TOEIC Part6を解く上でのコツ
長文穴埋め問題。Part6は70~130語の文書を用いた穴埋め問題。
語彙と文法の他、文脈の理解が試される。
設問は、『独立型』と『文脈型』に分類。
・独立型→空所を含む文中にヒント(Part5同様)
・文脈型→空所を含む文だけでなく、前後の文脈を理解して、回答。
攻略の基本
1. 設問は『独立型』か『文脈型』
全設問を2つに分類。
・独立型→16問中4~7問
・文脈型→16問中9~12問
2.ストーリーを把握し、上から順に解く。
①1~3文目に最初の設問。
→いきなり文脈型が来る事もある為、最初から読み、ストーリーを把握し、解答。読み飛ばし禁物。
②2問目以降も同様。
→しかし、品詞問題等明らかに独立問題が視界に入ったら、空所近くを読んで解答可。
③1文書につき、2min30sec以内で解答。
→文脈型の問題、特に『文選択問題』『語彙』『巨大な接続詞』に時間を使いすぎると、Part7に回す時間がなくなる為、要注意。
3.『文選択問題』は、最後に解く。
→1文書に必ず1問、文選択問題がある。
これは、選択肢を先読みせず、文書を読み終えて、全体の文書の流れを押さえてから解く方が楽。1~3問目にあっても、最後に解答。
技術1: 独立型『品詞/前置詞』
品詞と前置詞は、空所の前後を見て、5~20sで解答。
以下の選択肢であれば、独立型。
・選択肢に異なる品詞が3つ以上
・全て前置詞
16問中4~7問。
技術2: 独立型『比較/関係詞』
・比較→キーワードがあれば、読まずに解く。
・関係詞→先行詞と空所後の内容を確認して解く。
・比較
→出題パターン、出題数共に少ない。most,than等のキーワードが回答のヒント。
e.g.) 『the most +形容詞』、『more + 副詞(形容詞)』
・関係詞(関係代名詞、関係副詞)
→先行詞と空所と後に続く内容との関係を確認すれば、解ける。
いずれも空所を含む1文を読めば解ける問題。
【ポイント】関係代名詞と関係副詞の違い
関係副詞をマスターするためには、関係代名詞との対比も欠かせない。関係代名詞と関係副詞には、それぞれ次のような特徴がある。
関係代名詞( who / which / that )
・関係詞節の中で「代名詞」として働く。
・(それゆえ)後ろが「不完全文」になる。
e.g.) The house which we bought has a beautiful garden.
関係副詞( when / where / why / how )
・関係詞節の中で「副詞」として働く。
・(それゆえ)後ろが「完全文」になる。
e.g. ) The house where we live has a beautiful garden.
技術3: 文脈型『巨大な接続詞/人称代名詞』
・巨大な接続詞→前後のストーリーを読んで解く。
・人称代名詞→男女、単数複数がヒント
『巨大な接続詞』の問題は、文と文を繋ぐ役割を持つ副詞(接続副詞)が問われる。話の展開、転換に使われる語句のため、文脈型。文頭に空所があり、直後にカンマ。1~3問出題。
→空所前のストーリーを理解して解く。
『人称代名詞』の問題は、his, her, their, itsなど格が同じで異なる人・物を指す代名詞が並ぶ。
→通常、代名詞が指す人・物は、空所前の文にある為、その数や性別をチェックすれば、解ける。0~1問出題。
【ポイント】ストーリー展開や話題の展開を示す『巨大な接続詞』(接続副詞)
・Firstly, Lastly, As a result
・Consequently, Therefore
"consequently"は"therefore"と同様に、「したがって」という意味を持つが、結果として起こる事象により強く焦点を当てる。一連の事象の最終的な結果を強調する際によく使われる。
・Above all(何よりもまず、最も重要なことは)
・Besides,(~に加えて、その上)
・Furthermore,
・However,
・Nevertheless, (それにもかかわらず)
・On the other hand,
・Specifically
・Alternatively,
・Fortunately,
技術4: 文脈型『語彙/動詞の形』
語彙→ストーリーを読んで解く。
動詞の形(時制)→『いつの動作』か確認。
『語彙問題』
空所を含む文を読む。
→1つに絞れれば、独立型。
→絞れなければ、文脈型。前後の文からヒントを探す。
16問中2~4問。
『動詞の形』
『態』が問われていれば、独立型。
『時制』が問われていれば、文脈型。
→主語を確認して、文脈から判断。
16問中1~3問。
【ポイント】語彙問題が独立型か文脈型かは選択肢からわかる。
Part6の語彙問題は、選択肢を見た段階で独立型か文脈型かを予測できる事が多い。
・文脈型
→選択肢に基本的な単語が多く含まれる。前後文の読解が必要。
・独立型
→難しい単語が目立つ。知らない単語が含まれており、回答に迷う場合は、知っている単語を選んだ方が正解になりやすい。Part5語彙問題でも有効。
*不正解の選択肢に難単語を入れるのは、よくある出題トリックのため。
技術5: 文脈型『文選択』
最後に解く。正解候補を見つけたら即マークして、次へ。
『文選択』は、1文書につき、必ず1問出題。
出題位置は、不定だが、1~3問目であっても、文書を読み終えてから最後に解く。
Part5,6の鉄則は、選択肢の先読みだが、時間がかかる文選択は例外。
→文書を先に読み、選択肢を上から読んで、文書の流れに矛盾しない選択肢があれば、残りは読まずにマークして次の文書へ。
それが答えの可能性が高い。選んだ選択肢に代名詞が含まれる場合、その代名詞が指す人・物が空所前にあるか確認し、正解の裏取りをする。