v93Y

仕掛けからの捨て牌はこうだ。
ポン打9p→1sツモ切り→6s手出し→白手出し
4s手出し2p→発ポン打2p

こうして36pテンパイしているところに
3s空切り。

頭の中でパズルをしてたが、うまく言語化できないので省略させて頂きたい。

実践で出会ったら、ほぼ100%空切りかスライドだと読んでしまう。が、違うケースあるかな?

以下実践中の私の脳内
ポン出し2pなので2p側にヘッドまたはターツがあるとしたら112.(122).223.244
6sを必要としない、4sが224.244.344から切られてるパターンが3つで
3が手から出てくるってことは234.345.456のターツが今あるの確定だよね? 3sアンコからのパターン、、、以下略

とまぁこのように、実践中の脳みそではこんなに文字数は出てこないが相手の手牌を、パズルをしてる感じだ。

読みといっても私は精度にバラつきがあり、
そもそも使える局面が少ないので、使えるに越したことはないが過信しないようにしている。

あくまでも残り筋などの数値など確定要素というか、明確に判断できる情報を軸に麻雀をしている。
そこに読みやパターンの追加や削除をしていって、立体的に考えて麻雀を打っている。

と、まあ余談はここまでにしておこう。

最後に

観戦記もやっと1戦目を書き終えた。
文字数が想定してたより多くなったが、
今後も普段の麻雀の話や、東場編で少し書いた余剰牌の話、世の中の3麻についてなど、
麻雀の話をnoteにたくさん綴れたら嬉しい。

皆さんの反応があるとモチベーションに繋がるので是非コメントやリツイート、リプライお待ちしてます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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