見出し画像

TOEIC Part5を解く上でコツ

①選択肢から読む。

問題文を目にして、つい文頭から読んで内容を把握しようとしがちだが、Part5では禁物。全文を読んで回答していると、上級者でもPart7を最後まで解けない。時間を節約する事が重要なので、まず選択肢に目を通す。

②問題を3パターンに分類。

選択肢を読んで、3パターンに分類。
問題文を文頭から読まなくても解ける問題は、40%もある。
①『(全文を)読まずに解く。』(約9問/30問)
→品詞/代名詞の格/関係詞
② 『判断が必要』(約9問/30問)
→前置詞・接続詞/数量詞/動詞の形
③『(全文を)読んで解く。』(約12問/30問)
→語彙

③5sで回答し、時間を稼ぐ。
『読まずに解く』問題は、5sで回答。
節約した時間を『読んで解く』問題に割り当てる。
→平均20s回答。

Part5とPart6を20minで終わらせ、Part7に55min残す。
*20minで終わらない場合も、Part7へ移行。


技術1: 読まずに解く問題『品詞』。空所の前後だけ見て、5sで解く。
最初に目を通すべきは、選択肢。
選択肢にある単語の異なる品詞が3つ以上あれば、『品詞問題』。
品詞問題は、全文を読まずに解く事ができる。
空所の前後の2、3語だけ見て、5sで解答しよう。
30問中6~9問出題。

空所の前後に、、が正解。】
・空所の前後に動詞→副詞

冠詞(a,the)、所有格(my,your)が前→名詞

【ポイント】
1. 冠詞(the,a,an)と名詞の位置関係は、以下の通り。
冠詞以外にhis,theirなどの代名詞の所有格も同様。
・冠詞+名詞: a job
・冠詞+形容詞+名詞: an important job
・冠詞+副詞+形容詞+名詞: an increasingly important job
2. 形容詞は名詞、副詞は名詞以外を修飾。
3. 前置詞句(owing toなど)の後は、名詞か名詞句。


技術2: 読まずに解く問題『代名詞』。『格』を問われたら、空所の前後を見て、5sで解く。
人称代名詞の問題は2タイプ。*30問中1~2問。
①選択肢には、格が同じで指すものが違う代名詞が並ぶ問題。
(e.g.) his, her, its, their
→代名詞が空所前のどの名詞を言い換えるか?問題文を読んで判断。
*ほとんど出ない。

②同じものを指すが、格が違う代名詞が並ぶ問題
(e.g.) he, his, him, himself
→空所付近を見て、5sで解答。
・所有格(his)、主格(he)、再帰代名詞(himself)が正解になる事が多い。

【ポイント】再帰代名詞(-self)が正解になる2パターン
①The panelist will introduce themselves from the stage.
主語と目的語の指す対象が一致
②The manager contracted the most important customers herself.
動作を行う人物を強調する用法(自分自身で)。文末によく登場。
同じく『自分自身で』を意味するby oneself, for oneself, on one's ownも覚える。*help oneself to~(~を自分で取って食べる)も頻出。


技術3: 読まずに解く問題『関係詞』。関係詞の問題は、『先行詞』と『後続内容と空所の関係』を見る。

関係詞の問題は、『空所直前の先行詞』『後に続く内容と空所の関係』の2つのポイントを押さえれば、機械的に解ける。
ほとんどの場合、主語(or主語の一部)になる関係代名詞が問われる。
この技術で解けない問題の出題は稀なので、疑問視(wh-で始まる単語)が並ぶ関係詞の問題は5~10sで正解を選ぶ。
30問中1~2問出題。

【ポイント】関係代名詞問題のチェックポイント
空所の後ろに名詞が続き、空所が主語の一部になっている場合は、所有格。
空所の後ろに動詞が続き、空所が主語になっている場合は、主格。
先行詞は、人・人以外・先行詞がないの3パターン。

        空所前後に名詞 空所前後に動詞
        (空所は所有格)  (空所は主格)
先行詞が人    whose     who/that
先行詞が人以外  whose     which/that
先行詞がない   -       what
*whatは、what自体が先行詞を含むため、先行詞を取らない。


技術4: 判断が必要な問題『前置詞や接続詞1』。選択肢に前置詞と接続詞が混在していれば、空所の後ろの形を見る。
選択肢に前置詞や接続詞が混在している場合は、まず空所の後ろの形に注目。

・主語と動詞を含む『節』→接続詞。
・『名詞句』→前置詞。

『前置詞1つと接続詞3つ』のような比率で選択肢が構成されていれば、この方法で選択肢を1つに絞れる。
30問中4問が前置詞・接続詞交じりの問題。

【ポイント】前置詞と接続詞
選択肢に前置詞と接続詞が混在する問題で再頻出する語句。

         前置詞             接続詞
~の時、~の間  at/during            when/while/as
~の直後      upon              once/as soon as
~だから      because of, due to, thanks to    because/since/as
~にも関わらず   despite, in spite of         although,(even) though


技術5: 判断が必要な問題『前置詞や接続詞2』。前置詞か接続詞か?が決まったら、空所/カンマ前後の関係を掴む。
技術4(品詞)で正解を1つに絞り込めなければ、問題文全体に目を通し、文意に合う選択をする。
・空所が文中→空所前後の関係
・空所が文頭→文中のカンマ前後の関係
*選択肢が全て『前置詞、接続詞』の問題もこのアプローチ。
30問中3問程度。

【ポイント】『小さい接続詞』はパートナー語句を探して、5sで解く。
・both A and B
・either A or B (AかBか)
・between A and B
・neither A nor B (AもBも~でない)
・not only A but also B
・whether A or B (Aであれ、Bであれ)


技術6: 判断が必要な問題『数量詞』。名詞の数か文脈に注目。
名詞の数量を表す形容詞として機能する数量詞の問題は、5sで解答可能。
空所に続く名詞が、、
・複数形→all, some, a fewなど
・単数系→each, every,another
上記が正解である可能性が高い。
*everything, no oneなどの代名詞が並んでいる場合は、文脈を考慮。
30問中1~2問。

【ポイント】anotherとeveryに複数形が続く事がある。
以下の2パターン。
・The event will last for another 3 days.
・Trains to London leave every 60 minutes.


技術7: 判断が必要な問題『動詞の形』。『態』『主述の一致』『時制』をチェックして解く。
選択肢に動詞の活用形が並んでいたらこのタイプ。意味より形に注目。
『態』が最もよく問われる。以下の3つに分類。
・『能動態の動詞』
→空所前に主語の名詞、空所後に目的語の名詞
・『受動態の動詞』
→空所前に主語の名詞、空所後に目的語の名詞がない。
・『動詞になれない活用形』
→to V原, Ving

・『主語の数と動詞の形の一致』
・『時制』→『時間を示す副詞句』
のチェック。
→選択肢を絞る。
30問中3~4問出題。

【ポイント】時間の副詞句
・過去形
 last week, ~ ago, yesterday
・現在完了形
 for the past 3 years, since~
・未来系
 in 2 weeks, next month

【ポイント】三単現→-sが付かない。
Jeyden insists that the CEO join the weekly meeting.
以下の動詞で『提案』『要求』を表す文では、that節で動詞の原型を用いる。
suggest, ask, propose, advise, request, require, demand, recommend, prefer, order


技術8: 読んで解く問題『語彙』。全部読んでから回答。
最も多く出題。選択肢にある単語の品詞が全て同じ。
文全体の意味がわからなければ、解答できないため、文頭から目を通す。
単語を知らなければ、悩んでも正解できないため、次に進む。
30問中9~12問出題。

【ポイント】悩むのは何秒まで許される?
『読んで解く』と言っても、時間を無駄にしてはいけない。
語彙の問題で悩んでいいのは、30sまで。
それ以上、考えても正答率は上がらないどころか、Part7の回答時間が減ってしまう事を留めておく。
選択肢が知らない単語ばかりなら、5sで諦める方が賢明。これもスコアアップに必須。